三が日の漢字は「三箇日」|三が日・三賀日・三ヶ日の書き方と読み方

公開日: 2026年10月3日

年始の休業案内や年賀状で「三が日」と書こうとして、「三賀日」と書いてある例を見て迷うことがあります。辞典の見出しを確かめると、複数の辞典が見出しにしているのは「三箇日」です。「三が日」はその書き方の一つとして辞典に載っています。「三ヶ日」は、正月の三が日とは別の地名としても辞典に載っています。

辞典の見出しは「三箇日」

コトバンク掲載の辞典で確かめると、見出しの表記は次のとおりです(2026-09-27・2026-09-28取得)。

表1 「三が日」の表記と辞典の見出し
表記 辞典の見出しにあるか 意味(原文) 出所
三箇日 見出しにある 「正月の元日から3日までの3日間。《季 新年》」 デジタル大辞泉〈小学館〉
三箇日 見出しにある 「正月の元日・二日・三日をいう。この三日間は年始の祝日として、雑煮を祝い、年賀の挨拶にまわり、訪問客には屠蘇をすすめる。」 精選版 日本国語大辞典〈小学館〉
三が日 見出しにある 「1月1,2,3日をいう。」 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
三賀日 見出しが見当たらない(コトバンクの直接URLが404) — —

辞典の見出しの内訳(「三箇日」2件・「三が日」1件)は、トップの三が日とはでも紹介しています。ここではその内訳に加えて、デジタル大辞泉には季語としての表示(《季 新年》)が付いていること、「三賀日」は今回確かめた辞典には見出しが見当たらなかったこと(辞典に見出しが無いことは、その辞典群の中に無いことしか示しません)を補います。

「三が日」の「が」、「三ヶ日」の「ヶ」

「三箇日」がなぜ「三が日」「三ヶ日」とも書かれるかは、「箇」という漢字の項目から確かめられます。デジタル大辞泉〈小学館〉の「箇」の項目は、次のように説明しています(コトバンク掲載、2026-09-28取得)。

「『箇』の略体『个』を『ケ』と略したところから、『三ヶ月』のようにも書く。この『ケ(ヶ)』は、『介』から出たかたかなの『ケ』と同形になっているが、起源は異なる。」

精選版 日本国語大辞典〈小学館〉の「箇」の項目も、同じ趣旨で次のように説明しています(同)。

「『ケ』『カ』は小さく『ヶ』『ヵ』のように書くこともある。『ケ』は一般には片仮名と理解されているが、じつは漢字『个』の変形。『个』は『箇』の略字で、中国では古くから用いられた。」

つまり、「ヶ」は片仮名の「ケ」に見えますが、辞典によれば「箇」の略字「个」が変形したもので、片仮名の「ケ」とは起源が異なります。デジタル大辞泉と精選版 日本国語大辞典は、どちらも「三箇日」を「さんがにち」と読んでいます。「三が日」は、この読みの「が」をかなで書いた形とみられます(当サイトの読み)。

「三賀日」という書き方

今回確かめた辞典(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典・ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)には、「三賀日」を見出しにしているものはありませんでした。コトバンクで「三賀日」の直接のURLを開くと、ページが見当たらない状態(404)でした(2026-09-28確認)。「三賀日」が辞典以外の一次情報でどのように使われているかは、今回は確かめられていません。

「三ヶ日」という地名

「三ヶ日(みっかび)」は、今の静岡県浜松市の地名で、旧町名としても辞典に載っています。日本大百科全書〈小学館〉は「静岡県西部、引佐郡(いなさぐん)南部西端にあった旧町名」と説明し、2005年に浜松市と合併したと書いています(コトバンク掲載、2026-09-28取得)。デジタル大辞泉・百科事典マイペディア・ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典にも、同じ地名としての「三ヶ日」の見出しがあります。正月の三が日と、この地名は別の言葉です。

年賀状・案内文での書き方

表1のとおり、辞典の見出しは「三箇日」または「三が日」です。年賀状や休業案内で書くときは、この2つの表記のどちらかを選べば、辞典に載っている書き方になります。「三ヶ日」は地名としては辞典にありますが、正月の三が日を指す見出しではありません。

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監修: お正月の行事がわかる|おせち・鏡餅・過ごし方 編集部

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