暮れの街角に行列のできるのは、年末ジャンボ宝くじの売り出しの日だからです。
すっかり12月の風物詩として、街中に溶け込んでしまいました。

1等のよく出る西銀座のチャンスセンター前などは、長蛇の列だとか。
忙しい歳末の仕事の合間に、大金が入るかもしれない「宝くじ」に夢を掛けて並ぶのも、楽しいのかも知れません。

12月31日の抽選発表まで、購入した人は全員同じ夢を見られるのです。
それまでは、わくわくドキドキの毎日を過ごせるのですから、きっと幸せなのでしょう。

年末の風物詩

毎年年の暮れが近づいて、忙しない思いの中にも「大きな夢」になっているのが、年末ジャンボ宝くじではないでしょうか。

年々高額になっていて、今年は1等が5億円、前後賞を合わせれば7億円とのこと。
「大晦日特別賞」という5万円が18万本も含まれるものもあるらしいです。

夢の話なのですから『5億円が当たったらどうしよう』なんて話も、新年を控えた暮れにはふさわしいのかも知れません。
1等よりは18万本の5万円の方が確立は高いでしょうが、夢の話としては「小さい小さい」。
やはりここは「どぉーんと5億円」を、当てたいものでね。

宝くじの購入経験者の割合は、78パーセントを越えるのだとか。
「宝くじファン」と言われる人々の割合は11パーセント強ですから、全国の1割の人々が「お正月の夢」を購入していることになります。

多いのか少ないのかは分かりませんが、ともかく買った人だけの夢です。
なくすことのないように、大切に年末の抽選日までしまっておくのでしょう。

額面金額の何倍まで?

2012年の4月、『当選金付証票法第5条2項の改正で、総務大臣指定の宝くじは、上限が額面金額の250万倍に引き上げられた』そうです。

結果、一枚300円の250万倍ですから、7億5000万円になるのだとか。
今年は1等が5億円ですから、まだ上がることは可能ということ。

宝くじは当たらない、と言う話はよく耳にしますが、当たった話を身近に知りませんから、全くの人事になってしまいます。

と言っても、買わなければ当たる訳もないのですから、まずは「夢を買う」ことでしょうか。

大晦日までに見る夢

『年末ジャンボ宝くじ』の抽選日は、12月31日となっています。

11月21日発売開始で、12月19日までですから、夢を見る期間は最大で1ヶ月と少し。
新年には結果が分かっているのですから、悲喜こもごものお正月になりそうですね。

年々コマーシャルの芸能人も多彩になり、コマーシャル自体も凝ってきていますから、夢の味付けとしては「華やかで楽しめます」。

世界のクジの歴史はローマ時代に遡りますが、日本の場合の「富くじ」の起源は、1626年江戸時代の寛永元年とされています。
大阪の瀧安寺(りゅうあんじ)で、正月の元旦から7日までに参詣した善男善女が自分の名を記した木札を唐びつに入れ、7日に寺僧が錐で刺して3名の当選者を決めていたことによるようです。
そして、福運のお札を授けたことが起こりとされています。

「宝くじ」の原型は「お正月のめでたい福運のお札」から始まっていたのですね。
知りませんでした。

由来を知ったので、益々『お正月の夢』は膨らみました。
大晦日までに見る夢は夢として楽しいばかりではなく、その収益金は公共事業として人々の生活にも役立てられて入るのだそうです。
回りまわって、『夢のかけら』は何かの形で届くのかも知れません。