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折り紙で作る吹き流しの作り方完全ガイド|簡単版から立体和紙本格派まで

七夕飾りの中でもひときわ目を引くのが吹き流し。仙台七夕まつりでも主役の座を占める伝統飾りですが、意外にも折り紙1枚から簡単に作れることをご存知でしょうか。幼児なら5分で、小学生なら10分で、本格派でも30分で完成する、難易度の調整しやすい七夕飾りの代表格です。

本稿では、幼児向けの簡単版、小学生向けの切り込み入りバージョン、大人の本格和紙派まで、難易度別の作り方を詳細手順で解説。さらに吹き流しの意味・色の選び方・壊れない作り方のコツ・保育園の大量制作法まで、1ページですべてを網羅しました。

吹き流しの意味と由来

吹き流しを作る前に、その意味を知っておくと完成品の価値が変わります。

吹き流しが象徴するもの

吹き流しは織姫が機織りで使う五色の糸を象徴します。細長い紙が風に流れる姿が、はためく糸を思わせるためです。七つ飾りの中でも「裁縫・織物の上達」を願う重要な飾りとして位置づけられています。

五色の糸と陰陽五行

吹き流しの伝統色は青・赤・黄・白・黒(紫)の五色。これは古代中国の陰陽五行思想に由来し、宇宙を構成する五元素を象徴します。現代の家庭用吹き流しでは自由に色を選べますが、五色を意識すると伝統的格調が加わります。

魔除けの意味

もう一つの由来として、風にたなびく五色の糸が邪気を払うという魔除けの意味もあります。古来、鯉のぼりの吹き流しも同様の意味合いで使われており、和の装飾文化に深く根ざした飾りです。

用意する材料と道具

折り紙の吹き流しを作るのに必要な基本材料を整理します。

基本材料リスト

材料 用途 購入場所
折り紙(15cm角) 本体・切り込み部分 100円ショップ
画用紙 頭部(提灯部分) 100円ショップ
セロテープ・のり 貼り合わせ どこでも
はさみ 切り込み どこでも
紐(毛糸・タコ糸) 吊り下げ用 100円ショップ
定規・鉛筆 線引き(推奨) 文房具店

材料の選び方のコツ

  • 折り紙の厚み:薄すぎると破れやすい、厚すぎると折りにくい
  • 色の選択:単色より両面柄折り紙が華やか
  • 金銀の折り紙:吹き流しの上部装飾に使うと高級感
  • 柄入り和紙:本格派には美濃和紙・千代紙がおすすめ

年齢別に揃えるもの

幼児は安全はさみ・紙質が柔らかい折り紙、小学生は普通のはさみ・カッター、大人は美濃和紙・水引・金糸と、年齢に応じて材料のグレードを上げていきます。

難易度★:幼児向け簡単版

3〜5歳児でも作れる折り紙1枚の簡単バージョンです。

手順(簡単版・5分)

  1. 折り紙(15cm角)を1枚用意
  2. 折り紙を縦長に半分に折る
  3. 折り目側をにして置く
  4. 下半分に等間隔で5〜7本の切り込みを入れる(折り目まで切らない)
  5. 広げて筒状に丸める(縦長)
  6. 上端をセロテープで留める
  7. 上端中央に穴を開けて紐を通す
  8. 完成

切り込みのコツ(幼児向け)

3〜5歳児は1cm幅の切り込みを作るのが精一杯。保育者が事前に鉛筆で印をつけておき、線に沿ってはさみを動かすだけにすると失敗が減ります。

完成品のチェック

筒状に丸めた後、切り込み部分が風に揺れることを確認。揺れが少ない場合は切り込みが浅すぎるので、さらに1cmほど追加で切り込みを入れます。

難易度★★:小学生向け切り込み入りバージョン

小学生には頭部(提灯部分)と胴体(切り込み部分)を別パーツで作る本格感ある吹き流しがおすすめです。

パーツ構成

  • 頭部(提灯部分):15cm角折り紙×1
  • 胴体(切り込み):15cm角折り紙×1(別色推奨)
  • 装飾用折り紙:金色や柄入りを少量

頭部(提灯部分)の作り方

  1. 折り紙を縦に2つ折りする
  2. 折り目側から1cm間隔で縦に切り込みを入れる(端まで切らない)
  3. 広げて筒状に丸める
  4. 端同士をのりかテープで貼り合わせる
  5. 軽く押さえると提灯のように膨らむ

