季語【各月】

季語一覧

11月の代表的な季語一覧

11月の季語一覧:時候

季語 説明
初冬
はつふゆ
冬のはじめの季節。秋から冬への移り変わりを感じる時期。
神無月
かんなづき
日本の旧暦で10月を指す言葉。神社の神無月祭りが行われる季節。
立冬
りっとう
立冬は二十四節気の一つで、冬の始まりを示す日。寒さが一段と厳しくなり、霜や雪が降り始める季節。
水始めて氷る
みずはじめてこおる
初冬になり、水が初めて凍る季節。寒さの厳しさが表れる自然現象。
小春
こはる
初冬に訪れる、寒さが緩む暖かい日や春めいた日のこと。一時的に春めいた気候が訪れることを表現する言葉。
冬浅し
ふゆあさし
初冬の時期でありながら、寒さがまだ深くないことを表現した季語。
冬めく
ふゆめく
初冬から本格的な冬へと季節が移り変わる様子を表現する言葉。

11月の季語一覧:天文

季語 説明

こがらし
冷たい風や雪が吹きつける寒風のこと。冷徹な冬の季節を表現します。
星の入東風
ほしのいりこちこちのひがしかぜ
冬の季節になり、寒さが厳しさを増すと同時に星が輝くことを表現した季語。
神渡し
かみわたし
冬になり、神社の神事や神渡り祭りが行われる季節。神事の行われる時期を示す言葉。
初時雨
はつしぐれ
初冬になり、雨が降り始めることを表現した季語。まだ雪ではなく、雨が降ることが特徴。
時雨
しぐれ
初冬から冬にかけての季節で、短時間で降る小雨を指します。寒さが増してくる時期を表現する言葉。
初霜
はつしも
初冬になり、地面や草木に初めて霜が降りる季節。寒さが一段と厳しくなることを表現します。

11月の季語一覧:生活

季語 説明
後の更衣
のちはのこぎんざし
冬の季節が深まり、寒さから身を守るための着物や衣類を重ね着することを表現した季語。
冬構
ふゆがまえ
冬の季節に入り、寒さに備えて建物や住まいの構造を整える作業を表現する言葉。
北窓塞ぐ
きたまどふさぐ
寒風や雪が入らないように、北側の窓を塞ぐ行為を表現した季語。冷たい風から室内を守ります。
目貼
めばり
冷たい風や寒さから目を守るために、目の周りに布などを巻くことを表現した季語。
霜除
しものぞけ
冬の朝に発生する霜を払う行為を表現した季語。寒さから身を守るために必要です。
風除
かぜよけ
冷たい風から身を守るために、防風の対策を行うことを表現した季語。冬の寒さに備えます。
炉開
ろびらき
冬の季節になり、炉や暖房を始めることを表現した言葉。寒さから室内を温めます。
塗炉縁
ぬりびろうぶち
寒さから身を守るために、暖炉などの炉縁(縁側)を塗りなおす行為を表現した季語。
敷松葉
しきまつば
冷たい地面から身を守り、部屋を暖かくするために松葉を敷くことを表現した季語。
口切
くちぎり
冷たい風から喉を守るために、マフラーや襟巻きなどを使う行為を表現した言葉。
蕎麦刈
そばかり
冬の季節になり、蕎麦の収穫を行うことを表現した季語。冷たい季節に収穫が行われます。
大根引
だいこんひき
大根を収穫する行為を表現した季語。冬の寒さに耐える野菜として大根が収穫されます。
大根干す
だいこんほす
大根を乾燥させて保存する行為を表現した季語。冬の野菜保存の一環として行われます。
切干
きりぼし
冬の季節に野菜や干し物を切って乾燥させる作業を表現した季語。保存食材の一つです。
蕪引
かぶびき
冬の季節になり、蕪を収穫する行為を表現した季語。冷たい季節に収穫が行われます。
干菜
ほしな
野菜を干して保存する行為を表現した季語。冷たい季節に保存食材を作る重要な作業です。
蓮根掘る
はすねほる
蓮根を収穫する行為を表現した季語。蓮根は冬になると収穫の時期です。
麦蒔
むぎまき
冬の季節になり、新しい麦を蒔く行為を表現した季語。新しい作物の始まりを意味します。
牡丹焚火
ぼたんたきび
冷たい冬の夜に、炉や暖炉で炉火を焚く風景を表現した季語。
棕櫚剥ぐ
しゅろはぐ
棕櫚の皮を剥ぐ作業を表現した季語。棕櫚の素材を取り出す作業が行われます。
馬下げる
ばくだげる
冬の季節になり、馬を厩から出して放牧する行為を表現した季語。寒さに備えて飼育環境が変わります。
注連作
しめつくり
寒さから家を守り、邪気を祓うために、注連縄を作り付ける作業を表現した季語。
木の葉髪
このはぐし
冬の季節になり、木の葉を使って髪を飾る習慣を表現した季語。
年貢納
ねんぐそう
冬の季節になり、秋に収穫した作物や年貢を納める時期を表現する言葉。

