時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる

時候の挨拶 5月上旬|薫風・立夏・八十八夜の書き出し例文と結びの言葉・手紙の書き方

公開日: 2026年4月7日 | 最終更新: 2026年4月8日

5月上旬(1日〜10日頃)はゴールデンウィーク・八十八夜・立夏が重なる、初夏の訪れを告げる特別な時期です。若葉の緑が輝き、薫る風が爽やかなこの季節、手紙やメールの書き出しに季節感を添えることで、受け取る方への心遣いが伝わります。

本記事では5月上旬にふさわしい時候の挨拶を漢語調・和語調・カジュアルの11パターン例文、漢語調8選一覧表、結びの言葉、手紙の書き方まで完全解説します。

参考:国立天文台「二十四節気とは」 / 文化庁「国語施策・日本語教育」

5月上旬の時候の挨拶とは?基本知識と季節の特徴

5月上旬はゴールデンウィーク(5月3〜5日)・八十八夜(5月2日前後)・立夏(5月6日前後)が重なる、初夏の訪れを告げる特別な時期です。若葉の緑が輝き、爽やかな風が吹くこの季節、時候の挨拶に「薫風(くんぷう)」「新緑(しんりょく)」などの清々しい表現を添えることで、受け取る方に初夏の爽やかさが伝わります。本記事では5月上旬にふさわしい漢語調・和語調・カジュアルな時候の挨拶を例文11パターンとともに詳しく解説します。

時候の挨拶とは、手紙・メールの書き出しに添える「季節感を伝える一言」です。5月上旬には以下のような季節的特徴があります。

5月上旬の漢語調 時候の挨拶 8選【一覧表】

5月上旬の漢語調時候の挨拶は「薫風(くんぷう)の候」「新緑(しんりょく)の候」「立夏(りっか)の候」が代表的です。「薫風」とは初夏の緑の香りを運ぶ爽やかな風を指し、5月の代名詞ともいえる格調ある表現です。「立夏」は5月6日前後の二十四節気で、この日以降には「立夏の候」が使えます。改まったビジネス文書・目上の方への手紙には、これらの漢語調表現が品格を与えます。

5月上旬にふさわしい漢語調の時候の挨拶を8選、使用時期・適した文書とともに一覧表にまとめました。

表現 読み方 意味・由来 使用時期 適した文書
薫風の候 くんぷう 初夏の緑の香りを運ぶ爽やかな風 5月全般 ビジネス・挨拶状・目上の方
新緑の候 しんりょく 新しい緑が美しく輝く季節 5月全般 幅広い場面・ビジネス
若葉の候 わかば 若々しい葉が芽吹いた季節 5月上旬〜中旬 ビジネス・お礼状・招待状
立夏の候 りっか 二十四節気・夏の始まり(5月6日前後) 5月6日前後〜下旬 改まった手紙・公式文書
清和の候 せいわ 空が澄み渡り穏やかな季節 5月全般 目上の方・改まった手紙
晩春の候 ばんしゅん 春の終わり(5月上旬まで使用可) 5月上旬(立夏前) 改まった手紙・挨拶状
緑風の候 りょくふう 緑の中を吹き抜ける初夏の風 5月全般 お礼状・招待状・案内状
陽光の候 ようこう 明るく温かな初夏の日差し 5月上旬〜中旬 ビジネス・一般手紙

各表現の解説と使い方のポイント

薫風(くんぷう)の候は5月を代表する最もポピュラーな時候の挨拶です。「初夏の緑の香りを運ぶ爽やかな風」を意味し、5月全般を通じて使えます。「薫風の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」が定番の用法です。爽やかで格調ある表現として、ビジネス・個人問わず幅広く活用できます。

新緑(しんりょく)の候は「新しく芽吹いた美しい緑の季節」を表す表現です。5月全般に使えますが、特に上旬〜中旬の新鮮な緑が輝くころに最も適しています。「新緑の候、皆様にはご健勝のことと存じます」のように使います。

立夏(りっか)の候は二十四節気の「立夏」(5月6日前後)以降に使う表現です。「夏の始まり」を意味する格調ある語で、この日を境に「晩春」から「初夏」へと表現が変わります。改まった手紙・公式文書で知性と季節感を示せます。

清和(せいわ)の候は「空が澄み渡り、穏やかな初夏の日々」を意味する格調ある表現です。5月全般に使えますが、やや使用頻度の低いレアな表現のため、他とは一味違う印象を与えたい手紙に効果的です。

5月上旬の例文11パターン【漢語調・和語調・カジュアル】

和語調の時候の挨拶は「若葉の緑が鮮やかな季節となりました」「薫る風が心地よいこのごろ」など、5月上旬の情景を柔らかく描写する表現です。漢語調ほど格式ばらず温かみがあり、個人的な手紙・お礼状・近況報告に特に適しています。八十八夜(5月2日前後)やゴールデンウィークの話題を取り入れると、より季節感の豊かな書き出しになります。

時候の挨拶は相手・場面によって使い分けることが大切です。以下の一覧表では「漢語調(5パターン)」「和語調(3パターン)」「カジュアル(3パターン)」の合計11パターンを例文全文とともに示します。

種別 表現パターン 書き出し例文(全文)
漢語調① 薫風の候 薫風の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
漢語調② 新緑の候 新緑の候、皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。
漢語調③ 若葉の候 若葉の候、貴殿ますますご活躍のこととお慶び申し上げます。
漢語調④ 立夏の候 立夏の候、貴社のご発展を心よりお慶び申し上げます。
漢語調⑤ 清和の候 清和の候、皆様のご清祥をお喜び申し上げます。
和語調① 若葉の季節 若葉の緑がまぶしく輝く季節となりましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
和語調② 初夏の風 初夏の爽やかな風が心地よいこのごろ、いかがお過ごしでしょうか。
和語調③ 八十八夜 八十八夜も過ぎ、すっかり初夏の装いとなりましたが、お元気でお過ごしのことと存じます。
カジュアル① GW明け ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?リフレッシュできましたか?
カジュアル② 若葉の季節 新緑がきれいな季節になりましたね。元気にしていますか?
カジュアル③ 初夏の気配 初夏の気配を感じる季節になってきましたね。その後いかがですか?

