公開日: 2026年4月7日
4月上旬(1〜10日)は桜満開・入学式・新年度スタートと、1年でも最も明るく活気に満ちた時期のひとつです。「陽春の候」「桜花の候」「清明の候」など、春の絶頂期にふさわしい華やかな表現が揃っています。
この記事では、4月上旬の時候の挨拶を漢語調・和語調・カジュアルに分けて11パターン紹介し、入学お祝い・新年度挨拶・ビジネス文書別の使い分けを詳しく解説します。
4月上旬の時候の挨拶 一覧表(漢語調8選)
4月上旬(1〜10日)は、桜が満開を迎える日本で最も華やかな季節のひとつです。入学式・新年度のスタート、4月5日頃の清明(せいめい)と行事が続きます。「陽春の候」「桜花の候」「清明の候」など、春の絶頂期にふさわしい明るく華やかな表現が多く使われます。新しい出発と希望に満ちた4月上旬の手紙には、春の喜びを存分に表現しましょう。
| 表現 | 読み方 | 意味・特徴 | 使用時期 | 適した文書 |
|---|---|---|---|---|
| 陽春の候 | ようしゅんのこう | 暖かく明るい春を表す。格式ある表現 | 4月全般 | 改まった手紙・公用文 |
| 桜花の候 | おうかのこう | 桜の花が咲く頃。華やかで明るい表現 | 4月上旬〜中旬 | 手紙・カード・メール |
| 清明の候 | せいめいのこう | 二十四節気「清明」から。万物が清らかに | 4月5日頃〜 | 改まった手紙 |
| 春暖の候 | しゅんだんのこう | 春の温かさを表す。汎用的な表現 | 3月下旬〜4月中旬 | 手紙・ビジネス文書 |
| 麗春の候 | れいしゅんのこう | うららかな春を表す。格調高い表現 | 3月下旬〜4月上旬 | 改まった手紙 |
| 春光の候 | しゅんこうのこう | 春の明るい光を表す。穏やかな印象 | 4月全般 | 手紙・メール |
| 花明の候 | かめいのこう | 花が咲いて明るい頃。詩的な表現 | 4月上旬〜中旬 | 格調高い手紙 |
| 春和の候 | しゅんわのこう | 春の穏やかさを表す | 4月全般 | 手紙 |
書き出し例文 11パターン(漢語調・和語調・カジュアル)
4月上旬の書き出し例文を選ぶ際のポイントは「桜・新年度・新入学」という3つのテーマを意識することです。入学お祝いや新年度挨拶には「桜花の候」「陽春の候」などの明るい表現が最適です。清明(4月5日頃)を過ぎたら「清明の候」を使うと季節感が際立ちます。ビジネスメールには「桜の花が咲き誇る季節となりました」「春の日差しが温かくなってまいりました」などの口語調もよく使われます。
| 種別 | 表現パターン | 書き出し例文(全文) |
|---|---|---|
| 漢語調① | 陽春の候 | 陽春の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。 |
| 漢語調② | 桜花の候 | 桜花の候、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。 |
| 漢語調③ | 清明の候 | 清明の候、貴社のご清栄をお慶び申し上げます。 |
| 漢語調④ | 春暖の候 | 春暖の候、皆様のご健勝とご活躍をお慶び申し上げます。 |
| 漢語調⑤ | 麗春の候 | 麗春の候、ご清祥のこととお慶び申し上げます。 |
| 和語調① | 桜の花が咲き誇る | 桜の花が咲き誇る季節となりましたが、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。 |
| 和語調② | 春の日差しが温かく | 春の日差しが温かくなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。 |
| 和語調③ | 新年度を迎えて | 新年度を迎え、新たな出発の喜びに満ちた季節となりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。 |
| カジュアル① | 桜がきれいですね | 桜がとてもきれいな季節になりましたね。お元気ですか? |
| カジュアル② | 入学おめでとうございます | ご入学おめでとうございます。桜が咲く素敵な季節に新しいスタートですね。 |
| カジュアル③ | 新年度スタートですね | 新年度がスタートしましたね。いかがお過ごしですか? |
結びの言葉
4月上旬の結びの言葉は「春の喜び」と「新しい出発への応援」を込めるのが自然です。「桜の花とともに、素晴らしいスタートをお祈り申し上げます」「春爛漫の折、ご活躍をお祈り申し上げます」など、4月ならではの明るく前向きな結びが相手の心を温めます。入学・就職・異動のお祝い手紙なら「新天地でのいっそうのご活躍とご健勝をお祈り申し上げます」を添えましょう。
