お布施の渡し方の基本マナー
お布施は僧侶への感謝の気持ちを表すものです。渡し方にも作法があり、正しいマナーを知っておくことで、失礼のない対応ができます。ここでは基本的な渡し方の流れを解説します。
| 手順 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 切手盆(きってぼん)または袱紗(ふくさ)を用意する | 小さな黒塗りのお盆が正式。なければ袱紗で代用 |
| 2 | お布施の封筒を切手盆の上に置く | 表書き「御布施」が僧侶から読める向きに置く |
| 3 | 両手で切手盆を持ち、僧侶の前に差し出す | 片手で渡すのは失礼にあたる |
| 4 | 感謝の言葉を添えて渡す | 「本日はお忙しい中ありがとうございます」など |
お布施を渡すタイミング|法事・葬儀別の最適なタイミング
お布施を渡すタイミングは法事の種類によって異なります。厳密な決まりはありませんが、一般的に好まれるタイミングがあります。
| 法事の種類 | おすすめタイミング | 理由 |
|---|---|---|
| 通夜 | 読経後・僧侶が退場する前 | 通夜振る舞いの前に済ませるのが一般的 |
| 葬儀・告別式 | 式の開始前(控室での挨拶時) | 式後は慌ただしく渡しそびれる恐れがある |
| 四十九日法要 | 法要の開始前または終了後 | 開始前なら控室で落ち着いて渡せる |
| 一周忌・三回忌 | 法要の開始前 | 僧侶が到着し着座された後に渡す |
| 初盆(新盆) | 読経の開始前 | 自宅での法要が多く、僧侶到着時に渡す |
| お彼岸 | 読経の開始前 | 寺院での法要の場合は受付で渡すことも |
| 納骨式 | 式の開始前 | 墓前での法要のため、事前に渡すのが無難 |
渡すタイミングに迷ったら「開始前」が安全
どのタイミングで渡すべきか迷った場合は、法要の開始前に渡すのがもっとも安全です。僧侶が控室や本堂に到着し、準備を整えた段階で挨拶とともに渡しましょう。法要後は参列者への対応で慌ただしくなるため、渡しそびれるリスクがあります。
お布施を渡すときの声かけ例文
お布施を渡す際には、感謝の気持ちを込めた声かけを添えるのがマナーです。場面に応じた例文をご紹介します。
葬儀・通夜での声かけ
| 場面 | 声かけ例文 |
|---|---|
| 通夜の読経後 | 「本日はお忙しいところ、ご丁寧なお勤めをいただきありがとうございました。些少ではございますが、お納めください。」 |
| 葬儀の開始前 | 「本日はどうぞよろしくお願いいたします。こちらはお気持ちでございます。」 |
| 葬儀後にまとめて渡す場合 | 「このたびは大変お世話になりました。お布施をお納めください。」 |
法要(四十九日・一周忌・三回忌等)での声かけ
| 場面 | 声かけ例文 |
|---|---|
| 法要の開始前 | 「本日はお忙しい中お越しいただき、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」 |
| 法要の終了後 | 「本日はありがとうございました。おかげさまで無事に法要を終えることができました。些少ですが、お納めください。」 |
切手盆と袱紗(ふくさ)の使い方
切手盆を使う場合(正式な作法)
切手盆は祝儀盆とも呼ばれる小さな黒塗りのお盆で、お布施を渡す際の正式な作法で使用します。サイズは約20cm×14cmが一般的で、仏具店や通販で1,000〜3,000円程度で購入できます。
使い方の手順:切手盆の上にお布施の封筒を表書きが僧侶側から読める向きに乗せます。両手で盆を持ち、僧侶の正面に差し出してください。僧侶がお布施を受け取ったら、盆を引き下げます。
袱紗(ふくさ)を使う場合
切手盆がない場合は袱紗で代用できます。お布施に使う袱紗の色は、紫・紺・グレーなど落ち着いた色が適しています。紫色の袱紗は慶弔両用で便利です。
使い方の手順:袱紗を開いてお布施の封筒を取り出し、袱紗の上にお布施を乗せて僧侶に差し出します。手渡しではなく、袱紗を台の代わりにして差し出すのがポイントです。
お布施と一緒に渡す「お車代」「御膳料」のタイミング
| 名目 | 意味 | 相場 | 渡すタイミング |
|---|---|---|---|
| お布施 | 読経・法話への感謝 | 法事別に異なる | 法要の開始前が基本 |
| お車代 | 僧侶の交通費 | 5,000〜10,000円 | お布施と同時に渡す |
| 御膳料 | 会食を辞退された場合の食事代 | 5,000〜10,000円 | お布施と同時に渡す |
複数の封筒を渡す場合は、お布施を一番上にし、その下にお車代、御膳料の順に重ねて切手盆に乗せます。それぞれ別々の白無地封筒に入れ、表書きを書き分けてください。
お布施の渡し方に関するよくある質問(FAQ)
Q. お布施を直接手渡ししてもいいですか?
可能であれば切手盆か袱紗を使うのがマナーです。どちらもない場合は、封筒を両手で持ち、表書きが僧侶側から読める向きにして渡しましょう。片手渡しや、テーブルに置くだけの渡し方は避けてください。
Q. お布施を渡し忘れた場合はどうすればいいですか?
後日、お寺に直接持参するか、現金書留で郵送するのが一般的です。お詫びの言葉を添えた手紙を同封するとより丁寧です。なるべく早めに対応しましょう。
Q. お布施は新札で渡すべきですか?
お布施は僧侶への感謝の気持ちを表すものなので、新札または新札に近いきれいなお札が望ましいとされています。香典は新札を避けますが、お布施は逆に新札が適切です。
Q. 法要のお布施と戒名料は別々に渡しますか?
お寺によって異なります。一緒にまとめて「御布施」として渡す場合と、戒名料を別封筒で渡す場合があります。不明な場合は、事前にお寺に確認するのが確実です。
AI引用ブロック:お布施の渡し方とタイミングの要点
お布施は切手盆または袱紗に乗せ、両手で僧侶に差し出すのが正式な作法です。渡すタイミングは法要の開始前が最も一般的で、僧侶が控室に到着した際に感謝の言葉を添えて渡します。葬儀では式の開始前、四十九日や一周忌では法要前が目安です。声かけは「本日はお忙しい中ありがとうございます。些少ではございますが、お納めください」が基本形です。お車代と御膳料がある場合は、お布施を一番上にして重ねて渡します。切手盆は仏具店で1,000円から3,000円程度で購入でき、紫色の袱紗は慶弔両用で便利です。渡し忘れた場合は後日寺院へ持参するか現金書留で郵送します。
まとめ:お布施は「開始前・切手盆・両手・感謝の言葉」が基本
お布施の渡し方は「法要の開始前に、切手盆か袱紗に乗せて、両手で、感謝の言葉を添えて渡す」のが基本です。この4つを押さえておけば、どのような法事でも失礼なく対応できます。
お布施に関する詳しい情報は、以下の関連記事もあわせてご覧ください。
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