お布施の封筒の裏の書き方|金額・住所・名前の正しい記入マナー

公開日: 2026年4月6日

お布施の封筒の裏に書くこと

お布施を渡す際の封筒には、表書きだけでなく裏面にも必要事項を記入するのがマナーです。裏側に書く情報は主に①金額②住所③氏名の3つです。これらを記入することで、お寺側が後で整理・管理しやすくなり、受け取った側への配慮にもなります。

特に金額の記入は「いくら納めたか」を明確にするために重要です。後でトラブルになることを防ぐためにも、できるだけ丁寧に記入しましょう。以下に封筒の表と裏の書き方をまとめました。

項目 表(おもて) 裏(うら)
書く内容 「お布施」または「御布施」 金額・住所・氏名
書く位置 封筒中央やや上に縦書き 金額は中央右寄り、住所・名前は左下
筆記具 毛筆・筆ペン(黒) 毛筆・筆ペン(黒)
注意点 薄墨は使わない(濃い黒で書く) 金額は旧漢数字(大字)で
ボールペン可否 △(筆ペン推奨) △(筆ペン推奨)

金額の書き方|旧漢数字(大字)で縦書きに

お布施の封筒に金額を書く場合は、旧漢数字(大字)を使って書くのが正式なマナーです。旧漢数字とは、普通の漢数字ではなく、書き換えられにくい難しい漢字(壱・弐・参・伍・拾・萬・圓など)を使う書き方です。これは改ざん防止のためのルールで、冠婚葬祭の金封全般に共通するマナーです。

書き方の形式は「金 ○○圓也」が基本です。「也(なり)」は省略しても問題ありません。封筒の裏面中央やや右側に縦書きで記入します。住所と氏名はその左側(封筒の左下)に小さめに書きます。

金額 封筒裏の書き方 用途の目安
5,000円 金 伍仟圓也 四十九日・三回忌(少額の場合)
10,000円 金 壱萬圓也 法事・法要の基本額
30,000円 金 参萬圓也 一般的な法事お布施
50,000円 金 伍萬圓也 一周忌・法事(標準額)
100,000円 金 壱拾萬圓也 葬儀・納骨式など
300,000円 金 参拾萬圓也 葬儀一式(戒名含む)

住所・氏名の書き方

封筒の裏面左下には、施主(お布施を渡す側)の住所と氏名を縦書きで記入します。住所は都道府県から丁目・番地まで正確に書きましょう。氏名はフルネームで書くのが正式ですが、連名で渡す場合(夫婦連名など)は「○○ ○○・△△」のように書きます。

文字の大きさは金額より小さめにすると、バランスよく見えます。筆記具は毛筆か筆ペンを使い、黒インクで丁寧に書きましょう。ボールペンでも正式なマナー違反とはなりませんが、格式を重んじる場面では避けた方が無難です。

お布施の封筒の種類と選び方

お布施に使う封筒は大きく分けて2種類です。一つは白無地の封筒(市販の白封筒や「お布施」と印刷されたもの)、もう一つは奉書紙(半紙を折って作る伝統的な包み)です。どちらを使っても構いませんが、以下のポイントを守りましょう。

水引については、なしまたは黒白・双白・黄白の結びきりを使います。派手な装飾はNGです。また、蓮の花が印刷されたデザインの封筒は仏式全般で使えます。神式やキリスト教式のお布施には無地の白封筒を使いましょう。

やってはいけないNGな書き方

お布施の封筒でやりがちなNG例をまとめます。まず薄墨(うすずみ)は使わないこと。香典(不祝儀)には「悲しみで涙で墨が薄まった」という意味で薄墨を使いますが、お布施はお礼の気持ちを表すため、濃い黒(普通の墨)で書くのが正しいマナーです。

また、金額に普通の算用数字(1・2・3)やアラビア数字を使うのもNGです。必ず旧漢数字(大字)を使いましょう。さらに、封筒を二重にしないことも重要です。二重封筒は「不幸が重なる」と忌み嫌われます。一重の封筒を選びましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. お布施の封筒の裏には何を書きますか?

金額・住所・氏名の3つを書きます。金額は旧漢数字(大字)で「金 ○○圓也」の形式で、住所と名前は封筒の左下に縦書きします。

Q. お布施の金額は封筒にどう書きますか?

旧漢数字(大字)を使い「金 壱萬圓也」「金 参萬圓也」のように書きます。1→壱、3→参、5→伍、10,000→壱萬と変換します。「也」は省略可です。

Q. お布施の封筒に金額を書かないのはOKですか?

マナー違反にはなりませんが、書くとお寺側が管理しやすくなるため、できれば記入するのが丁寧です。法事の場合は特に明記をおすすめします。

Q. お布施の封筒の表書きは何と書きますか?

「お布施」または「御布施」と縦書きします。宗派を問わずこの書き方が最も一般的で無難です。薄墨ではなく濃い黒で書きます。

Q. お布施の封筒はどんな種類を使えばよいですか?

白無地の封筒か奉書紙を使います。水引はなし、または黒白・黄白の結びきりを選びます。二重封筒はNGで、一重の封筒を使いましょう。

監修: 法事・法要がわかる|マナー・香典・準備・進め方を解説 編集部

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