時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる

時候の挨拶 9月上旬|白露・初秋の書き出し例文と結びの言葉・手紙の書き方

公開日: 2026年4月7日 | 最終更新: 2026年4月8日

9月上旬(1日〜10日ごろ)は、残暑見舞いの最後の時期と秋の始まりが重なる特別な移り変わりの時期です。9月7日ごろまでは残暑見舞い、白露(9月8日ごろ)以降は「白露の候」「初秋の候」「新涼の候」などの秋の挨拶に切り替わります。本記事では9月上旬の時候の挨拶を漢語調8選テーブルと例文11パターンで詳しく解説します。

9月上旬の時候の挨拶とは|白露・残暑見舞い終期の季節背景

9月上旬(1日〜10日ごろ)は、残暑がまだ続きながらも秋の訪れを感じ始める時期です。9月7日ごろまでは残暑見舞いの最後の時期で、白露(9月8日ごろ)以降は「初秋の候」「白露の候」「新涼の候」などの秋の表現に移行します。「白露(はくろ)」は二十四節気のひとつで「朝露が野草に宿り始める頃」を意味し、秋の深まりを感じさせる言葉です。この時期は夏の疲れが出やすく、季節の変わり目でもあるため、手紙・メールの書き出しに相手の健康を気遣う一文を添えることが特に重要です。

9月上旬は「残暑の終わり」と「秋の始まり」が交差する時期です。白露(9月8日ごろ)前日まで残暑見舞いを送ることができますが、白露以降は秋の挨拶に切り替えます。

「白露」は二十四節気のひとつで、朝晩の気温が下がり、野草に朝露が宿り始める様子を詩的に表現した言葉です。この節気以降は「初秋」「新涼」「秋涼」といった秋の言葉が挨拶文で使えるようになります。

9月上旬は夏の疲れが出やすい時期でもあるため、結びの言葉では特に相手の健康への気遣いを丁寧に表現することが大切です。

参考:国立天文台:二十四節気とは文化庁:国語施策・日本語教育

9月上旬の漢語調8選|白露前後の切り替えも解説

9月上旬の漢語調挨拶で最も格調があるのは「白露の候」です。9月8日ごろの二十四節気「白露」にちなんだ表現で、「朝露が野草に宿る、秋の情景を感じさせる言葉」として手紙上では特に趣があります。「初秋の候」は「秋の始まり」を広く表す汎用性の高い表現で、9月全般に使えます。「新涼の候」は「新しい涼しさ」を表し、夏の暑さが和らいで初めて感じる秋の涼気を表現する爽やかな言葉です。「秋涼の候」も同様に涼しさを表す表現で、9月上旬から使いやすい表現です。

9月上旬に使える漢語調の時候の挨拶を8つ厳選しました。白露前後での使い分けもあわせてご確認ください。

表現 読み方 意味・由来 使用時期 適した文書
白露の候 はくろのこう 二十四節気「白露」(9月8日ごろ)、朝露が宿り始める頃 9月上旬(9月8日前後〜) ビジネス文書・改まった手紙
初秋の候 しょしゅうのこう 秋の初め、秋が始まった頃を表す 9月上旬〜中旬 ビジネス文書・改まった手紙
新涼の候 しんりょうのこう 新しい涼しさ、秋の涼気の始まりを表す 9月上旬 ビジネス文書・手紙
秋涼の候 しゅうりょうのこう 秋の涼しさが増す頃を表す 9月上旬〜中旬 ビジネス文書・手紙
残暑の候 ざんしょのこう 立秋後も続く暑さ(残る暑さ)を表す 9月上旬前半(白露前) ビジネス文書・残暑見舞い
新秋の候 しんしゅうのこう 新しい秋の到来を表す 9月上旬 改まった手紙・ビジネス文書
早秋の候 そうしゅうのこう 秋の早い頃、秋の入り口を表す 9月上旬 ビジネス文書・手紙
爽秋の候 そうしゅうのこう 爽やかな秋の空気、清爽な秋を表す 9月中旬〜(上旬後半も可) ビジネス文書・改まった手紙

白露前(9月1〜7日)は「残暑の候」が使えますが、白露(9月8日)以降は「白露の候」「初秋の候」「新涼の候」に切り替えましょう。「爽秋の候」は上旬後半から中旬にかけて使えます。

9月上旬の例文11パターン|残暑見舞い最終期対応付き

9月上旬の例文は、残暑見舞いの最後の時期(〜白露前日)と白露以降の秋の挨拶を使い分けることが大切です。白露前(9月1〜7日)のビジネス文書では「残暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」または「残暑お見舞い申し上げます」が適しています。白露後(9月8日〜)は「白露の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」「初秋の候、時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます」に切り替えましょう。和語調では「朝夕にはすっかり秋らしくなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか」が自然な書き出しです。

