時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる

時候の挨拶|やわらかい表現1〜12月別 完全ガイド・選び方と月別例文一覧

公開日: 2023年9月14日 | 最終更新: 2026年4月8日

時候の挨拶の「やわらかい表現」は、手紙やメールの書き出しを温かく、親しみやすくする日本ならではの表現スタイルです。この記事では、1月から12月まで各月のやわらかい表現を一覧で比較し、相手・シーン・時期に応じた選び方を総合的に解説します。各月の詳細な例文は、それぞれの月別記事もあわせてご覧ください。

やわらかい表現とは|漢語調との違いと使い分けの基本

時候の挨拶には「漢語調」と「和語調(やわらかい表現)」の2種類があります。漢語調が「春暖の候」「秋冷の候」など格調ある漢字熟語で表すのに対し、やわらかい表現は「桜の花びらが舞う季節となりました」「秋の澄んだ空気が心地よいこのごろ」など、日常語で情景を描写するスタイルです。文化庁の敬語指針でも示されるとおり、場面・相手に応じた言葉遣いが大切であり、親しい相手や温かみを出したい場面ではやわらかい表現が効果的です。国立天文台の暦に基づく二十四節気を参考に、その月の気候・自然現象を描写した表現を選ぶことが季節感の鍵となります。

やわらかい表現(代表8選) 季節・時期 ニュアンス
厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか 1〜2月 厳冬・気遣い
春の訪れを感じるこのごろ、お変わりなくお過ごしでしょうか 3月 春のはじまり
桜の花びらが風に舞う季節となりました 4月上旬 華やかな春本番
新緑が目にまぶしい季節です 5月 初夏・躍動感
蝉の声に夏の訪れを感じるこのごろ 7月 夏らしさ・活気
秋の澄んだ空気が心地よいこのごろ 9〜10月 爽やかな秋
紅葉が色づき、秋の深まりを感じる今日このごろ 11月 晩秋の情緒
師走の慌ただしい季節を迎えました 12月 年末・慌ただしさ

1〜12月別|やわらかい表現・代表表現まとめ一覧

以下の一覧は、1月から12月まで各月の代表的なやわらかい表現を集めたものです。国立天文台の暦データに基づく二十四節気(立春・春分・夏至・秋分・冬至など)と気候の変化に沿って、その月ならではの情景を描写した表現を選びました。手紙やメールを書く前にこの一覧で月を確認し、相手やシーンに合わせて語句を調整して使ってください。

代表的なやわらかい表現 キーワード・テーマ
1月 厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか 厳冬・初春・成人の日
2月 春の兆しを待ちわびるこのごろ、お変わりありませんか 梅の開花・立春・節分
3月 春の訪れを感じる今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか ひな祭り・啓蟄・卒業
4月 桜の花びらが風に舞う季節となりました 入学・新生活・花見
5月 新緑が目にまぶしい季節、皆さまお元気でいらっしゃいますか 新緑・こどもの日・GW後
6月 紫陽花が色鮮やかに咲くころ、いかがお過ごしでしょうか 梅雨・紫陽花・衣替え
7月 蝉の声に夏の訪れを感じるこのごろ 七夕・暑中見舞い・海
8月 暑さ厳しい折、いかがお過ごしでしょうか 盛夏・お盆・残暑
9月 秋の気配が漂い始める今日このごろ、お変わりなくお過ごしでしょうか 秋分・彼岸・月見
10月 秋の澄んだ空気が心地よいこのごろ 紅葉・寒露・スポーツの秋
11月 日ごとに冷え込みが増してまいりました 晩秋・紅葉深まる・七五三
12月 師走の慌ただしい季節を迎えました 冬至・クリスマス・年末

やわらかい表現の選び方|相手・目的・時期別ガイド

やわらかい表現を選ぶ際の基本は、①相手との関係(上司・友人・取引先)、②文書の目的(お礼・近況報告・ご案内)、③送る時期(月・旬)の3点です。目上の相手へのフォーマルな手紙では、漢語調との組み合わせ(例:「春暖の候、桜の花びらが舞う季節となりました」)が効果的です。一方、友人や家族への気軽なメールやLINEでは、日常語に近いやわらかい表現がそのまま活用できます。文化庁の敬語の指針に沿い、場面に応じた表現を意識しましょう。

