地域別お盆 完全ガイド|全国47都道府県の盆形態完全比較

全国のお盆は、47都道府県で日付・儀礼・料理・盆踊りが大きく異なります。結論からお伝えすると、全国の約80〜85%が「月遅れ盆(8月13〜16日)」を採用し、東京旧市街・函館・金沢など一部地域が「江戸盆(7月13〜16日)」沖縄・奄美が「旧盆(旧暦7月13〜15日)」を維持しています。本記事では、47都道府県の盆時期一覧、9地方ブロック別の特色、月遅れ盆・江戸盆・旧盆の境界、五山送り火・精霊流し・エイサーといった主要観光行事まで、全国のお盆を一望できるハブ情報としてまとめました。各地方の詳細は 北海道東北関東東京中部関西京都大阪兵庫福岡沖縄奄美 をご覧ください。お盆の基本は いつから いつまで江戸盆旧盆月遅れ盆 でも詳しく解説しています。

全国お盆の全体像|3つの盆形態と分布

日本の「お盆」と一言で言っても、実は地域によって日付が約1ヶ月ずれるのが大きな特徴です。明治5年(1872年)の改暦(太陰太陽暦から太陽暦への切り替え)を契機として、全国で次の3つの盆形態が併存するようになりました。改暦時、農繁期と重なる新暦7月の盆を避けるため大半の地域が8月へ「月遅れ」させた一方、東京の旧市街地や一部の都市部では新暦7月をそのまま採用し、沖縄・奄美では本土の暦に従わず旧暦のまま継続しました。この3形態の併存こそが、全国お盆を理解する最初の前提です。

盆形態 時期 採用地域の概数 主な採用エリア 背景
月遅れ盆 8月13〜16日 全国の約80〜85% 北海道・東北・北陸・中部・関西・中国・四国・九州本土の大半 明治改暦時に農繁期を避けて1ヶ月後ろ倒し
江戸盆(新暦盆) 7月13〜16日 全国の約10〜15% 東京旧23区の一部・横浜の一部・函館・金沢旧市街・静岡の一部 明治改暦をそのまま受け入れた都市文化
旧盆(旧暦盆) 旧暦7月13〜15日(新暦では毎年変動・概ね8月下旬〜9月上旬) 全国の約2〜3% 沖縄全域・奄美群島・鹿児島県の離島の一部 琉球文化圏として旧暦を維持

つまり「お盆休み」と一口に言っても、東京下町の親族と沖縄の親族では実施時期が約1ヶ月以上ずれることがあります。帰省や法要日程を組む際は、行き先がどの形態かを必ず確認しましょう。

47都道府県別 お盆時期一覧表

主要地域の代表的なお盆時期を一覧にまとめました。同じ都道府県内でも市町村・旧市街・新市街で異なる場合があります。法要・帰省を計画する際は最終的に菩提寺や本家筋へ確認することをおすすめします。

地方 都道府県 主流の盆時期 備考・併存パターン
北海道 北海道 8月13〜16日(月遅れ) 函館の一部で7月盆も残存
東北 青森 8月13〜16日 恐山大祭は7月20〜24日で別行事
岩手 8月13〜16日 盛岡舟っこ流しは8月16日
秋田 8月13〜16日 西馬音内盆踊りは8月16〜18日
宮城 8月13〜16日 仙台七夕(8/6〜8)と一体運用の地域あり
山形 8月13〜16日 花笠まつりは8/5〜7で別行事
福島 8月13〜16日 いわき市・会津で日付微差
関東 東京(旧23区の一部) 7月13〜16日(江戸盆) 多摩・島嶼部は8月盆が主流
東京(多摩・郊外) 8月13〜16日 下町と郊外で混在
神奈川 8月13〜16日(一部7月盆) 横浜旧市街は7月盆地域あり
埼玉 8月13〜16日 旧川越藩域は7月盆も残存
千葉 8月13〜16日 銚子・木更津沿岸で精霊流し
茨城・栃木・群馬 8月13〜16日 農村部の伝統色が強い
関東広域 江戸盆と月遅れ盆が並存する地方
中部・北陸 新潟 8月13〜16日 佐渡で独自の盆踊り
富山 8月13〜16日 越中おわら風の盆は9/1〜3で別行事
石川(旧市街除く) 8月13〜16日 金沢旧市街の一部は7月盆
福井 8月13〜16日
長野 8月13〜16日 松本・諏訪で送り火行事
岐阜 8月13〜16日 郡上踊りは7/中〜9/上の長期
静岡 8月13〜16日(一部7月盆) 沼津・三島で7月盆地域あり
愛知 8月13〜16日 名古屋・三河で大規模盆踊り
山梨 8月13〜16日
関西 京都 8月13〜16日 五山送り火は8/16・地蔵盆は8/23〜24
大阪 8月13〜16日 地蔵盆併存・精霊船流し
兵庫 8月13〜16日 姫路・神戸で送り火
奈良 8月13〜16日 高野山ろうそく祭りは8/13
滋賀 8月13〜16日
和歌山 8月13〜16日
中国 広島 8月13〜16日 とうろう流し・原爆忌(8/6)と隣接
岡山 8月13〜16日
山口 8月13〜16日
島根 8月13〜16日
鳥取 8月13〜16日
四国 徳島 8月13〜16日 阿波踊りは8/12〜15
愛媛 8月13〜16日
高知 8月13〜16日 よさこいは8/9〜12で別行事
香川 8月13〜16日
九州・沖縄 福岡 8月13〜16日 博多灯籠流し・大規模法要
長崎 8月13〜15日 精霊流しは8/15・爆竹文化
熊本 8月13〜16日
大分・宮崎 8月13〜16日
鹿児島本土 8月13〜16日 「お通禮」と呼ぶ集落あり
奄美群島 旧暦7月13〜15日 「アラセツ」「シニグ」連動
沖縄 旧暦7月13〜15日(旧盆) ウンケー・ナカヌヒー・ウークイの3日制