9月上旬の時候の挨拶例文を漢語調5・和語調3・カジュアル3の計11パターンでまとめました。白露前後の使い分けに注意してお使いください。

種別 パターン 例文(全文)
漢語調① 白露+清栄(白露後) 白露の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
漢語調② 初秋+清祥 初秋の候、時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
漢語調③ 新涼+健勝 新涼の候、皆様におかれましてはご健勝のことと存じます。
漢語調④ 残暑+お世話(白露前) 残暑の候、平素よりお世話になっておりますこと、厚く御礼申し上げます。
漢語調⑤ 秋涼+ご発展 秋涼の候、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
和語調① 秋の訪れ 朝夕にはすっかり秋らしくなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
和語調② 残暑見舞い(白露前) 残暑お見舞い申し上げます。まだ暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
和語調③ 涼しくなった 日ごとに涼しさが増してまいりました。皆様ご健勝にお過ごしのことと存じます。
カジュアル① 秋の気配 ようやく涼しくなってきましたね。お元気ですか?
カジュアル② 夏の終わり やっと夏が終わって涼しくなりましたね。体調はいかがですか?
カジュアル③ 秋らしい 秋らしい空気になってきましたね。お変わりなくお過ごしですか?

白露前(9月1〜7日)の最後の残暑見舞いには和語調②が使えます。白露後(9月8日〜)は漢語調①「白露の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」が格調ある書き出しとして最適です。

9月上旬の結びの言葉|夏の疲れへの気遣い表現

9月上旬の結びの言葉は、夏の疲れへの気遣いと秋の訪れを祝う表現を組み合わせることが効果的です。「季節の変わり目でございますので、くれぐれもご自愛くださいませ」「夏の疲れが出やすい時期ですので、お体にはお気をつけください」が定番のビジネス用結びです。白露以降の秋らしい結びとしては「朝夕の涼しさを感じる季節となりました。どうぞご自愛くださいませ」「実りの秋を迎えました。皆様のご健康をお祈り申し上げます」なども相手に温かみを伝えます。

9月上旬の結びの言葉を場面別にご紹介します。

ビジネス文書・改まった手紙:「季節の変わり目でございますので、くれぐれもご自愛くださいませ」「夏の疲れが出やすい時期ですので、お体にはお気をつけください」「秋の清涼な空気をお楽しみいただき、ご健康にお過ごしください」

やや親しい相手:「朝夕の涼しさを感じる季節となりました。どうぞご自愛くださいませ」「秋になってきましたが、夏の疲れが出ないようにしてくださいね」

カジュアルなメッセージ:「ようやく涼しくなってきましたが、体調に気をつけてくださいね」「夏の疲れが出やすい時期ですので、ゆっくり休んでください」

よくある質問(FAQ)

9月上旬は残暑見舞いと秋の挨拶のどちらを使えばよいですか?

白露前日(9月7日ごろ)まではまだ残暑見舞いが使えます。白露(9月8日ごろ)以降は「白露の候」「初秋の候」など秋の表現に切り替えましょう。9月上旬はこの両方が混在する時期ですので、送る日付をよく確認してから表現を選んでください。

「白露の候」の読み方と意味を教えてください。

「白露の候」は「はくろのこう」と読みます。二十四節気の「白露」(9月8日ごろ)にちなんだ表現で、「朝露が野草に宿り始める頃」を意味します。秋の深まりを詩的に表現した格調ある言葉で、ビジネス文書・改まった手紙の書き出しに使えます。

「新涼の候」と「秋涼の候」はどう違いますか?

「新涼の候(しんりょうのこう)」は「新しい涼しさ」、つまり夏から秋へ初めて感じる涼気を表します。「秋涼の候(しゅうりょうのこう)」は「秋の涼しさ」全般を表す表現です。どちらも9月上旬〜中旬に使えますが、「新涼の候」はより初々しい秋の到来を表現したいときに適しています。

9月上旬の結びの言葉でおすすめは何ですか?

「季節の変わり目でございますので、くれぐれもご自愛くださいませ」が最もよく使われる定番表現です。また「夏の疲れが出やすい時期ですので、お体にはお気をつけください」「朝夕の涼しさとともに、皆様のご健康をお祈り申し上げます」も相手への思いやりを伝える結びです。

9月8日の白露以降に「残暑見舞い」と書いてしまった場合はどうすればよいですか?

白露以降は正式には残暑見舞いの時期が終わりますが、実際には9月に入ってからも暑さが続くことがあります。もし送ってしまった場合は特に謝る必要はありませんが、今後は日付に注意して、白露以降は「初秋のご挨拶」や通常の挨拶状として送ることを心がけましょう。

監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部

日本の伝統行事・季節の風習に関する情報を、文化庁・神社本庁・各宗派公式資料等の信頼できる情報源に基づき、正確な情報をお届けしています。 編集部について

モバイルバージョンを終了