漢語調例文の使い方

漢語調の書き出しは「時候の挨拶+相手の繁栄・健康を祝う言葉」で構成します。「薫風の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」が典型例です。なお「ご清栄」は法人向け、「ご清祥」は個人向けが原則です。ゴールデンウィーク明けのビジネスメールには「新緑の候、ゴールデンウィーク中はご家族でゆっくりお過ごしのことと存じます」のようにGWへの言及を加えるとより自然な書き出しになります。

和語調例文の使い方

「若葉の緑がまぶしく輝く季節となりましたが」「初夏の爽やかな風が心地よいこのごろ」は5月上旬の情景を豊かに伝える表現です。「八十八夜も過ぎ、すっかり初夏の装いとなりましたが、お元気でお過ごしのことと存じます」のように、5月特有の行事(八十八夜)を取り入れると季節感が際立ちます。

カジュアル例文の使い方

「ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?リフレッシュできましたか?」はGW明けのメール・LINEの定番です。親しい友人や知人への近況報告に、気軽な季節の話題を添えることで会話が広がります。

5月上旬の結びの言葉【相手への気遣い表現】

手紙・メールの結びの言葉は、書き出しの時候の挨拶と同じトーンで統一するのが基本です。5月上旬ならば「若葉薫る季節、どうぞご自愛ください」「ゴールデンウィーク明け、お体の疲れが取れましたでしょうか」など、この時期ならではの言葉を使うと印象が深まります。ビジネス文書には「新緑の候、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます」などの格調ある結びが適しています。

5月上旬にふさわしい結びの言葉を用途別に紹介します。

ビジネス・目上の方向け

一般・個人向け

カジュアル向け

5月上旬の手紙・メールの書き方【全体構成と実例】

ビジネスメール実例(GW明けの取引先への連絡)

件名:ゴールデンウィーク明けのご挨拶

〇〇株式会社
〇〇部 〇〇様

拝啓 薫風の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。ゴールデンウィーク中はゆっくりとお過ごしのことと存じます。

さて、〇〇の件についてご連絡申し上げます。(本文)

引き続きよろしくお願い申し上げます。

敬具

個人の手紙実例(友人への近況報告)

若葉の緑がまぶしく輝く季節となりましたね。ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?

私はおかげさまで(本文)

初夏の爽やかな季節、どうかお体に気をつけてお過ごしください。またお会いできる日を楽しみにしています。

5月の時候の挨拶:関連ページ

よくある質問(FAQ)

5月上旬の時候の挨拶で最もよく使われる表現は何ですか?

5月上旬で最もよく使われるのは「薫風の候」です。「初夏の緑の香りを運ぶ爽やかな風」を意味し、5月を代表する表現として広くビジネス・個人の手紙で活用されています。「薫風の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」が定番の書き出しです。ゴールデンウィーク明けの連絡にも「新緑の候、GW中はゆっくりとお過ごしのことと存じます」と組み合わせると自然な流れになります。

「立夏の候」はいつから使えますか?

「立夏の候」は二十四節気の立夏(毎年5月6日前後)以降から使えます。立夏は「夏の始まり」を意味する節気で、この日を境に時候の挨拶も春の表現(晩春など)から夏の表現(立夏・薫風など)へ移行します。立夏より前の5月1〜5日ごろには「晩春の候」「若葉の候」「新緑の候」などが適しています。

GW中・GW明けの手紙にはどのような書き出しが適していますか?

ゴールデンウィーク中の手紙には「薫風の候、〜」に続けて「ゴールデンウィークをご家族でゆっくりお過ごしのことと存じます」などの一文を加えると自然です。GW明けの最初の連絡には「新緑の候、ゴールデンウィーク中はゆっくりとお過ごしのことと存じます。本年度も変わらぬお引き立てをよろしくお願い申し上げます」のように書き出し部分でGWへの言及を入れると、相手への気遣いが伝わります。

「八十八夜」を時候の挨拶に使うことはできますか?

「八十八夜」(立春から88日目・5月2日前後)は和語調の書き出しに活用できます。「八十八夜も過ぎ、すっかり初夏の装いとなりましたが、お元気でお過ごしのことと存じます」のように使います。漢語調の「〇〇の候」形式ではなく、情景描写の一部として組み込む表現で、知識と季節感を感じさせる魅力ある書き出しになります。

5月上旬に「晩春の候」を使うことはできますか?

「晩春の候」は5月6日の立夏より前(5月1〜5日ごろ)なら使用可能です。立夏以降は季節が「春」から「夏」に変わるため、「晩春」という表現は適切でなくなります。5月上旬のうち立夏前の日付に送る手紙であれば「晩春の候」が使えますが、立夏以降は「薫風の候」「新緑の候」「立夏の候」などに切り替えましょう。

監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部

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