9地方ブロック別 お盆形態の特色

北海道|本州ルーツの混在型

北海道は明治以降の開拓地で、入植者の出身地によって慣習が混在しています。函館の旧市街など一部に7月盆が残るものの、大半は8月13〜16日の月遅れ盆で、東北・関東に近い形態が主流です。寒冷地のため精霊馬は野菜が傷みにくく、精霊流しは河川より海岸沖出しの形が多く見られます。詳しくは 北海道のお盆 をご覧ください。

東北|地域共同体型・独特の盆踊り文化

東北は集落単位の地域共同体型が色濃く、精霊送りや盆踊りに独特の文化があります。秋田の西馬音内盆踊り(重要無形民俗文化財)、岩手の盛岡舟っこ流し、青森の恐山大祭(イタコの口寄せ)など、霊性の濃い行事が目立ちます。料理は素朴で、季節の野菜・川魚・郷土漬物中心の精進料理が定型です。詳細は 東北のお盆

関東|江戸盆と月遅れ盆の二重構造

関東は東京旧23区の下町(台東・墨田・江東等)と横浜・函館旧市街などで7月盆(江戸盆)、それ以外の多摩・郊外・近隣県では8月盆が主流という二重構造が最大の特徴です。明治改暦時、官庁と都市労働者中心の旧東京府域で新暦が早期に浸透した名残で、現代も親族の旧住所で時期が変わります。詳しくは 東京のお盆関東のお盆江戸盆 を併読してください。

中部・東海|長期盆踊りと商家文化

中部・東海は岐阜の郡上踊り(7月中旬〜9月上旬の徹夜踊り含む長期開催・重要無形民俗文化財)を筆頭に、長期にわたる盆踊り文化が特色です。名古屋を中心に商家の旦那衆が施主となる大規模盆供養の慣習も残ります。静岡の沼津・三島の一部では7月盆地域もあり、地域内変動が大きいエリアです。詳細は 中部のお盆

北陸|伝統儀礼の継承

北陸は浄土真宗の信仰圏で、報恩講と盆供養が一体化した家庭が多いのが特色です。金沢の旧市街では7月盆を継続する家もあり、富山の越中おわら風の盆(9月1〜3日)は厳密にはお盆行事ではありませんが、盆送りの延長として広く認識されています。福井・石川では精進料理に「報恩講料理」の影響が見られます。

関西|地蔵盆と精進料理の伝統

関西は地蔵盆(8月23〜24日)がお盆と並ぶ重要行事です。京都では五山送り火(8月16日)を頂点に、町ごとの地蔵盆で子どもに菓子を配る慣習が現代まで継承されています。料理は薄口醤油を活かした上品な精進料理が定型で、白和え・冬瓜煮・水ようかんなどが定番です。詳細は 関西のお盆京都大阪兵庫

中国・四国|送り火と大規模盆踊り

中国・四国は送り火・とうろう流しと大規模盆踊りが共存する地域です。広島のとうろう流しは原爆犠牲者慰霊と盆送りが重なり、独特の意味合いを持ちます。徳島の阿波踊り(8月12〜15日)は400年以上続く盆踊りで、現在は観光行事化していますが本来は精霊供養の踊りです。高知のよさこい(8/9〜12)は近年の創作祭ですが、お盆期と接続して観光客を集めます。

