冬至とは二十四節気の中でも冬を代表する日です。かぼちゃと柚子湯が楽しみ方です!そして冬至が今でも楽しまれているのはとてもハッピーな日で世界中で大切なイベントの日でもあります。
ここでは冬至の日というものに注目をして紹介していきます。
12月22日(金曜日)
冬至とは
冬至というのは北半球ではもっとも日照時間がもっとも短くなる日で太陽の高さももっとも低くなる日で真逆の夏至はもっとも日が長いで日照時間の差は北海道では6時間半、東京では4時間半ほどの違いがあります。
最初に書いていた冬至がとても大事にされていたというのは、冬至の次の日から日が長くなることから太陽が生まれ変わった日とされ運気、それに伴って運気が上昇していく日とされていました。
そのため冬至は世界中でお祭りをされており私たち日本人にとっても馴染みの深いクリスマスも冬至と関係しています。
太陽の蘇りを意味する境目の日として、キリストの生誕と結びついたもので、その年の冬至の日が12月25日だったこともありキリストの降臨の日としてクリスマスが12月25日になったとされています。
ちなみに冬至は旧暦に基づいて制定されているもので、毎年観測が行われ冬至と夏至は日にちが定められており変動します。
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冬至にはなぜ「かぼちゃ」を食べるの?
冬至の食べ物といえば「かぼちゃ」!でもなぜかぼちゃが代表的な行事食として紹介されているのか?という疑問にお答えしていきたいと思います。
冬至には「ん」の付く食べ物を食べることで運気を呼び込むことができるとされています。
例えば、うどん、大根、レンコン、にんじん、ぎんなん、きんかん、かんてん、などの「ん」が付くものは「運盛り」と言われており縁起の良い食べ物とされています。
この食べ物は土用丑の日に「う」の付く食べ物を食べて暑い夏を乗り切るという考えにもにています。
なぜ「ん」で終わる食べ物が冬至に食べられるのかというと「いろはにほへとん」と最後の言葉に合わせて「ん」の付く言葉の食べ物と伝えられています。
それだと「かぼちゃ」は「ん」がつかないと思われるかもしれませんが漢字では南瓜(なんきん)と書き中国の南から来た瓜とかかれます。
その中でも冬至に「かぼちゃ」が選ばれる理由
数ある「ん」の付く食べ物はあるけれど冬至にかぼちゃが選ばれるには理由があります。先ほど少し紹介したように「かぼちゃ」は「南瓜(なんきん)」は、運盛りの一つに挙げれ、陰(北)から陽(南)へ向かうことを意味しています。
また、語呂合わせのように思われるものではありますが、かぼちゃ現代ほど保存技術が発展していない時代において、長期保存の菊貴重な食べ物でした。
夏に旬を迎える食べ物ですが冬までもち、食べ物が少なくなる冬の時期の栄養補給の食べ物として重宝されて来ました。
また栄養価の上でもビタミンAやカロチンが豊富な食べ物のかぼちゃは冬の風邪の予防や中風(脳血管疾患)予防などに効果的とされています。
冬至に食べるかぼちゃ以外の行事食3種
冬至の行事食として「かぼちゃ」以外にも食べられているものがあります。
冬至にはゆず湯で体を温める由来
冬至にゆず湯に入る風習が生まれたのには、この日は運気がこれから上がる日としてお祭りが行われてきたように「ゆず湯」につかることも運気の向上を考えてのことでした。
お風呂に毎日入れる現代とは違って昔は特別な日と何日かに一度程度のお風呂でしたが、冬至の日には運を呼び込むために香りの強い柚子を使って邪気を払うといったことで始まったようです。
柚子というのは実をつけるまで長い年月がかかるもので、長年の苦労が実りますようにという願いも込められていました。
そもそも、行事の場合に行われるものとして「ゆず湯につかる」というのは厄払い「禊(みそぎ)」の意味もあり、新し運気を呼び込む前に身を清める意味合いもあったとされています。
現代でも続いている風習の多くも、大事な行事の前には入浴をし体を清めてから迎えるというものが残っています。
柚子=「融通」、冬至=「湯治」とかけて古くから伝わっているものには多くがダジャレのようなものもあります。
融通が効く湯治=柚子が効く冬至
というふうな語呂遊びも伝わっています。
昔の人が栄養価を知っていて使ったのかは定かではありませんが、ゆず湯には血行促進の効果があり体を温めてくれる効果があります。成分としてはビタミンCやクエン酸など疲れを取り除き美肌の効果があるもの、また香りはリラックス効果があるため冬を乗り越えるための大事な行事でもありました。
ゆず湯の作法
ゆず湯の楽しみ方はいくつかあり、その中でも特徴のあるものを紹介していきます。
ゆず湯の由来や意味は上記に書いているように様々な由来がありその意味するところもきちんとあることがわかりました。
一説には「一陽来復」と唱えながら入浴すると運気が上がるのだとか!お試しくださいね
①丸ごとお風呂に入れる
ゆずを丸ごとお風呂に浮かべて楽しむもっともポピュラーな楽しみ方。少ない量では香りが弱いため多めにお風呂に入れて楽しみましょう。
②カットしてお風呂に入れる
柚子を輪切りや半分にしてお風呂に入れる方法です。ゆずの成分と香りがたっぷりとお風呂に染込むため少量でも十分本来の目的を楽しむことができます。が、お風呂に入れている間にぐちゃぐちゃになってしまいお掃除が大変なので網などに入れても良いかも。
③少しカットして使う
皮の部分をカットしてお風呂に入れたり、カットした皮の部分だけをお風呂に入れるなどの使い方です。
このほかにも柚子を絞って果汁を入れたりと各ご家庭で様々な冬至のゆず湯の楽しみ方があるようです。