時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる

時候の挨拶 4月下旬|晩春・ゴールデンウィーク前の書き出し例文と結びの言葉・手紙の書き方

公開日: 2026年4月7日 | 最終更新: 2026年4月8日

4月下旬(21日〜30日頃)は、若葉が芽吹き、春から初夏へと移りゆく「晩春(ばんしゅん)」の季節です。ゴールデンウィークを目前に控えたこの時期、手紙やメールに季節感を取り入れた書き出しを添えることで、相手への丁寧な印象を残せます。

本記事では、4月下旬の時候の挨拶を漢語調・和語調・カジュアルの11パターン例文、漢語調8選一覧表、結びの言葉、手紙の書き方まで完全に解説します。

参考:国立天文台「二十四節気とは」 / 文化庁「国語施策・日本語教育」

4月下旬の時候の挨拶とは?基本知識と季節の特徴

4月下旬は若葉が芽吹き、春から初夏へと移りゆく「晩春(ばんしゅん)」の季節です。ゴールデンウィークを目前に控え、仕事やプライベートが活発に動き始めるこの時期、手紙やメールの書き出しに季節感を添えることで、相手への心遣いが伝わります。本記事では4月下旬にふさわしい漢語調・和語調・カジュアルな時候の挨拶を、例文11パターン・漢語調8選一覧とともに詳しく解説します。

時候の挨拶とは、手紙・メールの冒頭に添える「季節感を伝える一文」です。日本独自の書簡文化において、相手への気遣いと文章の格調を示す大切な要素です。

4月下旬の主な季節的特徴は次のとおりです。

これらの特徴を踏まえた時候の挨拶表現を、次章の一覧表で確認しましょう。

4月下旬の漢語調 時候の挨拶 8選【一覧表】

漢語調の時候の挨拶は「〇〇の候」という形式で用います。4月下旬には「晩春(ばんしゅん)」「惜春(せきしゅん)」「若葉(わかば)の候」「穀雨(こくう)の候」などが適しています。特に「晩春」は春の終わりを意味する格調ある語で、改まった手紙・公式文書に重宝します。二十四節気の穀雨(4月20日前後)以降に当たるため「穀雨の候」も使用可能です。相手や場面に合わせて最適な表現を選びましょう。

漢語調の時候の挨拶は「〇〇の候」という形式が基本です。改まった文書や目上の方への手紙に用いる格式ある表現で、4月下旬にふさわしいものを8選、使用時期・適した文書とともに一覧にまとめました。

表現 読み方 意味・由来 使用時期 適した文書
晩春の候 ばんしゅん 春の終わり・旧暦3月ごろ 4月下旬〜5月上旬 改まった手紙・公式文書
惜春の候 せきしゅん 過ぎ行く春を惜しむ心情 4月中旬〜下旬 個人的な手紙・お礼状
若葉の候 わかば 若々しい葉が芽吹く季節 4月下旬〜5月 ビジネス・一般手紙
穀雨の候 こくう 二十四節気・穀物を育む春雨 4月20日〜5月上旬 ビジネス・改まった手紙
新緑の候 しんりょく 新しい緑が美しい季節 4月下旬〜5月 幅広い場面
春暖の候 しゅんだん 春の暖かさが心地よいこと 4月全般 ビジネス・一般
春色の候 しゅんしょく 春らしい色合いや風景 4月全般 お礼状・招待状
春陽の候 しゅんよう 春の温かな日差し 4月全般 ビジネス・目上の方

各表現の解説と使い方のポイント

晩春(ばんしゅん)の候は4月下旬の最も代表的な表現です。「春の終わり」という意味で、旧暦三春(初春・仲春・晩春)の「晩春」にあたります。改まった手紙・お礼状・挨拶状など幅広く活用でき、「晩春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」が定番の用法です。

若葉(わかば)の候は、芽吹いたばかりの若々しい葉を表現する爽やかな語です。4月下旬から5月にかけて使え、新緑の季節の清々しさを伝えます。漢語調でありながら比較的親しみやすい表現で、ビジネス・個人問わず活用できます。

穀雨(こくう)の候は二十四節気を活用した知的な表現です。4月20日前後以降に使用し、「穀物を育む春雨が降るころ」という意味で、農耕文化への敬意を込めた格調ある言葉です。

新緑(しんりょく)の候は4月下旬から5月に使う清々しい表現。「新緑の候、皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます」のように使い、明るく前向きなイメージを与えます。

4月下旬の例文11パターン【漢語調・和語調・カジュアル】

和語調の時候の挨拶は「若葉の緑が鮮やかな季節となりました」「新緑の美しい季節を迎えましたが」など、春から初夏への移り変わりを柔らかく表現するものが4月下旬にぴったりです。漢語調ほど格式ばらず、温かみのある文章を作りたいときに活躍します。個人的な手紙・お礼状・近況報告には、和語調の表現が相手の心に自然に届くでしょう。

時候の挨拶は相手・場面・目的によって使い分けることが大切です。以下では「漢語調(5パターン)」「和語調(3パターン)」「カジュアル(3パターン)」の合計11パターンを例文全文とともに紹介します。

種別 表現パターン 書き出し例文(全文)
漢語調① 晩春の候 晩春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
漢語調② 惜春の候 惜春の候、皆様にはご清祥のこととお喜び申し上げます。
漢語調③ 若葉の候 若葉の候、貴殿ますますご活躍のこととお慶び申し上げます。
漢語調④ 穀雨の候 穀雨の候、貴社のご繁栄を心よりお慶び申し上げます。
漢語調⑤ 新緑の候 新緑の候、皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
和語調① 若葉の緑 若葉の緑が鮮やかな季節となりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
和語調② 春も終わりに 春も終わりに近づき、新緑の香りが漂うこのごろ、いかがお過ごしでしょうか。
和語調③ 初夏を感じる 初夏の気配が感じられるころとなりました。皆様お元気でお過ごしのことと存じます。
カジュアル① GW前 ゴールデンウィークが近づいてきましたね。今年はどこかお出かけの予定はありますか?
カジュアル② 若葉の季節 若葉がきれいな季節になりましたね。元気に過ごしていますか?
カジュアル③ 春の終わり 春ももう終わりですね。新生活の調子はどうですか?

