5月の時候の挨拶

5月ですね。
年末を意識しだすこの時期にお手紙を書かれたりお便りを出すときなどに使われる時候の挨拶を紹介します。

この記事の中では5月に使える時候の挨拶を使いやすいように分類して紹介しています。

  • ビジネス(上旬・中旬・下旬)
  • 結婚式(上旬・中旬・下旬)
  • お手紙全般(上旬・中旬・下旬)




などの分類とどんな季節感や状況などで使うものなのかを解説しながら紹介しています。
迷わず目的に合った5月の時候の挨拶を添えてお手紙を書いてみましょう

5月の時候の挨拶の基本

5月は「早苗月」「田草月」「草月」など、生命の息吹や緑を感じさせる名前で呼ばれています。手紙でも「新緑の」「薫風」など、瑞々しい書き出しが多く使われます。

改まった漢語調の挨拶

「~の候」「~のみぎり」という形で使います。その後には「ご清栄のこととお慶び申し上げます」などの言葉が続きます。

新緑
薫風
若葉
青葉
初夏
軽夏
立夏
惜春
暮春
春雪
芽桜

5月の丁寧な時候の挨拶(定番)

薫風緑樹をわたる季節となり
お健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。

新緑の候 先生におかれましては、
ご壮健にお過ごしのことと存じます。

八十八夜の別れ霜の言葉のごとく
過ごしゃすい季節がやって参りますね。
※八十八夜の別れ霜…八十八夜を過ぎれば霜が降りないことから、八十八夜に降りる最後の霜のこと。

走り梅雨に濡れた緑が
いっそう深まる季節となりました。
※走り梅雨…5月の終わり頃、雨が降ったり止んだりして梅雨の前ぷれのように天気がぐずつくこと。

例文(知人へのお礼)

拝啓青葉の候、お元気でお過ごしのこととお喜び申し上げます。
この度は、すばらしい贈り物をありがとうございました。1歳になる息子は、食欲も旺盛で、病気知らずで、すくすくと育っております(中略)。
何かにつけ、お心をかけていただき、感謝の言葉もありません。○○様のお気持ちに応えられるよう、未熟ながらも優しくたくましい子に育てていきたいと思います。今後ともよろしくご指導のほど、お願い申し上げます。
拝具

例文(親戚へ)

緑の舷しい季節となりました。いかがお過ごしですか?
早いもので5回目の端午の節句を迎えるんですね。この季節になると、鯉のぼりを怖がって泣いていた3年前の○○君を思い出してしまいます(中略)。
最近ご無沙汰しているので、近々ぜひ、遊びにうかがいたいと思っています。叔父様にもよろしくお伝えください。時期が来たら、またお便りしますね。
かしこ

自分なりの5月の時候の挨拶

少し改まった5月の時候の挨拶

薫風さわやかな季節を迎え
ますますご活躍のこととお喜び申し上げます。

「目に青葉 山ほととぎす 初がつお」の句に
ふさわしい季節となりました。

気がつけば立夏を迎え
行く春を惜しみながらも
明るい日差しに心を躍らせています。

五月晴れの空に響く矢車の音が
子供達の声と合唱しているこの頃です。
矢車…鯉のぼりの竿のてっぺんについているタルクル回る矢羽根の飾り。

青葉若葉の美しい季節となりました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。

風光る5月今年も皆様で
浅草三社祭にお出かけでしょうか?

八十八夜も過ぎて
いよいよ夏がそこまで
訪れているかのようです。

燃え立つような満開のツツジを
窓の外に見ながら、筆を走らせています。

吹く風に初夏を感じるこの頃ですが
お変わりはありませんか?

母の日が近づくたびに
○○様のことを思い出します。

走り雨が木々の緑を
より鮮やかに映し出す残春の候
いかがお過ごしですか?

庭の牡丹が
今年も立派な大輪の花を咲かせました。

春暮れの折りから、
ますますご清栄のことと存じます。

暦の上では夏となりましたが
朝夕には春の風の冷たさが
感じられるこの頃です。

親しい人への5月の時候の挨拶

気持ちのいい五月晴れの日が続きます。
お元気ですか?

目に青葉…のさわやかなこの頃
我が家の食卓にも初がつおが並びました。

新茶をしみじみ昧わう季節
私もすっかり
大人の粋がわかる年頃になりました。

梅雨にはまだ間があるというのに
ぐずついたお天気が続いています。

風薫る5月。新緑の5月。
そしてドラマチックで胸ときめく
日本ダービーの5月がやってきました!!