胴体(切り込み)の作り方

  1. 別色の折り紙を横長に半分に折る
  2. 折り目側を上にして、下半分に5mm〜1cm幅の切り込みを等間隔で入れる
  3. 広げた後、頭部の下端にのりで接着

組み立てと仕上げ

頭部の内側に金色の折り紙を短冊状にカットしたものを入れ、外から見えるように調整。上端には紐を通す穴を開け、毛糸で吊り下げ用の紐を作れば完成です。

難易度★★★:立体和紙の本格派

大人向けの本格派は和紙や千代紙を使って、美しい質感の吹き流しを作ります。

材料(本格版)

  • 美濃和紙または千代紙(15cm×30cm程度)
  • 金色・銀色の和紙
  • 水引(紅白または五色)
  • 五色の短冊用和紙
  • 金糸・銀糸

頭部の本格的な作り方

  1. 美濃和紙を蛇腹折りにし、扇状に広げる
  2. 中心に金色の和紙を芯として入れる
  3. 扇の両端を合わせて円筒状に整える
  4. 継ぎ目に金糸を巻き、豪華さを演出
  5. 上端に水引で装飾リボンを作る

胴体の五色構成

五色の和紙を青・赤・黄・白・紫(黒の代わり)の5本に切り、頭部の下端に等間隔に貼り付けます。それぞれの長さを揃えることで美しい仕上がりに。

仕上げの飾り

完成後、下端に金箔シール星型の切り紙を散らすと格段に豪華に。仙台七夕の吹き流しをミニチュアで再現した本格派に仕上がります。

吹き流しが壊れない作り方のコツ

せっかく作った吹き流しがすぐちぎれる・形が崩れるのはよくある悩み。プロのコツを押さえましょう。

コツ1:厚めの紙を使う

薄い折り紙は破れやすいため、やや厚手の折り紙または画用紙を使うと耐久性が上がります。両面折り紙は厚みがあって特におすすめです。

コツ2:切り込みの終点を明確に

切り込みを入れる際、どこまで切るか鉛筆で印を付けてから切ると、深く切りすぎてちぎれる事故を防げます。

コツ3:上部を補強する

紐を通す上部にセロテープを貼っておくと、紐の重みで紙が裂ける事故を防げます。特に屋外に飾る場合は必須の補強です。

コツ4:接着は複数箇所

頭部と胴体の接着は1点ではなく3〜4点に分けて行うと、風で外れるリスクが減ります。のりだけでなく両面テープを併用すると更に安心です。

コツ5:雨に注意

紙製の吹き流しは雨で色がにじみ形が崩れます。屋外装飾は天候予報を確認し、雨が降りそうな日は屋内に取り込むか、ラミネート加工したものを使用します。

保育園の大量制作のコツ

園児30〜60人分の吹き流しを効率的に大量制作するためのプロセス。

事前準備のポイント

  1. 折り紙を色別に仕分け:全員分を用意
  2. 線引き済みの折り紙を配布:切り込みの位置を明示
  3. 紐は保育者が事前に通す:園児は切り込みと飾りに集中
  4. セロテープを20cmずつカット:配布しやすく

時間配分の目安

工程 所要時間
説明と材料配布 5分
切り込み作業 10分
丸めて接着 5分
装飾・紐付け 5分
合計 25分

安全面の配慮

3〜5歳児には必ず安全はさみを使用。切り込みの深さを誤って手を切らないよう、1対1での個別サポートを意識します。

吹き流しの装飾バリエーション

基本の吹き流しに装飾を加えることでオリジナリティ溢れる作品に。

装飾アイデア10選

  1. 金銀のシールを頭部に貼る
  2. 星型の切り紙を下端に吊るす
  3. 小さな折り鶴を頭部の上に乗せる
  4. リボンやレースで頭部を巻く
  5. スパンコールを散らす
  6. 水引で上端を飾る
  7. 短冊風の文字を書き込む
  8. 絵を描き加える(織姫・彦星・月など)
  9. ビーズを紐に通す(吊り下げ紐の装飾)
  10. キラキラ折り紙で差し色を入れる

テーマ別の色構成

テーマ 色の組み合わせ
伝統的 青・赤・黄・白・紫の五色
夜空 青・紫・紺・黒・金
かわいい系 ピンク・水色・黄色・白・紫
シック系 黒・白・金・銀のみ
ポップ系 ビビッドな原色多数