改まった手紙・ビジネス文書向け
・春爛漫の折、ご健康とご活躍をお祈り申し上げます。
・桜の花とともに、素晴らしいスタートをお祈り申し上げます。
・陽春の候、貴社のさらなるご発展をお祈り申し上げます。
・新天地でのいっそうのご活躍をお祈り申し上げます。
やわらかい表現(メール・親しい相手)
・桜の季節にまたお会いしましょう。
・新年度もよろしくお願いします。
・素敵な春をお過ごしください。
清明と桜の季節について
「清明(せいめい)」は4月5日頃の二十四節気で、「万物が清らかで生き生きとしている」という意味を持ちます。「清明の候」はこの日以降に使える表現で、春の清澄な空気感を表す格調高い言葉です。入学式シーズン真っただ中のこの時期、「清明の候」を使うと季節の知識の深さが伝わります。また、4月上旬は桜の花びらが舞い散る「花吹雪」の季節でもあり、「桜の花びらが舞う頃となりました」という情緒ある表現も4月上旬ならではです。
入学式は多くの学校で4月上旬に行われます。「ご入学おめでとうございます」とお祝いの手紙を書く場合、「桜花の候」「陽春の候」を使うと、花開く春の季節と新しい出発が重なり、より印象的な一文になります。
具体的な使用シーン別 例文
シーン1: 入学のお祝い
桜花の候、このたびはご入学誠におめでとうございます。桜の花咲く素晴らしい季節に新しい出発を迎えられ、心よりお祝い申し上げます。
シーン2: 新年度の挨拶状(取引先)
陽春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。新年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
シーン3: 目上の方への手紙
清明の候、先生にはいよいよご健勝のこととお慶び申し上げます。桜の便りとともに、先生のご近況をお伺いしたく筆をとりました。
シーン4: 友人への近況報告
桜が満開ですね。こちらはおかげさまで新年度も元気にスタートしています。花見に行けましたか?
シーン5: ビジネスメール(新年度)
春の日差しが温かくなってまいりました。新年度もよろしくお願い申し上げます。
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参考資料・出典
・国立天文台 二十四節気(清明について)
・文化庁 国語・日本語(手紙文の書き方)
よくある質問(FAQ)
4月上旬の時候の挨拶で最もよく使われる表現は何ですか?
4月上旬では「陽春の候」「桜花の候」が特によく使われます。「陽春の候」は4月全般で使える汎用表現で、改まった手紙にもビジネスメールにも対応できます。「桜花の候」は桜の花が咲く時期(4月上旬〜中旬)に特有の華やかな表現です。清明(4月5日頃)以降なら「清明の候」も季節感があります。
「清明の候」はいつから使えますか?
「清明の候」は二十四節気の清明の日(毎年4月5日頃)から使えます。「清明」は「万物が清らかで生き生きとしている」という意味で、春の清澄な雰囲気を表す格調高い表現です。4月4日以前には「陽春の候」「桜花の候」を使いましょう。
入学のお祝い手紙に使える4月上旬の時候の挨拶を教えてください。
入学お祝いの手紙には「桜花の候」「陽春の候」が最適です。例文:「桜花の候、このたびはご入学誠におめでとうございます。桜の花咲く素晴らしい季節に新しい出発を迎えられ、心よりお祝い申し上げます。」口語調なら「桜の花が咲き誇る春、ご入学おめでとうございます」という書き出しが明るく温かみがあります。
「陽春の候」と「桜花の候」はどちらを使えばいいですか?
「陽春の候」は4月全般で使える汎用表現で、改まった手紙・ビジネス文書に適しています。「桜花の候」は桜が咲く4月上旬〜中旬限定の表現で、より季節感が強く華やかです。入学お祝いや新年度の挨拶には「桜花の候」が春らしさを演出できます。改まったビジネス文書や幅広い時期に使いたい場合は「陽春の候」が無難です。
4月上旬の手紙の結びに「春爛漫」という言葉は使えますか?
「春爛漫の折」という結びの表現は4月上旬〜中旬に使えます。「爛漫」は花が咲き乱れている様子を表す言葉で、「春爛漫の折、ご健康とご活躍をお祈り申し上げます」というような使い方が一般的です。結びの言葉として使う場合は「春爛漫の候」ではなく「春爛漫の折」「春爛漫のこの頃」という形にするとより自然です。
監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部
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