九州|大規模法要と精霊流し

九州は親族・本家筋を集めた大規模法要が伝統で、博多の灯籠流し、長崎の精霊流し(8月15日・爆竹を鳴らす独自文化)、鹿児島本土の「お通禮」と呼ばれる送り行事など、地域色が際立ちます。料理は親族集合に対応した大皿料理・郷土菓子が定型です。詳細は 福岡のお盆

沖縄・奄美|旧暦に基づく独自文化

沖縄・奄美は本土とは独立した琉球文化圏として旧暦7月13〜15日に旧盆を行います。沖縄ではウンケー(迎え)・ナカヌヒー(中日)・ウークイ(送り)の3日制で、ウチカビ(あの世のお金を模した紙)を焚き、ウサンミ(重箱料理)を供え、エイサー(青年会の太鼓踊り)で先祖を送ります。奄美群島では「アラセツ」「シニグ」と連動した独自の儀礼が継承されています。詳細は 沖縄のお盆奄美のお盆旧盆

月遅れ盆採用地域(全国の約80〜85%)

項目 内容
採用エリア 北海道(大半)・東北全域・北陸全域・中部全域(一部除く)・関西全域・中国全域・四国全域・九州本土全域
時期 8月13日(迎え盆)〜8月16日(送り盆)
採用理由 明治改暦時、新暦7月が農繁期と重なるため1ヶ月後ろ倒した「月遅れ」が定着
世帯数比率 全国の約80〜85%(推計)
長期休暇との接続 多くの企業・行政が「お盆休み」をこの時期に設定(8/11山の日と接続)

月遅れ盆の詳細な背景・歴史・地域差は 月遅れ盆 をご覧ください。

江戸盆採用地域(全国の約10〜15%)

項目 内容
採用エリア 東京旧23区の一部(台東・墨田・江東・千代田・中央等の下町)・横浜旧市街の一部・函館旧市街・金沢旧市街の一部・静岡県沼津/三島の一部
時期 7月13日(迎え盆)〜7月16日(送り盆)
採用理由 明治改暦で都市労働者・官庁中心の地域が新暦をそのまま受け入れた
注意点 同じ「東京」でも多摩・郊外・島嶼部は月遅れ盆。本家筋の旧住所で時期が変わる
長期休暇との接続 海の日(7月第3月曜)連休に接続するが、企業の盆休みは8月のため有給推奨

江戸盆の歴史・現代での運用・帰省実務は 江戸盆 をご覧ください。

旧盆採用地域(全国の約2〜3%)

項目 内容
採用エリア 沖縄全域・奄美群島・鹿児島県のトカラ列島など離島の一部
時期 旧暦7月13〜15日(新暦では毎年変動、概ね8月下旬〜9月上旬)
呼称 沖縄:ソーロン/旧盆。奄美:ショウロウ。3日制で各日に呼称あり
採用理由 琉球文化圏として旧暦を維持。本土改暦の影響を受けず
本土からの帰省 本土の月遅れ盆(8月)と約2〜3週間ずれるため、別途休暇取得が必要

旧盆の詳細・新暦換算・実務は 旧盆 をご覧ください。

地域別 お盆料理・盆踊り・送り行事の特色比較

9地方ブロックの「料理」「盆踊り・送り行事」「料理の味付け傾向」を一覧で比較します。帰省・嫁ぎ先対応・地域文化の理解にお役立てください。

地方 代表料理 味付け傾向 代表盆踊り・送り行事
北海道 赤飯・道産野菜の煮物・海産物 東北寄り・素朴 海岸での送り火・地域盆踊り
東北 精進料理・川魚・郷土漬物・ずんだ餅 濃口寄り・素朴 西馬音内盆踊り・盛岡舟っこ流し・恐山大祭
関東 煮物・天ぷら・ぼたもち・素麺 濃口醤油・甘め 地域盆踊り・寺社の施餓鬼会
中部・東海 味噌田楽・ういろう・郷土煮物 豆味噌・甘め 郡上踊り・三河大規模盆供養
北陸 報恩講料理・治部煮・押し寿司 淡口・上品 越中おわら風の盆(送り延長)
関西 白和え・冬瓜煮・水ようかん・精進料理 薄口醤油・上品 五山送り火・地蔵盆・高野山ろうそく祭り
中国 瀬戸内魚介・郷土汁物 濃口・甘め とうろう流し(広島)
四国 素麺・讃岐料理・郷土菓子 淡口・甘め 阿波踊り・よさこい(接続)
九州 大皿料理・郷土菓子・がめ煮 九州甘口醤油・甘め 博多灯籠流し・長崎精霊流し・お通禮
沖縄・奄美 ウサンミ(重箱料理)・サーターアンダギー 独自・島豆腐ベース エイサー・アラセツ・シニグ