11月の季語一覧:行事

季語 説明
氷魚の使
ひおのつかい
氷魚を使って料理をする季節を表現した言葉。寒冷地域で氷魚が利用されることが多い冬の季節に関連します。
孟冬の旬
もうとうのしゅん
孟冬(もうとう)と呼ばれる旧暦の時期に、旬を迎える食材や料理に関連した季語。冬の美味しい食べ物を楽しむことを表現します。
炉炭を進る
ろすみをすすめる
冬の季節になり、炉や暖炉の炭を追加する行為を表現した言葉。寒さから室内を温めます。
射場始
いばはじめ
冬の季節になり、射撃の練習や競技が始まる季節を表現した季語。冷たい風の中で行われることが多いです。
新嘗祭
にいなめさい
新しい穀物を収穫し、初めての新米を使って祭りを行う日を表現した季語。感謝と祝福の意味があります。
明治神宮祭
めいじじんぐうさい
日本の明治時代に建立された明治神宮で行われる祭りを表現した季語。神宮の祭りが開催される季節を指します。
鎮魂祭
ちんこんさい
戦争や災害の犠牲者を追悼し、魂を鎮めるために行われる祭りを表現した季語。冬の季節にも行われます。
勤労感謝の日
きんろうかんしゃのひ
日本の祝日で、労働者への感謝の意を表す日を表現した季語。11月23日に祝われます。
九州場所
きゅうしゅうばしょ
九州地方で行われる相撲の大会を表現した季語。冬の相撲シーズンに関連します。
亥の子
いのこ
亥(いのしし)の年に生まれた子供たちを指す言葉。干支に関連した表現で、幼い子供たちを祝う季節です。
十日夜
とおかよる
十日町で行われる獅子舞の祭りを表現した季語。夜に行われる祭りで、冷たい冬の夜を彩ります。
案山子揚
かかしあげ
稲刈りが終わり、畑に案山子を立てる行為を表現した季語。冬の準備が進む季節です。
杜氏来る
とうじきたる
酒造りに携わる杜氏が酒蔵に戻る季節を表現した季語。新酒の仕込みが行われます。
下元
げげん
日本の旧暦における12月の最初を指す言葉で、新年を迎える準備が始まる季節を表現します。
七五三
しちごさん
7歳、5歳、3歳になる子供たちを祝う日本の祭りを表現した季語。冬の季節に行われます。
神の旅
かみのたび
神々が人々を守るために旅立つと信じられる日本の祭りを表現した季語。冬の神事が行われます。
神在祭
かんざいさい
神社で神が宿るとされる祭りを表現した季語。神社の冬の祭りとして行われます。
神迎え
かみむかえ
神を迎え入れる祭りや儀式を表現した季語。冬の神事に関連します。
恵比寿講
えびすこう
恵比寿神を祭る講(こう)を表現した季語。商売繁盛や幸運を祈願する冬の行事です。
厳島鎮座祭
いつくしまちんざさい
日本の広島県にある厳島神社で行われる祭りを表現した季語。神社の祭りが冬に開催されます。
御火焚
おびたき
神社で聖火を焚く儀式を表現した季語。冬の神事として行われます。
鞴祭
ふいごさい
鞴(ふいご)を祭る日本の祭りを表現した季語。鞴は火を起こすための道具で、冬の寒さをしのぐために重要です。
尻摘祭
しりひきさい
寺院で行われる尻摘行事を表現した季語。冬の宗教行事に関連します。
山の神祭
やまのかみさい
山に住む神々への祭りを表現した季語。山岳信仰に基づく冬の祭りです。
酉の市
とりのいち
酉年に行われる市を表現した季語。酉年は干支の一つで、特別な年とされます。
出雲大社新嘗祭
いずもたいしゃにいなめさい
日本の出雲大社で行われる新嘗祭を表現した季語。新しい穀物を神に奉納する冬の祭りです。
神農祭
しんのうさい
中国の伝統的な祭りで、農業神である神農(しんのう)を祀る行事を表現した季語。
