節分の時にいわしと柊を飾る風習のことを柊鰯(ひいらぎいわし)と呼び厄除けを目的として玄関先に飾られる物として西日本一円や各地で見られます。

節分にいわしと柊を合わせて飾るという事が持つ意味として云われているものとしては、柊のトゲが鬼の目に刺さっておにが逃げていくというものがありますがそれについている鰯(いわし)にはどのような意味があるのかご存知ですか?

節分にいわしを飾る2つの理由

①塩鰯(しおいわし)を焼く時に出る臭いで鬼を寄せ付けないようにする
②鰯(いわし)を焼いた臭いで鬼をおびき寄せ柊のトゲに刺さるようにする

一般的なものとしては①の事を表しているとされています。

節分に柊鰯(ひいらぎいわし)の見れる地域とその特徴

今でも柊鰯を玄関先に飾る風習が当たり前のように残っている地域の代表として奈良県があります奈良市内ではごく普通にこの風習を見る事ができます。

西日本に比較的多く見られる柊鰯の風習ですが東京近郊で見られる柊鰯は少し変わっています。

通常は柊(ひいらぎ)と鰯(いわし)のみが飾られていますが、東京近郊で見られるものはさらに豆柄(種子を取り除いた大豆の枝)を加えたものになります。

節分と柊鰯(ひいらぎいわし)の由来と歴史

節分と言えば豆まきや福と鬼が思い浮かべられますが実はもう一つ節分と深い関わりがあるのが魚の鰯(いわし)です。

節分は中国から伝わってきたものと言うのは知られていますが

参考:節分の由来

柊(ひいらぎ)に鰯(いわし)を刺したもの柊鰯を玄関に飾るというのは伝来当初はなく日本に伝わってから行われるようになった風習です。

現在残っている文献では一番古いもので柊に(ボラ)の頭を刺して玄関の前に飾っていたという記録がある土佐日記が一番古いもののようです。

wiki:土佐日記