カテゴリー:香典の金額相場と書き方|法事・葬儀の関係別マナーガイド

【情報の信頼性について】このカテゴリーページに掲載している香典の金額・表書き・マナーに関する情報は、全日本仏教会および全日本葬祭業協同組合連合会の公式ガイドラインに基づき、当サイト「日本の行事編集部」が検証・編集しています。最終更新:2026年3月。

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香典とは|由来と現代での意味
香典(こうでん)とは、故人の霊前に供える金品のことです。元来は「香を供える」という意味で、お線香や抹香の代わりに金銭を包むようになったのが始まりです。現代では、遺族の葬儀費用や法事の経済的負担を軽減する相互扶助の意味合いが強くなっています。
香典は、故人への敬意と遺族への弔意を形にしたものです。金額や表書き、袋の選び方などにはマナーがあり、間違えると失礼にあたる場合もあります。このページでは、法事・葬儀における香典の正しい知識を場面別に解説します。

香典の金額相場|関係性別一覧
香典の金額は、故人との関係性・自分の年齢・地域の慣習によって異なります。以下は葬儀および法事での一般的な目安です。

故人との関係葬儀・通夜四十九日一周忌以降
両親5万〜10万円1万〜5万円1万〜3万円
兄弟姉妹3万〜5万円1万〜3万円1万〜3万円
祖父母1万〜3万円5千〜1万円5千〜1万円
叔父叔母1万〜3万円5千〜1万円5千〜1万円
友人・知人5千〜1万円5千〜1万円5千〜1万円
会社関係5千〜1万円5千〜1万円3千〜5千円
ご近所3千〜5千円3千〜5千円3千〜5千円

金額は偶数(2万・4万・6万)や「死」「苦」を連想させる4や9のつく金額は避けるのがマナーです。迷った場合は奇数の金額(1万・3万・5万)を選びましょう。

香典袋の選び方と表書きの書き方
香典袋(不祝儀袋)は、宗教・宗派によって適切なデザインが異なります。仏式は蓮の花の模様入り、神式は無地の白い封筒、キリスト教式は百合の花や十字架のデザインを選びます。宗教がわからない場合は、無地の白い封筒に黒白の水引が最も無難です。
表書きは宗教と時期によって使い分けます。仏式の通夜・葬儀では「御霊前」が一般的ですが、浄土真宗のみ「御仏前」を使います。四十九日法要以降は宗派を問わず「御仏前」です。神式は「御玉串料」「御榊料」、キリスト教式は「御花料」と書きます。
名前は薄墨の筆ペンで書くのが通夜・葬儀のマナーです。「悲しみの涙で墨が薄まった」という意味があります。ただし四十九日以降の法事では通常の濃い墨で書きます。

香典の渡し方と受付でのマナー
香典は袱紗(ふくさ)に包んで持参するのが正式なマナーです。袱紗の色は弔事用の寒色系(紫・紺・灰色)を選びます。紫色の袱紗は慶弔両用で使えるため、一枚持っておくと便利です。
受付での渡し方は、袱紗から香典袋を取り出し、相手から表書きが読める向きにして両手で差し出します。「このたびはご愁傷さまでございます」や「心よりお悔やみ申し上げます」と一言添えましょう。

香典に関するよくある質問(FAQ)
Q. 香典に新札を入れてはいけないのですか?
A. 通夜・葬儀の香典には新札を避けるのがマナーです。新札は「不幸を予期して準備していた」と受け取られるためです。ただし、あまりにも汚れた紙幣も失礼にあたります。新札しかない場合は、一度折り目をつけてから入れると良いでしょう。四十九日以降の法事では新札でも問題ありません。
Q. 夫婦で参列する場合、香典は1つでいいですか?
A. 夫婦連名で1つの香典袋にまとめるのが一般的です。金額は一人分の1.5〜2倍が目安です。ただし、故人と特に親しかった場合や、会食に参加する場合は、一人1万円以上になるよう配慮すると良いでしょう。表書きは夫の名前のみ、または夫婦連名で書きます。
Q. 香典返しは不要と伝えたい場合はどうすればいいですか?
A. 香典袋の中袋の余白や、同封する一筆箋に「お返しのお気遣いはご無用です」「ご香典返しは辞退させていただきます」と書き添えます。ただし、遺族がそれでも香典返しを送ってくださる場合もありますので、その際は快くお受け取りください。