納の庚申
さとのこうしん
庚申(こうしん)の日に、庚申塔(こうしんとう)に参拝し、厄を祓う行事を表現した季語。特に冬に行われます。
智積院論義
ちしきいんろんぎ
日本の京都にある智積院で行われる論義(ろんぎ)を表現した季語。寺院の冬の行事です。
十夜
とおよ
旧暦の11月に行われる仏教の法要を表現した季語。冬の宗教行事に関連します。
興福寺法華会
こうふくじほっけえ
日本の興福寺で行われる法華宗の法要を表現した季語。冬の寺院行事です。
維摩会
ゆいまえ
仏教の宗派である維摩宗の会合を表現した季語。寺院で行われる冬の行事です。
栂尾虫供養
とがのおむしくよう
虫たちの霊を供養する祭りを表現した季語。冬の自然との調和を大切にする行事です。
吉祥院八講
きっしょういんはっこう
日本の吉祥院で行われる仏教の講義会を表現した季語。冬の寺院行事に関連します。
鉢叩
はちたたき
鉢をたたいて音を出す行事を表現した季語。冬の宗教行事や祭りで行われます。
大師講
だいしこう
仏教の大師(だいし)を祀る講(こう)を表現した季語。冬の宗教行事に関連します。
別時念仏
べつじねんぶつ
別れの季節において念仏を唱える宗教的な行事を表現した季語。冬の宗教行事です。
感謝祭
かんしゃさい
感謝の意を表す祭りや行事を表現した季語。特に冬の収穫に感謝する季節です。
待降節
たいこうせつ
キリスト教の宗教的な期間で、キリスト降誕(誕生)を待つ期間を表現した季語。冬の宗教行事です。
聖ザビエルの日
せいざびえるのひ
キリスト教の聖者であるザビエルの記念日を表現した季語。冬の宗教行事に関連します。
宗鑑忌
そうかんき
日本の仏教で、宗祖の命日を追悼する行事を表現した季語。冬の宗教行事です。
東叡山開山忌
とうえいざんかいざんき
東叡山で行われる開山(寺院の建立)を祝う行事を表現した季語。寺院の冬の祭りです。
達磨忌
だるまき
仏教の聖者である達磨(だるま)の命日を追悼する行事を表現した季語。冬の宗教行事に関連します。
浪化忌
ろうけき
浪華(大阪)地方で行われる仏教の法要を表現した季語。冬の宗教行事です。
芭蕉忌
ばしょうき
日本の俳句の詠み手、松尾芭蕉の命日を追悼する行事を表現した季語。冬の文化行事に関連します。
嵐雪忌
あらしゆきき
日本の俳句の詠み手、嵐山光三郎の命日を追悼する行事を表現した季語。冬の文化行事です。
東福寺開山忌
とうふくじかいざんき
日本の東福寺で行われる開山を祝う行事を表現した季語。寺院の冬の祭りです。
几董忌
きとうき
日本の俳句の詠み手、几帳面な性格で知られる杉田久蔵(通称:几董)の命日を追悼する行事を表現した季語。
白秋忌
はくしゅうき
日本の詩人、白秋の命日を追悼する行事を表現した季語。冬の文化行事に関連します。
亜浪忌
あろうき
日本の俳句の詠み手、亜浪(あろう)の命日を追悼する行事を表現した季語。冬の文化行事です。
勇忌
ゆうき
日本の俳句の詠み手、勇(ゆう)の命日を追悼する行事を表現した季語。冬の文化行事に関連します。
八一忌
はちいっき
日本の俳句の詠み手、八一(はちいち)の命日を追悼する行事を表現した季語。冬の文化行事です。
波郷忌
はきょうき
日本の俳句の詠み手、波郷(はきょう)の命日を追悼する行事を表現した季語。冬の文化行事に関連します。
一葉忌
いちようき
日本の俳句の詠み手、一葉(いちよう)の命日を追悼する行事を表現した季語。冬の文化行事です。
三島忌
みしまき
日本の俳句の詠み手、三島由紀夫の命日を追悼する行事を表現した季語。冬の文化行事に関連します。

