公開日: 2026年4月5日
5月の手紙・書き出しの基本
5月の手紙の書き出しは、新緑の季節にふさわしい清々しい表現を選ぶのがポイントです。時候の挨拶は「拝啓」の後に続く冒頭の一文で、相手への気遣いや季節感を伝える役割を持ちます。5月は「薫風」「新緑」「青葉」「立夏」「葉桜」など豊かな季語が揃っており、ビジネス・プライベートを問わず使いやすい月のひとつです。フォーマルな漢語調とやわらかい口語調を使い分けましょう。
ビジネス用書き出し例文(5月)
ビジネスの手紙やメールでは、漢語調の格式ある表現を使うのが基本です。「薫風の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」「新緑の候、皆様におかれましてはご健勝のこととお喜び申し上げます」「立夏の候、時下ますますご発展のこととお慶び申し上げます」などが代表的な書き出しです。相手が個人の場合は「ご清栄」、法人・組織の場合は「ご清栄・ご隆盛・ご発展」が使われます。
| 時期 | ビジネス書き出し例文 |
|---|---|
| 5月上旬 | 八十八夜の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます |
| 5月上旬 | 薫風の候、皆様におかれましてはご健勝のこととお喜び申し上げます |
| 5月中旬 | 新緑の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます |
| 5月中旬 | 立夏の候、時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます |
| 5月下旬 | 青葉の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます |
| 5月下旬 | 風薫る候、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます |
やわらかい表現の書き出し(5月)
友人・知人への手紙や、少しくだけた文書には、口語調のやわらかい書き出しが適しています。「新緑がまぶしい季節になりました」「さわやかな風が心地よい5月となりました」「青空に映える新緑がとても美しい季節ですね」「ゴールデンウィークも過ぎ、落ち着いた5月となりましたが、お元気でしょうか」のような書き出しは、読む人に親しみやすい印象を与えます。
| 時期 | やわらかい書き出し例文 |
|---|---|
| 5月上旬 | 新緑がまぶしい季節になりました。お元気でお過ごしでしょうか。 |
| 5月上旬 | さわやかな風が心地よいゴールデンウィークのころとなりました。 |
| 5月中旬 | 青空に映える新緑がとても美しい季節ですね。いかがお過ごしですか。 |
| 5月中旬 | 初夏の風がそっと吹き始めるころとなりました。お変わりありませんか。 |
| 5月下旬 | 葉桜の緑が深まり、すがすがしい5月の終わりとなりました。 |
| 5月下旬 | 風薫る季節となり、外出が気持ちよい毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。 |
5月の手紙の結び言葉
手紙の結びは、書き出しと同様に季節感を込めると引き締まります。5月の結び言葉としては「初夏の訪れと共に、ご健康とご多幸をお祈り申し上げます」「新緑の美しいこのころ、どうかお体に気をつけてお過ごしください」「風薫る爽やかな季節、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます」などが使いやすい表現です。ビジネスでは「今後ともよろしくお願い申し上げます」を添えて締めくくるのが一般的です。
よくある質問
「5月はどの時候の挨拶が正しい?」については、5月初旬〜中旬は「薫風の候」「新緑の候」、5月中旬〜下旬は「立夏の候」「青葉の候」が目安です。ただし厳密な区切りよりも、手紙を書く時点の実際の景色や気候に合った表現を選ぶことが大切です。「漢語調とやわらかい表現はどちらが良い?」については、ビジネス文書では漢語調、プライベートや年配の方への手紙ではやわらかい表現が好まれる傾向があります。
監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部
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