漢語調例文の使い方

漢語調の書き出しは「時候の挨拶+相手の繁栄・健康を祝う言葉」で構成します。「晩春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」が典型例です。「ご清栄」は法人向け、「ご清祥」は個人向けが基本となる点に注意しましょう。

ゴールデンウィーク前に送るビジネスメールには「若葉の候、平素は格別のお引き立てを賜り厚くお礼申し上げます。ゴールデンウィーク期間中の弊社の営業体制についてご案内申し上げます」のように時候の挨拶を書き出しに置き、本文へ自然につなげます。

和語調例文の使い方

和語調は「若葉の緑が鮮やかな季節となりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか」「春も終わりに近づき、新緑の香りが漂うこのごろ、いかがお過ごしでしょうか」など、情景を柔らかく描写します。個人的な手紙・お礼状・近況報告に特に適しており、受け取った方が季節の情景を思い浮かべられる表現を心がけましょう。

カジュアル例文の使い方

友人・知人への気軽なメール・LINEでは「ゴールデンウィークが近づいてきましたね。今年はどこかお出かけの予定はありますか?」のように、4月下旬の話題(GW・新緑・春の終わり)を取り入れた書き出しが自然です。堅苦しさがなく、相手との距離を縮める効果があります。

4月下旬の結びの言葉【相手への気遣い表現】

手紙・メールの結びの言葉は、季節感と相手への気遣いを最後に添える大切な要素です。4月下旬ならば「ゴールデンウィークを楽しくお過ごしください」「若葉薫る季節、どうぞご自愛ください」など、この時期ならではの言葉で締めくくると印象が深まります。書き出しの時候の挨拶と同じトーンで結びを統一することで、まとまりある文章になります。

手紙・メールの結びは「書き出しの時候の挨拶と同じトーン」で統一するのが原則です。4月下旬にふさわしい結びの言葉を用途別にまとめます。

ビジネス・目上の方向け

一般・個人向け

カジュアル向け

4月下旬の手紙・メールの書き方【全体構成と実例】

ビジネスメール実例(GW前の営業連絡)

件名:ゴールデンウィーク期間中の営業体制のご案内

〇〇株式会社
〇〇部 〇〇様

拝啓 晩春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

さて、ゴールデンウィーク期間中(〇月〇日〜〇月〇日)の弊社の営業体制についてご案内申し上げます。(本文)

ゴールデンウィーク前のご多忙の折ではございますが、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

敬具

個人の手紙実例(友人への近況報告)

若葉の緑が鮮やかな季節となりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。

私はおかげさまでようやく新生活に慣れてきました。(本文)

もうすぐゴールデンウィークですね。楽しく過ごしてください。またお会いできることを楽しみにしています。

4月下旬の時候の挨拶:関連ページ

よくある質問(FAQ)

4月下旬に「晩春の候」は使えますか?

「晩春の候」は4月下旬から5月上旬にかけて使うのが最適です。旧暦の三春(初春・仲春・晩春)の「晩春」に由来し、春の終わりを告げる格調ある表現です。改まった手紙・ビジネス文書・目上の方への挨拶状に適しており、「晩春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」が定番の用法です。

「若葉の候」と「新緑の候」の違いは何ですか?

「若葉(わかば)の候」は芽吹いたばかりの若々しい葉を指し、4月下旬から5月に使います。「新緑(しんりょく)の候」は新鮮な緑の美しさに焦点を当てた表現で、同じく4月下旬〜5月に適しています。どちらも似た時期に使えますが、「若葉」はやや柔らかく初々しいイメージ、「新緑」はより鮮やかな緑のイメージで、書き手の好みで選んでいただけます。

ゴールデンウィーク前のビジネスメールにふさわしい書き出しは?

ゴールデンウィーク前には「晩春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」「若葉の候、平素は格別のお引き立てをありがとうございます」などの漢語調が適しています。GW期間の営業案内を送る際は、書き出しに時候の挨拶を置いた後「ゴールデンウィーク期間中の弊社営業体制についてご案内申し上げます」と本文へ自然につなげましょう。

4月下旬の時候の挨拶を個人の手紙に使う場合のポイントは?

個人の手紙には和語調が温かみを伝えやすいです。「若葉の緑が鮮やかな季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか」「春も終わりに近づき、新緑の香りが漂うこのごろ」などが4月下旬らしい表現です。相手が情景を思い浮かべられる言葉を選ぶと、より心に届く手紙になります。

「穀雨の候」はいつから使えますか?

「穀雨(こくう)の候」は二十四節気の穀雨(毎年4月20日前後)以降に使うのが正確です。この日を境に「穀物を育む恵みの雨が降るころ」という意味合いが生まれます。4月20日より前の手紙には「晩春の候」「春暖の候」などの方が適切ですので、送付日を確認して選ぶようにしましょう。

監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部

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