主要観光行事カレンダー|五山送り火・精霊流し・エイサー他

地域 行事名 日程 位置づけ
京都 五山送り火(大文字) 8月16日 20:00〜 盆送りの代表行事・国登録無形民俗文化財
奈良 高野山ろうそく祭り 8月13日 奥の院参道を10万本のろうそくで照らす
長崎 精霊流し 8月15日 新盆の故人を精霊船で送る・爆竹を鳴らす
広島 とうろう流し 8月6日(原爆忌と一体) 原爆犠牲者慰霊と盆送りの一体行事
徳島 阿波踊り 8月12〜15日 400年以上の歴史・国指定重要無形民俗文化財候補
岐阜郡上市 郡上踊り 7月中旬〜9月上旬(徹夜踊りは8月13〜16日) 重要無形民俗文化財・徹夜踊り含む長期開催
秋田羽後町 西馬音内盆踊り 8月16〜18日 重要無形民俗文化財・編笠と端縫い衣装
岩手盛岡 舟っこ流し 8月16日 北上川で精霊船を流す
沖縄全域 エイサー 旧盆ウークイ前後 青年会による太鼓踊り・先祖送り
富山八尾 越中おわら風の盆 9月1〜3日 厳密には盆行事ではないが盆送りの延長として認識

避けるべきNG行動|全国お盆の地雷リスト

NG行動 なぜダメか 代替・推奨
「お盆は8月でしょ」と決めつける 東京下町・横浜旧市街・函館・金沢などは7月盆。沖縄は旧暦盆で時期が毎年変動 本家・嫁ぎ先・取引先の慣習を必ず事前確認
東京の友人に8/13に一斉送信のお悔やみ連絡 江戸盆の家庭ではすでに送り盆を終えている 東京下町出身か多摩・郊外出身かで分けて連絡
沖縄出身者に「今年も8/15に帰る?」と聞く 沖縄旧盆は新暦8月下旬〜9月上旬で毎年違う 「今年の旧盆はいつ?」と毎年確認
関東スタイルのお盆を関西の嫁ぎ先で押し通す 関西は地蔵盆・精進料理・薄口醤油など独自慣習が強い 嫁ぎ先の作法を尊重し、本家のやり方に合わせる
長崎の精霊流しの爆竹を「うるさい」と苦情 長崎独自の供養文化で、爆竹は魔除けの意味 地域文化として理解し、当日は静観
京都五山送り火を花火・観光イベント扱いする 盆送りの宗教儀礼であり観光イベントではない 飲酒大騒ぎを避け、静かに合掌
農村部に「マンション式の簡略盆」を持ち込む 地域共同体・親族関係を損なう恐れ 本家の規模・慣習に合わせる。事前に親族と相談
会社の盆休みだけで沖縄旧盆に間に合うと思う 本土8月盆と沖縄旧盆は2〜3週間ずれる 有給と組み合わせて沖縄旧盆当日に合わせる
初盆(新盆)でも他地域の慣習で済ます 初盆は地域・宗派の作法が最も濃く出る場面 菩提寺・本家筋に必ず事前相談
SNSで五山送り火・精霊流しを派手にライブ配信 宗教儀礼として静粛が求められる行事 節度ある写真投稿に留める

全国お盆 よくある質問(FAQ 14問)

Q1. 全国でお盆の日付が違うのはなぜですか?

明治5年(1872年)の改暦(太陰太陽暦から太陽暦への切り替え)が原因です。新暦7月が農繁期と重なるため大半の地域が1ヶ月後ろ倒しの「月遅れ盆(8月)」を採用、東京旧市街など都市部は新暦7月をそのまま継続(江戸盆)、沖縄・奄美は旧暦のまま維持(旧盆)した結果、3形態が現代まで併存しています。

Q2. 全国で一番多いお盆形態は?

月遅れ盆(8月13〜16日)が全国の約80〜85%を占めます。北海道・東北・北陸・中部・関西・中国・四国・九州本土の大半がこの形態で、長期休暇制度(お盆休み)もこの時期を前提に組まれています。

Q3. 江戸盆(7月盆)はどの地域ですか?