吹き流しの飾り方

完成した吹き流しを美しく飾るコツを紹介します。

笹に吊るす位置

吹き流しは笹の上部に吊るすのが伝統。短冊より高い位置に配置することで、全体のバランスが整います。大きな吹き流しは1〜2本、小型なら3〜5本を笹全体に散らすのが美しい配置です。

壁面装飾への応用

笹がない場合は、壁に紐を張って吊るす壁面装飾も可能。教室の入口や玄関の壁に5本並べるだけで、一気に七夕気分が演出できます。

天井から吊るす

天井にS字フックを仮設し、吹き流しを吊るすと空間全体が華やかに。モビールのように複数吊るすと、子どもたちが見上げて喜ぶ空間が完成します。

仙台七夕まつりの吹き流しに学ぶ

日本最大級の吹き流し文化を誇る仙台七夕まつりから、家庭・保育園の参考になる要素を学んでみましょう。

長さ10m超の豪華吹き流し

仙台七夕の吹き流しは長さ10m以上に及ぶ圧巻のスケール。商店街ごとに毎年新しいデザインが制作され、3〜4か月かけて手作りされます。このスケール感を家庭用ミニチュアで再現するのが楽しみ方の一つです。

職人技を模倣したミニチュア

仙台の職人が使う和紙・竹ひご・水引を、家庭では折り紙・爪楊枝・毛糸で代替することで、本格派ミニチュアが作れます。子どもの本格志向を満たす絶好の題材です。

制作期間の楽しみ方

仙台の職人は半年かけて制作しますが、家庭では1週間のプロジェクトとして毎日少しずつ進めるのも楽しい体験。子どもの継続力と計画性を育む教育効果もあります。

吹き流しの作り方によくある質問

Q1. 吹き流しはいくつ作ればいい?

決まりはありません。家庭用なら1〜3本、保育園や商店街なら5〜10本が一般的な目安です。1本でもあれば七夕感は十分出せます。

Q2. 吹き流しの長さはどのくらい?

家庭用は20〜30cm、大型イベント用は1〜3mが目安です。笹の大きさや飾る場所に合わせて調整しましょう。

Q3. 屋外に飾っても大丈夫?

紙製は雨に弱いので注意が必要。屋外に飾るならラミネート加工するか、雨の日は取り込む運用にしましょう。

Q4. 吹き流しの色に決まりはある?

伝統的には五色(青・赤・黄・白・紫)ですが、現代では自由です。五色を意識すると格調が上がります。

Q5. 蛇腹折りの切り込みが難しい

均等に切り込むのは大人でも難しいので、事前に定規と鉛筆で印をつけるのがベスト。印に沿ってはさみを動かせば、等間隔の美しい切り込みになります。

Q6. 立体的に膨らませたい

頭部を筒状にした後、軽く押しつぶすことで提灯のように膨らみます。中に綿を入れるとさらに立体感が出ます。

Q7. 再利用できる?

丁寧に保管すれば翌年も使えます。平らに畳んで箱に入れ、湿気を避けて保管してください。色落ち・変形を避けるため、直射日光は厳禁です。

Q8. 吹き流しを処分する時の作法は?

他の七夕飾りと同様、白い紙に包んで感謝を込めて処分するのが伝統。神社のお焚き上げに持参する方法もあります。

まとめ|吹き流しは七夕の象徴

吹き流しは織姫の糸を象徴し、魔除けの意味も併せ持つ七夕の象徴的な飾りです。幼児向けの5分簡単版から、和紙で作る本格派まで、難易度を自由に調整できるのも折り紙吹き流しの魅力。家庭でも保育園でも、簡単なのに絵になる七夕飾りの代表格と言えます。

重要なのは完璧さではなく、作る過程と飾った時の喜び。色の組み合わせやちょっとした装飾で、自分だけのオリジナル吹き流しが完成します。今年の7月7日は、ぜひ手作り吹き流しで七夕の空を華やかに彩ってみてください。

他の折り紙シリーズは 織姫と彦星の折り紙折り紙の星折り紙の天の川も併せてご覧ください。七夕特集トップでは由来・飾り・食・観察の完全ガイドをお届けしています。

監修:kyosei-tairyu.jp編集部|最終更新:2026年4月