関連カテゴリー
法事のマナーと作法 | お布施の金額と渡し方 | 四十九日法要 | 一周忌の準備

出典:全日本仏教会全日本葬祭業協同組合連合会

香典とは故人を偲んで

香典の書き方については詳しく図付きで解説しています
香典の書き方|完全ガイド図解で見やすい形で作りました

香典を渡す時の挨拶・かける言葉

初七日の香典を渡す時の挨拶のマナーを知っておくことで当日に焦ったり、失礼がおきないようにしておきましょう。
香典を渡す際の挨拶の定番のものなどをまとめてみました。まだ慣れていない方は一度は声に出して練習しておくことはとても大事なことなのでやってみましょう。

定番の挨拶①

「この度は、ご愁傷様です」

「まことにご愁傷様です」

不幸があった遺族に対して、私も悲しんでいる気持ちを伝える基本の挨拶です。
近い言葉として「ご冥福をお祈りいたします」というものがありますが、遺族の方の中には「冥福」という言葉に対して不快な印象を持っている方もいらっしゃるため「ご愁傷様(ごしゅうしょうさま)」という言葉が無難です。


定番の挨拶②

「お悔やみ申し上げます」

こちらは通夜や葬儀などでの定番の挨拶です。言葉を組み合わせて使うのが一般的です「この度は急なことで、心からお悔やみ申し上げます」と使います。

お手紙などを書かれる時にも使われます。


突然の不幸でどう声をかけて良いかわからない時

「心中、お察しいたします」

突然の死にかける言葉がない、見つからないという時は多くを言わずに「心中、お察しいたします」とだけ伝えましょう。


早くに亡くなられた方への挨拶

「本当に急なことでしたね」

病状が急変し亡くなられた場合や、急病で床について1〜2ヶ月などで亡くなられた場合に使う言葉です。


長寿の方が亡くなられた時の挨拶

「ご長寿とはいえ残念です」

ご長寿の方で亡くなられた場合のご挨拶です。近いご挨拶に「天寿をまっとうされて」「大往生されて」がありますが不快な印象を持っている方もいらっしゃるためふさわしいご挨拶は「ご長寿とはいえ残念です」が良いでしょう。


遺族に対しての励ましの言葉

「本当に、お体を大事にしてください」

長年連れ添った夫婦の一方が亡くなられた場合、とても落ち込まれることがあります。体調を崩されたりと生きる気力が失われてしまうこともあります。そんな時には心を込めた励ましの言葉も必要です。


遺族に対しての気遣いの言葉

「私でお役に立てることがあれば、遠慮なくおっしゃってください」

通夜、葬儀など遺族には故人が亡くなられてからすぐはとても忙しい時間を過ごします。そんな時だからこそ、気持ちの言葉としてかけてあげることで遺族の方にとってはとてもありがたい言葉になります。


最初にご挨拶の言葉を伝えた後に香典を渡します。

香典を渡す時の挨拶

香典を渡す時には上記の挨拶をされた後に次紹介している言葉を合わせて使うことでスムーズにお渡しすることができるでしょう。

「心ばかりですが、ご霊前にお供えください」

「どうぞお供えください」

香典だけではなくお供え物を差し出す時に使う挨拶のフレーズです。

その場で香典もお渡しする場合は
「この度はまことにご愁傷様でございます。心からお悔やみ申し上げます。心ばかりですが、ご霊前にお供えください」
といった挨拶が定番になります。