お盆とは日本人にとってとても大事にされてきた行事です。この日にすることはいくつかありますがお盆のときにすることや、行事の意味や由来を紹介していきます。

2018年も間もなくお盆を迎えますが行事の意味やすることを知っていることで、文化を継承していければと思っています。



お盆とはそもそも何?その由来とすること

お盆 お坊さんお盆とは先祖の霊があの世から家族のもとへ帰ってきて一緒に過ごすという日本では古くから行われている進行行事です。

お盆の頃には昔から家族で過ごしたり親戚一同が集まってそこに僧侶が回ってお経を挙げて回ります。

檀家を多く抱えているお寺の場合はお盆の時にはお寺から合同の読経を行う場合もあります。読経をお願いした僧侶当てに「御布施」や「御車代」を包みます。



お盆の時の「御布施」や「御車代」の相場は?

これは地域やその読経の方法等でも違いがあるようです。今回紹介するのは東京出の相場を紹介していきます。地域によっての違いなどもある為、わからない場合は同じ檀家さんにきいてみるのが間違いありませんね。

新盆の場合
相場は2万円

新盆以外の場合
相場は1万円

お盆の期間はいつ?毎年決まっているの?

お盆の期間というのは地域によって違いがあります。
ただ共通しているのは15日という日を意識しているのは共通しています。
実に3種類のお盆が存在していてそれぞれその地域の特徴に合っている野か漏れません

  時期 代表地域
7月盆 新暦 7月15日が中心
7月13日〜16日
東京・横浜・東北地方など
8月盆 新暦 8月15日が中心
8月13日〜16日
全国的に多い。北海道・新潟・長野 
関東南部・関西地方など
旧盆 旧暦 旧暦の7月15日ころが中心
(新暦での日程は、年によってことなる。)
関東北部・中国・四国
 九州・南西諸島など

8月盆は旧盆と同じじきに行われることもあるので「旧盆」と呼ばれるのが慣例になっているようです。



お盆の時期が3つある理由

国内の行事なのにいくつもお盆があるというのは不思議に思われるかもしれませんが、この違いが生まれたのは新暦と旧暦の切り替えが行われたことに由来していると言われています。

明治時代の初期に暦が今使われている新暦に変化しそのときに地域によってお盆の日やその他の行事にも違いがありそのまま定着していったことでこのように違いが生まれています。旧暦のお盆に関しては現在の新暦と暦の作り方に違いがあるため、若干の日のズレが生じることもあるようです。

東京などの都心部でお盆が早い理由

東京のお盆東京や都心部でお盆んお日が一ヵ月早い理由は実は簡単で、人の混雑を考えてのことというのが一番の理由になっているようです。

東京や都心部のお盆は7月13日〜16日の間というのも土地の性質によるものだったんですね。

お盆のときに行う主な行事を知っておこう

お盆の送り火お盆のときにおこなうことというのは何となく理解しているけどメモ代わりに使えるように行う事をまとめてみました。日によってする事が違うのでいちいち覚えておけないという事もありますので参考にどうぞ!

13日〜16日の間に行うことをまとめています。

①13日をお盆入りと言いますがこの日は門口でオガラなどで迎え火をし、玄関に提灯をつけ迎え団子を備えて準備をします。

②14日にお供えするものはナスとキュウリの胡麻和え

③15日には「蓮飯」やナスやキュウリで作った馬や牛をお供えします。

④16日はお盆最終日、門口で送り火をたいてご先祖を送り出します。

お盆のお墓参りに関してはこちらで詳しく解説しています
お盆のお墓参り時期はいつ?お墓参りときにやること準備するもの

お盆のナスとキュウリお盆の頃にナスやキュウリを飾っているのは東北、関東、北陸などの風習で全国的なものではないようです。
その他の地域では何か飾るのか?疑問に思う方もいらっしゃいますが、風習としては特にないようです。

ナスとキュウリで作られる牛と馬の呼び方
精霊馬(しょうりょううま)
精霊牛(しょうりょううし)
または御眷属(ごけんぞく)

お盆のときに野菜のナスとキュウリを飾るのはなぜ?

