弔問の読み方:(ちょうもん
弔問とは亡くなられた人の遺族を訪ねお悔やみを述べることを意味します。お通夜や葬儀、告別式などに参列しお悔やみを述べることなどを総称して弔問と呼ばれます。

ここでは突然訪れることの多い弔問の際に困らないように状況や基本的な服装や香典、ご挨拶から、弔問できない場合や辞退する際のマナーなどをまとめて紹介しております。

ここでは弔問に関する以下の内容をまとめています。







弔問する際の基本(状況別)

お通夜前に弔問する場合

身内や親しい友人などの場合、訃報を受けたら、すぐ駆けつけます。その際は、平服でかまいませんが、できるだけ地味な色を選びましょう。
香典は、通夜前の弔間に持参すると用意していたと見なされるので、通夜か葬儀・告別式に持参します。
弔間に訪れたら、遺族に短くお悔やみを伝え、親しい間柄であれば手伝いを申し出るとよいでしょう。

注意するポイント
・お通夜の前に弔問する場合は失礼のない服装(平服も可)
・香典は持参しない(事前の準備はしてはいけません)



通夜・葬儀・告別式に弔問する場合

開始時刻の10分前には到着するよう出向きましょう。
受付ではひと言お悔やみを述べ、香典を渡します。やむを得ず遅れた場合は、末席に座り、お悔やみは辞去する際に伝えます。
通夜と葬儀・告別式では、時間の都合がつきやすいほうに参列してかまいません。しかし、故人と親しい間柄であれば、どちらにも参列できるよう尽力する配慮がほしいものです。

お悔やみの言葉の例文

注意するポイント



弔問できない場合

弔間できないからと、取り込み中の喪家に、電話でお悔やみを伝えるのは控えます。弔電を打つか代理を立てる、後日、先方の都合を確かめてから、あらためて弔問します。
それも無理なら、お悔やみとお詫びの手紙を添え、香典を郵送します。

注意するポイント
・弔問できない状況の場合お電話でお悔やみは控える
・弔電を打つか代理を立てる
・上記の二つも無理なら、お悔やみとお詫びの手紙を添え、香典を郵送



弔電の申し込み方法

注意するポイント
・差出人の名前を必ず入れること。
・宛名は喪主の名前、もしくは「御遺族様」。
・届け先の住所やメッセージの内容はあらかじめ調べておくこと。
・通夜または葬儀・告別式当日にその会場に届くように送る。

インターネットは24時間申込み可能。19時までの受付は当日中の配達。それ以降は翌日の午前8時以降に配達。
電話 局番なしの 115 (8:00~ 22:00/年中無休)
インターネット NTT東日本 http://www.ntt-east.co.jp/dmail/
NTT西日本 http://dmail.denpo-west.ne.jp

弔問の時の服装と気をつけておきたいこと

黒の喪服は、正式には遺族が着るものですが、今は弔間者もブラックスーツを着用するのが一般的です。

男性はダークスーツでもかまいませんが、靴やネクタイは黒にします。コートを持参する場合も、なるべく地味な色を選びます。

女性のアクセサリーは、結婚指輪、真珠の一連ネックレス、真珠の一粒イヤリングのみ可です。仏式であれば、数珠を用意するといいでしょう。

基本的に喪服はどの宗教も共通です。男性はブラックスーツ、女性は黒のスーツかワンピース。黒であっても、皮革製や光る素材は避けましょう

弔問の時の香典の目安や書き方(表書き)

弔問の際の香典に包む金額やお札に関して紹介しています。
香典は、香に変わって霊前に供えるお金のことですが、宗教によらず用意するのがマナーです。
金額は身内以外なら、 一般的には五千円程度が基準となり、故人との間柄や地域の慣習などで違いが出てきます。
贈る側の社会的地位なども考慮しましょう。

香典の目安

故人 金額
5〜10万円
きょうだい 3〜5万円
親類 1〜3万円
職場の人 5,000〜1万円
友人 5,000円前後
近所の人 5,000円前後
贈る人の年齢や関係によって異なります。職場や町内会などで、
あらかじめ金額を決めている場合は、それに従います。