シーン別例文11選|全月・全シーン対応

以下の例文は、異なる月・シーンで使えるやわらかい表現の書き出し例です。そのまま使えるものから、語句を調整して使うものまで、実際の手紙・メール執筆に役立つ表現を厳選しました。詳細な月別例文は、4月のやわらかい表現については4月やわらかい表現ガイド、10月については10月やわらかい表現ガイドもご覧ください。

# 例文 月・シーン
1 厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。(一般・手紙) 1〜2月
2 春の訪れとともに、新たな出会いや変化が多い季節となりました。(新年度) 3〜4月
3 桜の花びらが風に舞う季節となりました。(お祝い・春の挨拶) 4月上旬
4 新緑が目にまぶしい季節、皆さまお元気でいらっしゃいますか。(一般・メール) 5月
5 紫陽花が色鮮やかに咲くころ、いかがお過ごしでしょうか。(梅雨の手紙) 6月
6 暑さ厳しい折、お体の具合はいかがでしょうか。(暑中見舞い) 7〜8月
7 秋の気配が漂い始める今日このごろ、お変わりなくお過ごしでしょうか。(秋の手紙) 9月
8 秋の澄んだ空気が心地よいこのごろ、充実した日々をお過ごしのことと存じます。(ビジネス) 10月
9 日ごとに冷え込みが増してまいりました。お体に気をつけてお過ごしください。(晩秋の気遣い) 11月
10 師走の慌ただしい季節を迎えました。今年もお世話になりました。(年末の挨拶) 12月
11 寒さの中にも春の光が差し込む季節となってまいりました。(冬から春への移ろい) 2〜3月

季節別|やわらかい表現の結びの言葉まとめ

書き出しのやわらかい表現と同様に、手紙の結びも季節感を添えると文章全体の統一感が生まれます。相手の健康を気遣う言葉が結びの定番で、春は「春の陽気が続きますが、どうぞご自愛ください」、夏は「暑さ厳しい折、くれぐれもご自愛ください」、秋は「朝晩の冷え込みが増してまいりました、ご自愛くださいませ」、冬は「厳しい寒さが続きます。どうぞ温かくお過ごしください」が使いやすい表現です。カジュアルな場面の例文は10月のカジュアルな時候の挨拶もご参照ください。

4月のやわらかい表現について詳しくは4月やわらかい表現・上旬〜下旬シーン別例文集もご覧ください。

よくある質問(FAQ)

やわらかい表現は年中使えますか?

はい、1月から12月まで各月にやわらかい表現があります。ただしそれぞれの月の気候・季節感に合った表現を選ぶことが大切です。この記事の月別一覧表を参考に、送る月の代表的な表現を使ってください。

漢語調とやわらかい表現、どちらを選べばよいですか?

受け取る相手との関係性と文書の格式によって選びます。改まったビジネス文書や目上の方への手紙には漢語調が適し、友人・知人・気心の知れた取引先にはやわらかい表現が温かみを演出します。両者を組み合わせることも可能です。

月の途中で表現を変えてもよいですか?

はい、月の上旬・中旬・下旬でその時期に合った表現に変えることが、より精度の高い季節感を伝えます。例えば10月でも上旬(寒露前)と下旬(霜降後)では気候が異なります。

やわらかい表現で「候(こう)」を使ってもよいですか?

「春の候(こう)」のように「候」を使うと漢語調に近くなります。やわらかい表現では「候」を使わず「〜季節となりました」「〜このごろ、いかがお過ごしでしょうか」と自然な日常語で表現するのが基本です。

メールでもやわらかい表現は使えますか?

はい、ビジネスメールでも活用できます。メールの場合は長い情景描写より、「秋の澄んだ空気が心地よいこのごろ、いかがお過ごしでしょうか。○○の件でご連絡いたします。」のように短くまとめて用件に繋げるのがスマートな使い方です。

出典:国立天文台(暦計算・二十四節気)/文化庁(敬語の指針)

監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部

日本の伝統行事・季節の風習に関する情報を、文化庁・神社本庁・各宗派公式資料等の信頼できる情報源に基づき、正確な情報をお届けしています。 編集部について

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