公開日: 2023年9月17日 | 最終更新: 2026年4月8日
10月上旬(1日〜10日ごろ)は、二十四節気の「寒露(かんろ)」(10月8日ごろ)を迎え、秋の空気が澄み渡る爽やかな時期です。「寒露の候」「秋冷の候」「清秋の候」が代表的な表現で、格調ある挨拶文を書くうえで欠かせない言葉です。本記事では10月上旬の漢語調8選テーブルと例文11パターンを詳しく解説します。
10月上旬の時候の挨拶とは|寒露・スポーツの日の季節背景
10月上旬(1日〜10日ごろ)は、秋の空気が澄み渡り「寒露(かんろ)」(10月8日ごろ)を迎える時期です。「寒露」は二十四節気のひとつで「冷たい露が野草に宿り始める頃」を意味し、秋の深まりを感じさせる言葉です。9月下旬からの「清秋の候」「爽秋の候」に続き、「寒露の候」「秋冷の候」が10月上旬に適した表現です。10月第2月曜日は「スポーツの日」(旧体育の日)という国民の祝日で、秋の行楽シーズンの始まりでもあります。朝晩の冷え込みが一段と強まりますので、相手への体調気遣いを挨拶文に盛り込みましょう。
10月上旬は「寒露(かんろ)」(10月8日ごろ)を中心に、秋の深まりが一層感じられる時期です。「寒露」は「冷たい露が野草に宿り始める頃」を意味する二十四節気で、詩的かつ格調ある時候の挨拶として重宝されます。
10月第2月曜日の「スポーツの日」(旧体育の日)は秋の行楽シーズンのシンボル的な祝日です。「行楽の秋」「スポーツの秋」として、ビジネス文書の書き出しや結びにさりげなく触れることができます。
朝晩の冷え込みが急に強まる時期でもあるため、相手への体調気遣いを必ず添えましょう。
参考:国立天文台:二十四節気とは/文化庁:国語施策・日本語教育
10月上旬の漢語調8選|寒露・秋冷・清秋の挨拶一覧
10月上旬の漢語調挨拶で最も格調があるのは「寒露の候」です。10月8日ごろの二十四節気「寒露」にちなんだ表現で、知性的で格調ある文書の書き出しとして評価されます。「秋冷の候」は「秋の冷たさ」を表す実用的な表現で、10月全般にわたって使えます。「清秋の候」は9月中旬から引き続き使える表現で、10月上旬まで使えます。「秋晴の候」は秋晴れを表す表現で、爽やかな秋の空を連想させます。いずれも「○○の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」という形が基本です。
10月上旬に使える漢語調の時候の挨拶を8つ厳選しました。
| 表現 | 読み方 | 意味・由来 | 使用時期 | 適した文書 |
|---|---|---|---|---|
| 寒露の候 | かんろのこう | 二十四節気「寒露」(10月8日ごろ)、冷たい露が宿る頃 | 10月上旬(10月8日前後〜) | ビジネス文書・改まった手紙 |
| 秋冷の候 | しゅうれいのこう | 秋の冷たさ、朝晩の冷え込みを表す | 10月全般 | ビジネス文書・手紙 |
| 清秋の候 | せいしゅうのこう | 清らかな秋の空気、澄んだ秋を表す | 10月上旬(〜中旬) | ビジネス文書・改まった手紙 |
| 秋晴の候 | あきばれのこう | 秋晴れの清々しい季節を表す | 10月上旬〜中旬 | 手紙・ビジネス文書 |
| 爽秋の候 | そうしゅうのこう | 爽やかな秋の空気、清爽な秋を表す | 10月上旬 | ビジネス文書・改まった手紙 |
| 仲秋の候 | ちゅうしゅうのこう | 秋の中ごろ、秋の盛りを表す | 10月上旬前半 | ビジネス文書・改まった手紙 |
| 秋色の候 | あきいろのこう | 秋の色合いが深まる頃を表す | 10月上旬〜中旬 | 手紙・挨拶状 |
| 錦秋の候 | きんしゅうのこう | 紅葉が錦のように美しい秋を表す | 10月中旬〜(上旬後半も可) | ビジネス文書・改まった手紙 |
「寒露の候」は10月8日ごろ以降の格調ある表現です。「秋冷の候」は10月全般に使えます。上旬後半(10月8日〜)から「錦秋の候」を使い始めることもできます。
10月上旬の例文11パターン|スポーツの日対応付き
10月上旬の例文では、秋の深まりと相手への温かみを伝えることが大切です。ビジネス文書では「寒露の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」が格調ある書き出しです。スポーツの日(第2月曜日)にちなんだ書き出しとして「スポーツの秋を迎え、皆様も健康に過ごされていることと存じます」という一文も親しみやすいです。和語調では「朝夕の冷え込みが一段と増してまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか」が季節感と相手への気遣いを同時に表現できる自然な書き出しです。
10月上旬の時候の挨拶例文を漢語調5・和語調3・カジュアル3の計11パターンでまとめました。
| 種別 | パターン | 例文(全文) |
|---|---|---|
| 漢語調① | 寒露+清栄 | 寒露の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 漢語調② | 秋冷+清祥 | 秋冷の候、時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。 |