昨日、菖蒲湯に入り
美しさに磨きをかけた私です(笑)。

五月晴れに恵まれたゴールデンウィークは、
いかがお過ごしでしたか?
私は久しぶりに田舎に帰りました。

一輪挿しで揺れるカーネーションの向こうでは
しとしと五月雨が地面を濡らしています。

○○ちゃんの3回目のお節句ですね。
相変わらずアンパンマンのファンですか?

寒からず暑からずのよき季節。
1年中5月だったらいいのに…と思うのは
私だけでしょうか。

アユ釣りの解禁が待ち遠しいこの頃。
今年は一緒にキャンプへ行きませんか。

オープンカフェでお茶をするのが
気持ちのいい季節です。

風にそよぐ葉桜を見ていると、
夏が待ち遠しくなってきます。

都会ではあまり見られない
屋根より高い鯉のぼり。
そちらでは悠々と
泳いでいるのでしょうね。

緑に包まれた清々しい季節を迎え
心が弾むこの頃です。

汗ばむ陽気に
今年初めて1日中を
半袖で過ごしました。

久しぶりにペンをとります。
おかあさんお元気ですか?
母の日だから手紙で少し
お話させて下さい。

すっかり夏めいてきましたね。
新しい職場には慣れましたか。
五月病なんか吹っ飛ばすくらい
がんばっていますか?

新緑に太陽の光がキラキラ反射して、
私の気持ちまで明るくなるようです。

ごのゴールデンウィークは
我が家は“にわかキャンパー”に変身。
久しぶりのアウトドアを楽しみました。

5月時候の挨拶の結びの言葉

過ごしゃすい季節の5月だからこそ、油断して体調を崩しやすく、大型連休の疲れも出る頃なので、身体をいたわる言葉で結ぶといいでしょう。もちろん木々の躍動を喜ぶ言葉も、結びに効果的です。

5月の丁寧な時候の挨拶の結びの言葉

天地万緑の中
いっそうのご健勝をお祈り申し上げます

天候不順の折りくれぐれも
ご自愛くださいますようお願い申し上げます。

過ごしやすい季節とは言いながら
夜分には肌寒さも感じるこの頃
どうかお身体だけは大切になさってください。

陽ざしも少しずつ強くなって参りました。
お元気で夏をお迎えください。

来る夏に向け、さらなるご活躍を
ご期待申し上げます。

親しい方への5月の時候の挨拶の結びの言葉

連休の後は、お仕事もお忙しいごとと思いますが
あまり無理をしないでくださいね。

夏本番になる前に
さわやかな風の中で、今度、お茶しましょう。

今年の母の日のプレゼント
一緒に買いに行けるといいですね。

夏間近とはいえ、肌寒い日が続きます。
風邪に負けないよう、栄養たっぷりとってください。

公園の野ばらが美しい花をつけました。
散歩がてら、ぜひ遊びにお出かけください。

5月の歳時記

メーデー

各国で労働者が集まり、デモンストレーションを行なう労働者の祭典の目。日本では1920年に初のメーデーが行なわれました。
権利の主張や、あるいは待遇の改善を叫ぶ行進は、5月の風物詩となっています。

八十八夜

♪夏も近づく…と歌にもなっている八十八夜。5月2日前後が立春から数えて八十八夜にあたり、この日は、農家の種まきに適し
た時期といわれています。
とくに茶摘みはこの日から最盛期となり、八十八夜に摘んだお茶を飲むと、長生きをするという言い伝えも。夏の気配を感じながら、ゆっくり緑茶を飲むのもオツなものですね。

端午の節句

こどもの日、あるいは菖蒲の節句と呼ばれている祝日です。発祥は古代中国。端午とは、月の初めの午の日のこと。もともとは、邪気を払うための儀式でしたが、今では男の子の成長を願い、五月人形や鯉のぼりを飾り、ちまきや柏餅で祝います。また、習わしのひとつ・菖蒲湯は、ビタミンCを多く含み、風邪の予防にもなり、肌を滑らかにします。

母の日

5月の第二日曜日は母の目。母への感謝を込めて、花やプレゼントを贈ったり、家事などのお手伝いをする日です。母の日の花の定番・カーネーションの花言葉は「母の愛」。
感謝の一言葉をひと言添えて、贈ってみてはいかがでしょう。


5月と関係のある節季旧暦西暦
穀雨(こくう)3月中4月20日頃
立夏(りっか)4月節5月5日頃
小満(しょうまん)4月中5月21日頃