なぜお盆のときの飾り物としてナスやキュウリが選ばれたのかというと、例えばお正月の時には餅(米)やお盆の時には麦麺等をお供えするのはその時期の代表的な穀物である事からお供えされています。

そしてお盆の頃の代表的な夏野菜と言えばキュウリとナスですからそれらをお供えものとして使う習慣になりました。

ナス牛とキュウリ馬?ナス馬とキュウリ牛?
一般的に多いのはナス牛とキュウリ馬です。しかし逆に使われている場合もあるのをご存知ですか?
これはそれぞれの牛や馬と名前のつくものの意味がその地域にとっての習慣によって違いがあるようです。

お迎えに馬をつくり送りに牛をつくる
精霊を馬で早く迎え、帰りは牛でなるべくゆっくり帰ってもらう

お迎えに馬をつくり送りに牛をつくる
精霊を丁寧に迎えるために牛をつくり、急いで帰ってもらうために馬

初盆について

初盆とは人が亡くなったあと初めて迎えるお盆のことをさします。「初盆」や「新盆」といった言い方があります。普段のお盆と少し違い普段の御供物の他に、故人の好きだったものを備えたり、親族や故人とゆかりのあった方々を招き精進料理でもてなしたりといったモノもおこなわれます。

※忌明け前にお盆になるときには、翌年が新盆となります。たとえば、亡くなった日が6月末で、七七忌(49日)を終えていない新仏の霊について、翌年を待って新盆とします。

お盆の時に使用した灯籠の処分の仕方

ご先祖様をお迎えするときに使ったものだからお盆のときにつかった灯籠やその他いろいろな道具はむげに捨ててしまって良いものか迷いますよね?そこでここではどのように処分するのかをまとめてみました。

お盆灯籠の処分の仕方は地域によって違いがあることですから、その地域に合わせて行うことになります。処分の仕方には以下のようなものがあります。

・お寺等で収集して処分する、処分の期間をもうけていることが多い
・どんと焼きに合わせてお正月飾りなどと合わせて処分する
・仏具屋などで処分を請け負ってくれる

お寺や仏具屋などでの処分の際にはお包みが必要なことも多くあります。ご予算等もあると思いますので、お近くのお盆灯籠の処分先を検討してみましょう。

お盆とお彼岸の違いについて

どちらの時期も先祖を偲びお墓参りをする習わしがありますがその違いとはなに?と思う方もいると思います。

お盆

日本に仏教が伝来する前から行われていた習慣で神道的にご先祖を尊ぶものがあり、お盆に似たおのでした。
そこに、仏教が伝来し「盂蘭盆(うらぼん)」と合わせたものが現在のお盆の原型になっています。

お盆という名前の由来は「盂蘭盆(うらぼん)」とよばれる仏教の教えで釈迦の弟子が、教えに従って7月15日に亡くなった母の供養を行った際に「盆」を用いて供養をしたことからこの名前がつきました。

これが現在行われているお盆の由来になります。

お彼岸

「彼岸」というのは仏教では極楽浄土を指します。意味としては「向こう岸」というものになりますが、対語として「此岸(しがん)」といって「こちら岸」というものがあります。
お彼岸にお墓参りをしたり先祖を尊ぶ儀式が行われるのは、春分と秋分の日を間に前後の日を合わせてお彼岸の時期としています。

極楽浄土の方角は真西にあるとされており、この頃にお彼岸を迎えるのには先祖に極楽浄土へと送り出す意味を込めて法要などが行われます。

お彼岸

お盆のときに気になる情報

お盆の時期に行うこととは別に気になる情報を紹介してくれているサイトを紹介しています。お役立ちサイトを上手に活用しましょう

渋滞情報
⇒ http://www.jartic.or.jp/jartic_web/info/congestions.html

浄土真宗のお盆(新盆)の過ごし方
⇒ http://oshiete.goo.ne.jp/qa/910550.html