| 漢語調③ | 清秋+健勝 | 清秋の候、皆様におかれましてはご健勝のことと存じます。 |
| 漢語調④ | 秋晴+お世話 | 秋晴の候、平素よりお世話になっておりますこと、厚く御礼申し上げます。 |
| 漢語調⑤ | 爽秋+ご発展 | 爽秋の候、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。 |
| 和語調① | 朝晩冷え | 朝夕の冷え込みが一段と増してまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 |
| 和語調② | 秋晴れ | 秋晴れの爽やかな日が続いておりますが、皆様ご健勝にお過ごしのことと存じます。 |
| 和語調③ | スポーツの日 | スポーツの秋を迎え、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。 |
| カジュアル① | 秋晴れ | 気持ちのいい秋晴れが続いていますね。どこかお出かけしましたか? |
| カジュアル② | スポーツ | スポーツの日が近いですね。今年は何かスポーツを楽しみましたか? |
| カジュアル③ | 冷え込み | 朝晩は冷えてきましたね。お体は大丈夫ですか? |
ビジネスには漢語調①「寒露の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」が最もおすすめです。スポーツの日の話題を盛り込むなら和語調③が自然で使いやすい表現です。
10月上旬の結びの言葉|秋の行楽への気遣い表現
10月上旬の結びの言葉は、秋の深まりと健康気遣いを中心に据えることが重要です。「朝晩の冷え込みが増してまいりましたので、くれぐれもご自愛くださいませ」「日増しに秋が深まる折、お体には十分ご留意ください」が定番のビジネス用結びです。スポーツの日・秋の行楽シーズンにちなんだ結びとして「行楽の秋をご家族でお楽しみください」「スポーツの秋、お体を動かして秋をお楽しみください」も明るく前向きな締め方として好まれます。カジュアルなメッセージでは「秋晴れの気持ちいい季節ですね。紅葉狩りはもう行きましたか?」も温かみがある結びです。
10月上旬の結びの言葉を場面別にご紹介します。
ビジネス文書・改まった手紙:「朝晩の冷え込みが増してまいりましたので、くれぐれもご自愛くださいませ」「日増しに秋が深まる折、お体には十分ご留意ください」「秋の行楽シーズン、貴社のご隆盛をお祈り申し上げます」
やや親しい相手:「秋晴れの気持ちいい季節ですね。紅葉狩りはもう行きましたか?」「スポーツの秋ですね。お体を動かして元気にお過ごしください」
カジュアルなメッセージ:「朝晩は冷えてきましたので、体調に気をつけてくださいね」「秋本番ですね。紅葉を見に行きたいですね」
よくある質問(FAQ)
「寒露の候」とはどういう意味で、いつ使えますか?
「寒露の候(かんろのこう)」は二十四節気「寒露」(10月8日ごろ)にちなんだ表現で「冷たい露が野草に宿り始める頃」を意味します。10月8日ごろ〜霜降前日(10月22日ごろ)まで使えます。知性的で格調ある表現として、ビジネス文書・改まった手紙に適しています。
10月上旬でもっとも使いやすい時候の挨拶表現は何ですか?
「秋冷の候」が最も使いやすい表現です。10月全般にわたって使えるため、日付を気にせず安心して使えます。「寒露の候」は10月8日以降、「清秋の候」「爽秋の候」は上旬〜中旬に使えます。
スポーツの日(体育の日)を挨拶文に取り入れる方法を教えてください。
「スポーツの秋を迎え、皆様のご健勝をお祈り申し上げます」という書き出しや「行楽の秋ですね。体を動かして秋をお楽しみください」という結びが自然です。スポーツへの言及は相手との親しみを高め、フォーマルな文書の中でも適度な温かみを添えることができます。
10月上旬の結びの言葉で「朝晩の冷え込み」に触れた表現はありますか?
「朝晩の冷え込みが急に増してまいりました。お体にはくれぐれもご留意ください」「日増しに冷え込みが強まってまいりますので、ご自愛くださいませ」「秋冷のこの頃、寒暖差でお体を崩されませぬよう、お気をつけください」などが使えます。
「錦秋の候」は10月上旬から使えますか?
「錦秋の候」は本来紅葉が色づく10月中旬〜下旬が最も適した時期ですが、上旬後半(10月8日以降)から使い始めても不自然ではありません。紅葉が早い地域(北海道・東北など)では上旬から使えます。上旬前半は「清秋の候」「寒露の候」が適しています。
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季語ガイドを見る →監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部
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