大黒天の意味や由来
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縁起の良い大黒舞
大黒様の姿 『塵塚物語』は、大黒天の信仰は天文、永禄年間(1532―1570)に急速に京都に広まったと記している。京都で戦国時代の戦乱が続く中で、将来に不安を持った庶民が福の神に救いを求めたのであろ…
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大黒天が僧侶の妻?台所の神となった大黒天
寺院の食堂で大黒天を祭る 寺院の中の、僧侶が食事をする建物を、食堂という。この食堂で大黒天の像を祭る中国の風習は、平安時代はじめに最澄によつて日本に伝えられた。 このあと大黒天信仰は、各地の寺…
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鼠が大黒様の使者になったのはなぜ?兎だけではない大国主命と親しい動物
中国から来た鼠の信仰 中国で、鼠を大黒天の使者とする考えがつくられた。古代の中国に、家鼠を霊獣とする信仰があり、家鼠の絵もいくつも描かれていた。 そのため、大黒天が鼠を従えた図も見られるように…
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中国で万物の根源とされた大黒天と日本の大国主命
太極の哲学と結びついた大黒天 中国の寺院で食物をつかさどる大黒天の祭祀が広まっていく中で、大黒天が道教の太極の考えと結びついた。太極とは、陰と陽を兼ね備えた、宇宙の本体とされるものである。 中…
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出雲から広がる大国主命信仰
古代人に親しまれた大国主命 大国主命は日本神話に登場する神々の中で、最も人びとに身近な神である。大国主命は、古代の祖霊信仰からつくられた神であった。 出雲の人びとが、自分たちが住む土地を守って…
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インドの神、中国の神、日本の神、大黒天?
インド仏教の大黒天 シヴァ神は、世界に悪がはびこった時に宇宙を破壊して再生させる怖い神である。しかしインドの人びとは、シヴアを魔神を退治して人びとを守り、知恵を授け苦行を課して人間を成長させる神とし…
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ほんとうは怖い?大黒天
恵比寿様の父神の権威 七福神信仰がつくられた室町時代の人びとにとって、恵比寿様が最も身近な神様であった。つまり室町時代はじめの時点では恵比寿様の信者が、大黒天の信者よりはるかに多かったのである。しか…