11月の季語一覧:動物

季語 説明
熊穴に入る
くまあなにはいる
熊が冬眠のために穴に入る季節を表現した季語。冬の動物行動に関連します。
落鱸
らくすずき
冬の季節に鱸(スズキ)が釣れることを表現した季語。冬の釣りの楽しみに関連します。
柳葉魚
やなぎばうお
柳の葉の形をした魚が冬に見られることを表現した季語。冬の魚に関連します。
霜降かます
しもふりかます
霜が降りる季節になることを表現した季語。冷え込む冬の訪れに関連します。
蟷螂枯る
かまきりかるる
冬になり蟷螂(かまきり)が枯れてしまうことを表現した季語。寒さの到来に関連します。
綿虫
わたむし
冬に糸を吐いて飛ぶ綿虫が見られることを表現した季語。寒い季節の風景に関連します。
冬の虫
ふゆのむし
冬に鳴く虫や活動する虫を指す季語。冬の自然の音に関連します。
冬の蝗
ふゆのいなご
冬になってもいなごが鳴くことを表現した季語。季節外れのいなごの鳴き声に関連します。

11月の季語一覧:植物

季語 説明
帰り花
かえりばな
秋の終わりに咲く花を指す季語。秋の花が終わり、寒い季節になることを表現します。
山茶花
さざんか
山茶花の咲く季節を表現した季語。山茶花は秋から冬にかけて咲くことがあります。
八手の花
やつでのはな
八手の花が咲く季節を表現した季語。八手は冬に咲くことが多い花の一つです。
柊の花
ひいらぎのはな
柊(ひいらぎ)の花が咲く季節を表現した季語。柊は冬に赤い実をつけることで知られています。
茶の花
ちゃのはな
茶の花が咲く季節を表現した季語。茶の花は秋から冬にかけて咲くことがあります。
冬紅葉
ふゆもみじ
冬の紅葉を表現した季語。一部の木々や植物は冬に紅葉し、美しい景色をつくります。
紅葉散る
こうようちる
紅葉が散る季節を表現した季語。紅葉が落ちる様子が美しい風景とされます。
落葉松散る
おちばまつちる
冬になり松の葉が散る季節を表現した季語。松の葉が地面に敷き詰められる様子が特徴です。
朴落葉
ぼくおちば
冬になり朴(ぼく)の葉が散る季節を表現した季語。朴は冬でも葉を落とすことが少ないため、落葉が特徴的です。
銀杏落葉
いちょうおちば
冬になり銀杏の葉が散る季節を表現した季語。銀杏の葉は黄色に色づき、美しい景色をつくります。
冬葵
ふゆあおい
冬に咲く葵(あおい)の花を指す季語。寒さにも負けない花が咲くことを表現します。
紫甘藍
むらさきあまな
紫色の甘藍の花を指す季語。寒い季節にも色鮮やかな花が咲くことを表現します。
山牛蒡
やまごぼう
山で採れる牛蒡(ごぼう)の花が咲く季節を表現した季語。山野の風景に関連します。
寒竹の子
さむたけのこ
寒い季節に竹の新芽が出ることを表現した季語。竹林の冬の景色に関連します。
麦の芽
むぎのめ
冬に麦の新芽が出ることを表現した季語。農作物の成長に関連します。
石蕗の花
いしぶきのはな
冬に咲く石蕗(いしぶき)の花を指す季語。寒い季節にも花が咲くことがあります。
寒葵
かんあおい
寒い季節に咲く葵(あおい)の花を指す季語。寒さに負けずに花が咲く様子を表現します。
寒蘭
かんらん
寒い季節に咲く蘭(らん)の花を指す季語。寒さに負けずに美しい花が咲くことを表現します。
雪割茸
ゆきわりたけ
雪の中から茸が顔を出す季節を表現した季語。雪解けの時期に関連します。
榎茸
えのきたけ
冬になり榎茸(えのきたけ)が採れる季節を表現した季語。榎茸は寒い季節に食べられます。


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時候の挨拶
時候の挨拶【やわらかい表現】
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