公開日: 2023年9月17日 | 最終更新: 2026年4月8日
10月下旬(21日〜31日ごろ)は、二十四節気の「霜降(そうこう)」(10月23日ごろ)を迎え、秋が深まりゆく時期です。「霜降の候」「深秋の候」「晩秋の候」など秋の深まりと冬への移行を表す表現が豊富なこの時期の時候の挨拶を、漢語調8選テーブルと例文11パターンで詳しく解説します。
10月下旬の時候の挨拶とは|霜降・晩秋・ハロウィンの季節背景
10月下旬(21日〜31日ごろ)は「霜降(そうこう)」(10月23日ごろ)を迎え、朝晩の冷え込みが一段と増す時期です。「霜降」は二十四節気のひとつで「霜が降り始める頃」を意味し、秋から冬への移行を感じさせる言葉です。「深秋の候」「晩秋の候」「霜降の候」が代表的な表現で、秋が佳境に入ったことを格調ある言葉で伝えることができます。10月31日は「ハロウィン」で、近年は日本でも親しまれる行事となりました。手紙やメールの話題として添えることで、相手に親しみと季節感を届けられます。
「霜降(そうこう)」は「霜が降り始める頃」を意味する二十四節気で、秋から冬への移行点を表します。この節気を過ぎると気温が急に下がり、朝晩は特に冷え込みが厳しくなります。「向寒の候」という表現も10月下旬から使えるようになり、「寒さに向かう時期」を表します。
「晩秋」は「秋の終わり」「秋の末期」を表し、「暮秋」は「秋の暮れ」を意味します。どちらも10月下旬〜11月上旬に使える表現で、秋を惜しむ情感を伝えるのに適しています。
参考:国立天文台:二十四節気とは/文化庁:国語施策・日本語教育
10月下旬の漢語調8選|霜降・深秋・晩秋の挨拶一覧
10月下旬の漢語調挨拶で最も格調があるのは「霜降の候」です。10月23日ごろの二十四節気「霜降」にちなんだ表現で、改まった文書・格式ある手紙に最適です。「深秋の候」は「秋の深まり」を表す表現で、10月下旬の秋が佳境に入った雰囲気をよく伝えます。「晩秋の候」は「秋の終わり」を表し、10月下旬〜11月上旬に使える表現です。「錦秋の候」は紅葉がまだ見られる下旬前半でも引き続き使えます。これらの表現を「○○の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」の形で使いましょう。
10月下旬に使える漢語調の時候の挨拶を8つ厳選しました。
| 表現 | 読み方 | 意味・由来 | 使用時期 | 適した文書 |
|---|---|---|---|---|
| 霜降の候 | そうこうのこう | 二十四節気「霜降」(10月23日ごろ)、霜が降り始める頃 | 10月下旬(10月23日前後〜) | ビジネス文書・格式ある手紙 |
| 深秋の候 | しんしゅうのこう | 秋の深まり、深まりゆく秋を表す | 10月下旬 | ビジネス文書・改まった手紙 |
| 晩秋の候 | ばんしゅうのこう | 秋の終わり、秋の末期を表す | 10月下旬〜11月 | ビジネス文書・改まった手紙 |
| 錦秋の候 | きんしゅうのこう | 紅葉が錦のように美しい秋を表す | 10月下旬前半 | ビジネス文書・改まった手紙 |
| 秋冷の候 | しゅうれいのこう | 秋の冷たさ、朝晩の冷え込みを表す | 10月全般 | ビジネス文書・手紙 |
| 紅葉の候 | こうようのこう | 紅葉が色づく頃、秋の深まりを表す | 10月下旬前半(紅葉が続く間) | ビジネス文書・手紙 |
| 向寒の候 | こうかんのこう | 寒さに向かっていく頃、冬が近づく時期 | 10月下旬〜11月 | ビジネス文書・手紙 |
| 暮秋の候 | ぼしゅうのこう | 秋の暮れ、秋の終わり頃を表す | 10月下旬〜11月上旬 | 手紙・改まった文書 |
「霜降の候」は10月23日ごろ以降の格調ある表現です。「向寒の候」は冬への移行を感じさせる独特の表現で、使いこなすと相手に一目置かれます。「晩秋の候」「暮秋の候」は秋の終わりを惜しむ情感があり、11月上旬まで使えます。
10月下旬の例文11パターン|霜降・ハロウィン対応付き
10月下旬の例文では、秋の深まりと冬への備えを意識した表現が相手の心に届きます。ビジネス文書では「霜降の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」が格調ある書き出しです。10月31日のハロウィンにちなんだ書き出しとして「ハロウィンの季節となりました。街の賑やかさと秋の深まりを感じながら、ご連絡申し上げます」という表現は親しみやすくユニークです。和語調では「朝晩の冷え込みが一段と厳しくなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか」が実際の気候に寄り添った自然な書き出しです。
10月下旬の時候の挨拶例文を漢語調5・和語調3・カジュアル3の計11パターンでまとめました。
| 種別 | パターン | 例文(全文) |
|---|---|---|
| 漢語調① | 霜降+清栄 | 霜降の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 漢語調② | 深秋+清祥 | 深秋の候、時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。 |