東京旧23区の下町(台東・墨田・江東等)、横浜旧市街の一部、函館旧市街、金沢旧市街の一部、静岡県沼津・三島の一部などで、7月13〜16日に実施されます。同じ都道府県内でも地域で分かれるため、本家の旧住所で確認が必要です。詳細は 江戸盆

Q4. 沖縄の旧盆はいつですか?

旧暦7月13〜15日の3日間で、新暦では毎年変動します。概ね8月下旬〜9月上旬で、ウンケー(迎え)・ナカヌヒー(中日)・ウークイ(送り)の3日制です。本土の8月盆と2〜3週間ずれるため、本土から沖縄へ帰省する場合は別途休暇取得が必要です。詳細は 沖縄のお盆旧盆

Q5. 同じ都道府県内で日付が違うことはありますか?

はい、頻繁にあります。東京は旧23区下町(江戸盆)と多摩・郊外(月遅れ盆)、神奈川は横浜旧市街(一部7月盆)と県全域(月遅れ盆)、石川は金沢旧市街(一部7月盆)と県全域(月遅れ盆)など、同一県内で混在するケースが多々あります。

Q6. 結婚で違う地域へ嫁いだらどちらに合わせる?

原則として嫁ぎ先(夫の本家)の慣習に合わせるのが円満です。実家が江戸盆、嫁ぎ先が月遅れ盆という場合は、嫁ぎ先の8月盆を本則として、実家には7月に別途お参りに伺う形が現実的です。迷ったら本家筋の年長者・菩提寺に相談しましょう。

Q7. 関東と関西でお盆料理はどう違いますか?

関東は濃口醤油・甘めの味付け、関西は薄口醤油・上品な味付けが基本です。京都を中心とする関西では精進料理に白和え・冬瓜煮・水ようかんなどが定番で、地蔵盆(8月23〜24日)と一体運用されます。関東は大皿の煮物・天ぷら中心の家庭料理が定型です。

Q8. 九州のお盆はなぜ大規模法要が多い?

九州は親族・本家筋の結束が強い地域文化があり、初盆を中心に親族集合の大規模法要を行う家庭が多く見られます。博多灯籠流し、長崎精霊流し、鹿児島「お通禮」などの大規模送り行事もこの文化と連動しています。詳細は 福岡のお盆

Q9. 北海道のお盆は本州と何が違いますか?

北海道は明治以降の開拓地で、入植者の出身地(東北・北陸・関東等)の慣習が混在しています。函館の旧市街など一部に7月盆が残るものの、大半は8月13〜16日の月遅れ盆で、関東・東北に近い形態が主流です。詳細は 北海道のお盆

Q10. 海外在住で日本の親族とお盆を合わせるには?

家族の出身地(本家筋)の慣習を維持し、現地ではオンライン法要・短縮儀礼で対応する家庭が増えています。出身地が沖縄なら旧暦盆、東京下町なら7月盆、それ以外なら8月盆と、世代を超えた継承が課題です。本家筋に毎年「今年の盆」を確認するのが安全です。

Q11. 阿波踊り・郡上踊りは「観光イベント」ですか?

本来は精霊供養の盆踊りで、現在は観光客向けに開かれた「観光踊り」と、地元青年会・保存会による「奉納踊り」の二層構造を持ちます。観光参加する場合も、本来の供養目的・地域文化への敬意を持って参加するのが望ましい姿勢です。

Q12. 京都五山送り火は何の行事ですか?

8月16日の盆送り(精霊送り)の宗教儀礼で、東山如意ヶ嶽の「大文字」を含む5つの山に文字・形を点火します。観光名物として知られますが本質は宗教行事のため、当日は静粛に合掌する姿勢が地元では尊ばれます。

Q13. お盆休みの時期は地域でどう違いますか?

多くの企業・行政が「8月13〜16日」または「8月11日(山の日)〜16日」をお盆休みに設定しており、これは月遅れ盆採用地域に合わせた制度です。江戸盆地域・沖縄旧盆地域は、有給休暇と組み合わせて本来の盆当日に合わせる必要があります。詳細は いつから いつまで

Q14. 地域固有の盆文化を子世代にどう継承する?

編集部の取材では、青年会・保存会への参加、菩提寺の法要参列、本家での盆作法見学、写真・映像での記録、料理レシピの伝承などが主要な継承手段です。都市部の核家族世帯は地域共同体との接続が薄れがちなため、年に一度本家に帰省して「実物の盆作法」を子に体験させる家庭が増えています。

関連記事・参考資料

地方代表記事(地域別お盆の詳細)

お盆の基本(盆形態を理解する)

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最終更新:2026年5月6日

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