大雪

  

2023年

12月7日(土曜日)

二十四節季七十二侯
大雪初候閉塞成冬
(そらさむくふゆとなる)
天地の気が塞がって冬となる
次候熊蟄穴
(くまあなにこもる)
熊が冬眠のために穴に隠れる
末候鱖魚群
(さけのうおむらがる)
鮭が群がり川を上る

2023年も小雪が終わると、今度は「大雪(たいせつ)」)という節気がやってきます。
小雪から大雪に移り変わると、コートなどを羽織らずにはいられないほど寒くなり、冬本番に入ります。

時期的には12月上旬頃で、年末に向けて職場や家庭でも準備が始まり忙しくなる時期でもあります。

今回は、大雪の意味や関係のある季語、食べ物などをご紹介します。






大雪てどんな日

大雪とは、小雪が終わった12月7日頃から冬至までの期間の季節を指します。
大雪は「おおゆき」ではなく「たいせつ」と読み、北風が吹いて大雪が降る季節として、このような節気名がつけられました。

その名の通り、この頃を境に一段と寒さが厳しくなって行き、小雪の頃にはちらほらとしか振らなかった雪でしたが、地方によっては雪が多くなりはじめます。

特に九州の方では初氷が張って、スケート場やスキー場がオープンしたりなど、冬のレジャーも盛んになります。






大雪に関係のある季語

大雪は期間的には12月上旬からなので、12月を表す「師走」がよく使われます。
もちろん、「大雪」や「大雪の候」などもよく使われるようになります。

12月初めにご挨拶などの文章を書くときには、次のような文例が多いです。

・大雪の候 貴社におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます
・師走に入りいよいよ慌ただしく毎日が過ぎて行きます
・はや師走。炬燵が恋しい頃となりました
・拝啓 早いもので今年も師走となりました。お変わりなくお過ごしでしょうか。
・師走の候 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

12月のお手紙を書く際に参考になりますよ
12月の時候の挨拶






大雪に関係ある食べ物は?

大雪の季節になると、鍋料理だけではなくじっくりと煮込んだ煮物料理も食卓によく並ぶようになります。

煮物料理の食材には、次のようなものが多いですね。

・白菜
・人参
・レンコン
・カブ
・大根

野菜をたっぷり使った煮物は体にいいだけではなく、味がじっくり染み込んでいるのでとても美味しいです。

このシーズンの煮物には、主に根菜が使われます。
根菜とは土の中で成長する野菜のことを言い、例えば、レンコンやカブ、大根などがよく挙げられます。

土の中で育った部分を主に食べるので、かなり栄養が詰まった部分も食べることになります。
また、寒い時期に育った野菜は、糖分が多いので、野菜ならではの甘みを感じることができます。

また、魚介類ではぶりや鮭などがスーパーやデパートなどによく陳列されるようになります。
寒ブリというぐらいですから、この時期はやっぱり無理が美味しいのです。
ぶり大根というメニューも、12月の煮物の定番ですよね。

ぶりは青魚なので、血流を促進するEPAやDHAをたくさん含んでいます。
特にこの頃のぶりは良い意味でたくさんの脂が乗っているので、かなり美味しいです。






まとめ

大雪とは、小雪が終わった12月7日頃から冬至までの期間で、雪が多くなりはじめる季節です。
この頃になると、鍋料理だけではなく煮物料理も美味しくなるので、関連する食材がよく食べられるようになります。
栄養をたっぷり含んだ根菜を使った煮物料理で、しっかり体調管理していけるといいですね。






冬の二十四節季を知ろう

四季節気旧暦西暦
立冬(りっとう)10月節11月7日頃
小雪(しょうせつ)10月中11月22日頃
大雪(たいせつ)11月節12月7日頃
冬至(とうじ)11月中12月21日頃
小寒(しょうかん)12月節1月5日頃
大寒(だいかん)12月中1月21日頃