| 漢語調③ | 晩秋+健勝 | 晩秋の候、皆様におかれましてはご健勝のことと存じます。 |
| 漢語調④ | 向寒+お世話 | 向寒の候、平素よりお世話になっておりますこと、厚く御礼申し上げます。 |
| 漢語調⑤ | 暮秋+ご発展 | 暮秋の候、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。 |
| 和語調① | 朝晩冷え | 朝晩の冷え込みが一段と厳しくなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 |
| 和語調② | 冬近し | 日一日と冬の訪れを感じる季節となりましたが、ご健勝にお過ごしのことと存じます。 |
| 和語調③ | 紅葉の終わり | 深まりゆく秋の中、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。 |
| カジュアル① | ハロウィン | ハロウィンが近づいてきましたね。今年は何かイベントに参加しますか? |
| カジュアル② | 寒くなった | 急に寒くなってきましたね。体調を崩していませんか? |
| カジュアル③ | 秋の終わり | 秋もそろそろ終わりですね。冬の準備はしていますか? |
ビジネスには漢語調①「霜降の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」が格調ある書き出しとして最適です。冬が近づく実感を伝えるなら和語調②「日一日と冬の訪れを感じる季節となりましたが」が自然で使いやすいです。
10月下旬の結びの言葉|晩秋・冬への備えの締め方
10月下旬の結びの言葉は、冬への備えと相手の健康気遣いを中心に据えることが大切です。「晩秋の候、お体には十分ご留意くださいませ」「霜降の折、くれぐれもご自愛くださいませ」がビジネス文書の定番結びです。秋から冬への移行期を意識した結びとして「日一日と寒さが増してまいりますので、暖かくしてお過ごしください」「冬の訪れが近づいておりますので、どうぞご自愛ください」も相手への思いやりが伝わる言葉です。ハロウィンにちなんだカジュアルな結びとして「ハロウィンが終われば、いよいよ冬の準備ですね。お互い元気で乗り越えましょう」も温かみがあります。
10月下旬の結びの言葉を場面別にご紹介します。
ビジネス文書・改まった手紙:「晩秋の候、お体には十分ご留意くださいませ」「霜降の折、くれぐれもご自愛くださいませ」「日増しに冷え込む折、貴社のご隆盛をお祈り申し上げます」
やや親しい相手:「日一日と寒さが増してまいります。暖かくしてお過ごしください」「冬の訪れが近づいてきましたね。お互い元気に乗り越えましょう」
カジュアルなメッセージ:「急に寒くなってきたので体調に気をつけてね」「ハロウィンが終わったらすぐ冬ですね。風邪を引かないようにしてください」
よくある質問(FAQ)
「霜降の候」はいつから使えますか?
「霜降の候」は二十四節気の「霜降」(10月23日ごろ)以降から使えます。次の節気「立冬」(11月7日ごろ)の前日まで使えますので、10月23日ごろ〜11月6日ごろが適した時期です。「霜が降り始める頃」という意味で、秋から冬への移行を表す格調ある言葉です。
「晩秋の候」と「深秋の候」はどう違いますか?
「晩秋の候(ばんしゅうのこう)」は「秋の終わり」を表し、秋がまもなく終わることを示します。「深秋の候(しんしゅうのこう)」は「秋の深まり」を表し、秋が本格的に深まった状態を示します。どちらも10月下旬に使えますが、「深秋」は「まだ秋の真っ只中」、「晩秋」は「もうすぐ冬」というニュアンスの違いがあります。
「向寒の候」とはどういう表現で、いつ使えますか?
「向寒の候(こうかんのこう)」は「寒さに向かっていく時期」を意味する表現で、10月下旬〜11月に使えます。「向く(むかう)」+「寒(かん)」で「寒さに向かっている」という意味です。冬が近づく感覚を独特の言葉で表せるため、使いこなすと相手に印象を残せます。
10月下旬のビジネスメールにハロウィンを取り入れることはできますか?
「ハロウィンを前に、街が賑やかになってまいりました」「10月最後の日はハロウィンですね」といった一文を書き出しや結びに添えることができます。改まったビジネス文書よりも、やや親しみのある取引先や社内向けのメールに向いています。相手との関係性を考慮して使用することをおすすめします。
10月下旬の結びの言葉で「冬への備え」に触れた表現はありますか?
「日一日と冬の訪れを感じる季節です。暖かくしてお過ごしください」「冬の準備の時期となりましたが、お体にはご留意ください」「向寒の折、くれぐれもご自愛くださいませ」などが使えます。10月下旬は急に気温が下がる時期ですので、このような気遣いの言葉は相手に特に喜ばれます。
監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部
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