浄土真宗のお布施のお金の入れ方|お札の向き・新札・封筒の選び方を解説

公開日: 2026年4月7日

浄土真宗では、お布施のお金の入れ方に独自の作法があります。「お札の向きはどうするのか」「新札を使っていいのか」「奉書紙と封筒どちらが正しいのか」など、他の宗派と異なる点が多く、戸惑う方も少なくありません。この記事では、浄土真宗のお布施におけるお金の入れ方・封筒の選び方・表書きの書き方をわかりやすく解説します。

浄土真宗のお布施 お金の入れ方の基本作法

浄土真宗のお布施では、お札の表(肖像画の面)を封筒の表側に向け、上向き(肖像画が封口側)に入れるのが正式な作法です。これは慶事(お祝い)と同じ向きであり、「逆さにしない」ことが浄土真宗の特徴です。

浄土真宗は「死は穢れではなく、阿弥陀如来のもとで成仏する喜ばしいこと」という考えに基づいており、一般的な弔事のように「逆さにする」「新札を避ける」という慣習がありません。お布施は「阿弥陀仏への感謝」と「僧侶へのお礼」を表すものであり、清潔でお礼の気持ちが伝わる形で包むことが大切です。

新札を使っても問題ありませんが、汚れや破れのあるお札は避けましょう。複数枚のお札を入れる場合は、すべて同じ向きに揃えて入れるのが丁寧です。

封筒の選び方・奉書紙の包み方

浄土真宗のお布施には、白無地の封筒または奉書紙(ほうしょし)を使います。白無地封筒はコンビニや100円均一でも手に入り、急な準備でも対応できます。水引のある袋は不要で、蓮の花柄の袋を使う必要もありません。

浄土真宗のお布施 お金の入れ方まとめ
項目 浄土真宗の作法 他宗派との違い
お札の向き 表(肖像画)を封筒の表側・上向き 曹洞宗等は向きに厳格な場合あり
新札の使用 新札・旧札どちらでも可 一般弔事は新札を避ける傾向
封筒の種類 白無地封筒または奉書紙 水引なし・蓮柄不要
表書き 御布施(濃墨で記入) 御経料・御法礼も可
金額の書き方 裏面に漢数字で金額記入 省略しても可

奉書紙で包む場合は、半紙(和紙)でお札を包んでから奉書紙の中包みとして使います。正式な方法ですが、白無地封筒でも失礼にはあたりません。表書きは「御布施」と書き、下段に施主の氏名または「〇〇家」と記入します。浄土真宗では「御経料」や「御法礼」という表記も使われますが、シンプルな「御布施」が最も無難です。

浄土真宗の法事別お布施相場

浄土真宗のお布施の金額は、法事の種類や地域・寺院によって異なります。全国的な相場を参考にしてください。

浄土真宗 法事別お布施の相場
法事の種類 お布施の目安 備考
葬儀・通夜 15万円〜50万円 戒名料含む場合あり
初七日 1万円〜3万円 葬儀当日に行う場合が多い
四十九日 3万円〜5万円 忌明けの重要法要
一周忌・三回忌 3万円〜5万円 参列者数により変動
お盆(盂蘭盆会) 5千円〜1万円 棚経(たなぎょう)

浄土真宗には戒名(法名)があり、葬儀のお布施には法名をいただく「法名料」が含まれる場合があります。法名は「釋(しゃく)〇〇」という形式で、院号法名(〇〇院釋〇〇)の場合は別途費用が必要になることがあります。事前に菩提寺に確認しておくとよいでしょう。

お布施の渡し方・タイミングのマナー

浄土真宗のお布施を渡すタイミングは、法要開始前が基本です。お坊さんが到着されたタイミングで「本日はよろしくお願いいたします」と添えて、袱紗から取り出し両手でお渡しします。法要後にお帰り際に渡しても問題ありません。

袱紗(ふくさ)の色は、弔事では紫・紺・グレーなどの落ち着いた色が適しています。慶弔両用の紫の袱紗が一枚あると便利です。切手盆(小さな盆)を使ってお渡しする方法もより丁寧とされています。

浄土真宗の法事作法について詳しくは、浄土真宗本願寺派(公式サイト)もご参照ください。また、小さなお葬式の浄土真宗お布施コラムでも宗派ごとの違いが詳しくまとめられています。

浄土真宗のお布施に関するよくある質問

浄土真宗のお布施の入れ方についてよく寄せられる質問を3つまとめました。法事の準備で慌てないよう、事前に確認しておきましょう。

Q. 浄土真宗のお布施はお金をどのように入れますか?
A. お札の表(肖像画の面)を封筒の表側・上向きに入れます。他の宗派のように「逆さにする」必要はなく、慶事と同じ向きで問題ありません。

Q. 浄土真宗のお布施に新札は使えますか?
A. 浄土真宗では新札・旧札どちらを使っても問題ありません。清潔なお札であれば新札を使っても失礼にはあたりません。

Q. 浄土真宗のお布施の表書きは何と書けばよいですか?
A. 「御布施」が最も一般的です。「御経料」「御法礼」という表現も使われますが、シンプルな「御布施」で問題ありません。濃い墨で書き、水引のない白無地封筒を使用します。

監修: 法事・法要がわかる|マナー・香典・準備・進め方を解説 編集部

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