鼠が大黒様の使者になったのはなぜ?兎だけではない大国主命と親しい動物

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鼠が大黒様の使者になったのはなぜ?兎だけではない大国主命と親しい動物

中国から来た鼠の信仰

中国で、鼠を大黒天の使者とする考えがつくられた。古代の中国に、家鼠を霊獣とする信仰があり、家鼠の絵もいくつも描かれていた。

そのため、大黒天が鼠を従えた図も見られるようになった。鼠には災害を予知する能力があり、火事や地震が起こる前に集まって安全な場所に移動する。これを見た古代の中国人が、鼠を未来を知る神獣と考えたのだ。

三百歳まで生きた鼠が、占いを行なって人を導いたとする中国の伝説もいくつかある。

大国主命を助けた鼠

中国から大黒天の祭祀と共に神獣としての鼠の信仰が伝わった時に、大国主命と鼠が自然な形で結びついた。『古事記』の神話に、鼠が大国主命を救う話があったためである。

素妻鳴尊が大国主命の能力を試そうとして、大国主命に広い野原に行かせて野原の草に火を放った。火はたちまち燃え広がり、大国主命は逃げ場を失ってとまどった。この時一匹の鼠が現われて、大国主命に「この下に穴がある」と教えた。これを聞いた大国主命は、穴の底に身を伏せて火がおさまるまで待って助かったという。大黒天の使者の鼠が大国主命を助けた鼠に結びついて、日本で米俵の上に立つ大黒様のまわりで遊ぶ鼠が描かれるようになったのである。

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