供物の目安

線香・ロウソク 3〜5,000円
菓子・果物 1〜5万円
供花 1〜5万円
仏式では、線香、ロウソク、干菓子、果物など。神式では、干菓子、果物のほか、お酒など。キリスト教式では、供花のみ。

お札は事前に用意していたという印象を与えないために、新札を避けるのが慣例ですが、あまりにもしわの多いものは失礼にあたります。最近では、汚いお札よりは新札のほうがいいという考えもあります。新札が気になる場合は、縦に一度折り目を入れておくといいでしょう。不祝儀袋は、宗教ごとにルールがありますので、どの宗教による葬儀か確認しておきます。

法要に招いていただいた際の基本マナーを知ろう【宗教別】

供物や供花を送る場合の注意点
霊前に供える供物や供花は、一方的に贈っても、設置スペースなどがとれないことがあります。手配をする前に、贈ってもいいかどうか、遺族の意向を聞くようにしましょう。辞退する旨が葬儀案内などに書かれていれば、それに従います。

供物はお店での購入時に、供物用であることを伝えれば、黒いリボンや弔事用のかけ紙をかけてくれることもあります。贈る品物は宗教によって違うので注意しましょう。

供花は葬儀を取り仕切る葬儀社か生花店に注文します。個人で贈る供花には赤などの鮮やかな色は避け、白を中心とした花にします。通常、とげのあるバラは避けますが、故人の好きだった花であれば贈ってもいいでしょう。花輸は団体として贈るのが一般的です。

香典の渡し方

不祝儀袋に入れた香典は、通夜か葬儀・告別式のどちらかに持参します。その際、状紗かふろしきに包み、むきだしにしないのがマナーです。

持参した香典は、それぞれの受付の際に松紗から出し、「このたびは御愁傷様でございます」「御霊前にお供えください」などと添えて渡します。

受付がない場合は、焼香の際に霊前に供えるか、お悔やみの言葉を添え遺族に手渡します。

遺族に直接手渡すときには、表書きが相手の正面になるように差し出します。霊前に供える場合は、表書きが自分の正面になるように置くのが礼儀です。ただし、すでに供えてある香典があれば、それと同じ向きに置くようにします。

通夜に持参した場合は、葬儀・告別式に持参する必要はありませんので、「通夜にうかがいましたので」と伝え、記帳だけ行うようにします。

弔問の際の挨拶を例文でご紹介

お悔やみの心得

お悔やみは弔間に訪れた際に、遺族や喪家側に伝える短い言葉です。通夜の前にとりあえず駆けつけた場合は、玄関先で対応してくれる人にお悔やみを述べましょう。わざわざ遺族を呼び出してもらったり、忙しそうな遺族に声を掛けるのは避けます。対応してくれる人が、自分と面識のない相手であれば、自分の名前と故人との間柄を先に告げます。

手伝いを申し出るなどの場合は、相手の迷惑にならないように「何かできることがありましたら…」と、謙虚な姿勢を心掛けましょう。

通夜や葬儀に参列するときには、まず受付でお悔やみを述べます。遺族と対面したときであっても、故人の生前のことなどを長々と話すのは迷惑になります。
お悔やみの言葉をひと言、丁重に述べるにとどめましょう。弔事には使っていけない忌み言葉や、宗教特有の言葉があります。遺族を傷つけないよう、言葉選びには十分注意しましょう。

一般的なお悔やみの言葉

様々な状況でお悔やみの言葉は変わります。状況別にお悔やみの言葉の例文をまとめてみましたので、必要に応じて参考にしてみてください。

お悔やみの言葉の例文集|メール例文あり|お通夜、葬儀、告別式など

電話でのお悔やみは、なにかと忙しい先方に迷惑となるので、控えるのがマナーです。

弔問を後日に伺う際のマナー

弔問を辞退する際にマナーを知ろう