時候の挨拶 9月下旬|秋分・清秋の書き出し例文と結びの言葉・手紙の書き方

公開日: 2026年4月7日 | 最終更新: 2026年4月8日

9月下旬(21日〜30日ごろ)は「秋分(しゅうぶん)」(9月23日ごろ)と「秋の彼岸」を中心に、本格的な秋の深まりを感じる時期です。清々しい秋晴れと朝夕の冷え込みが重なるこの季節の時候の挨拶を、漢語調8選テーブルと例文11パターンで詳しく解説します。

9月下旬の時候の挨拶とは|秋分・彼岸・清秋の季節背景

9月下旬(21日〜30日ごろ)は、「秋分(しゅうぶん)」(9月23日ごろ)を中心とした秋の佳境です。秋分は昼と夜の長さが同じになる日で、この日を境に夜が長くなっていきます。秋分を中心とした前後3日間は「秋の彼岸(あきのひがん)」で、先祖の墓参りをする日本の伝統的な習慣があります。「秋分の候」「清秋の候」「爽秋の候」が代表的な表現で、清々しい秋の空気を相手に届ける格調ある挨拶として広く使われています。紅葉が始まりつつある地域もあり、秋の風情を豊かに表現できる時期です。

「秋分の候」は9月下旬を代表する格調ある表現で、改まったビジネス文書・手紙の書き出しとして最適です。秋の彼岸(秋分を中心とした前後3日間)は日本の伝統的な行事で、この時期の手紙に先祖供養への言及を添えると日本文化への敬意が伝わります。

9月下旬は朝晩の冷え込みが増してくる時期でもあります。日中との寒暖差が大きくなりますので、結びの言葉では体調管理への気遣いを忘れずに添えましょう。「清秋の候」「爽秋の候」など澄んだ秋の空気を表す言葉を使いこなすことで、相手に季節感と格調を同時に伝えることができます。

参考:国立天文台:二十四節気とは文化庁:国語施策・日本語教育

9月下旬の漢語調8選|秋分・清秋・爽秋の挨拶一覧

9月下旬の漢語調挨拶で最も格調があるのは「秋分の候」です。二十四節気の「秋分」(9月23日ごろ)にちなんだ表現で、改まった文書・格式ある手紙に最適です。「清秋の候」は澄んだ秋の空気を表す美しい言葉で、9月下旬全般にわたって使えます。「爽秋の候」は爽やかな秋を表し、秋晴れの気持ちよさを伝えるのに適した表現です。「錦秋の候」は本来10月ごろの紅葉を表す言葉ですが、紅葉が早い地域では9月下旬から使えることもあります。これらの表現は「○○の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」という形で使うのが基本です。

9月下旬に使える漢語調の時候の挨拶を8つ厳選しました。

表現 読み方 意味・由来 使用時期 適した文書
秋分の候 しゅうぶんのこう 二十四節気「秋分」(9月23日ごろ)、昼夜同長の頃 9月下旬(9月23日前後〜) ビジネス文書・改まった手紙
清秋の候 せいしゅうのこう 清らかな秋の空気、澄んだ秋を表す 9月下旬 ビジネス文書・改まった手紙
爽秋の候 そうしゅうのこう 爽やかな秋の空気、清爽な秋を表す 9月下旬 ビジネス文書・改まった手紙
仲秋の候 ちゅうしゅうのこう 秋の中ごろ、秋の盛りを表す 9月全般(下旬も可) ビジネス文書・改まった手紙
秋冷の候 しゅうれいのこう 秋の冷たさ、朝晩の冷え込みを表す 9月下旬〜10月 ビジネス文書・手紙
秋晴の候 あきばれのこう 秋晴れの清々しい季節を表す 9月下旬〜10月 手紙・ビジネス文書
紅葉の候 こうようのこう 紅葉が色づく頃、秋の深まりを表す 9月下旬(早い地域)〜10月 手紙・挨拶状
秋色の候 あきいろのこう 秋の色合いが深まる頃を表す 9月下旬〜10月 手紙・挨拶状

「秋分の候」は9月23日ごろ以降から使える最も格調ある表現です。「秋冷の候」は朝晩の冷え込みを意識した表現で、相手への体調気遣いとセットで使うと丁寧な文書になります。「紅葉の候」「秋色の候」は秋の深まりを視覚的に表現した情趣豊かな言葉です。

9月下旬の例文11パターン|秋分・彼岸対応付き

9月下旬の例文では、秋分・秋の彼岸の時期ならではの季節感を盛り込むことで相手に印象深い挨拶文を届けられます。ビジネス文書では「秋分の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」が格調ある書き出しです。秋の彼岸にちなんだ表現としては「秋の彼岸を迎え、皆様のご先祖様への感謝の時期となりました」という一文を添えることができます。和語調では「秋分を迎え、朝夕の涼しさがより一層感じられるようになりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか」が自然な書き出しです。秋の清々しさを相手と共有する文章を心がけましょう。

9月下旬の時候の挨拶例文を漢語調5・和語調3・カジュアル3の計11パターンでまとめました。秋分・秋の彼岸にも対応した例文をご活用ください。

種別 パターン 例文(全文)
漢語調① 秋分+清栄 秋分の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
漢語調② 清秋+清祥 清秋の候、時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
漢語調③ 爽秋+健勝 爽秋の候、皆様におかれましてはご健勝のことと存じます。
漢語調④ 秋冷+お世話 秋冷の候、平素よりお世話になっておりますこと、厚く御礼申し上げます。
漢語調⑤ 秋晴+ご発展 秋晴の候、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
和語調① 秋分 秋分を迎え、朝夕の涼しさがより一層感じられるようになりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
和語調② 秋の彼岸 秋の彼岸を前に、皆様のご先祖様へのご供養のお気持ちをお察し申し上げます。
和語調③ 夜が長くなった 夜が長くなってまいりましたが、皆様ご健勝にお過ごしのことと存じます。
カジュアル① 秋本番 すっかり秋本番になりましたね。お元気ですか?
カジュアル② 秋分 もうすぐ秋分ですね。お彼岸はいかがお過ごしですか?
カジュアル③ 夜が長い 夜が長くなってきましたね。読書や映画を楽しんでいますか?

ビジネスには漢語調①「秋分の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」が格調ある書き出しとして最適です。秋の彼岸の時期には和語調②を添えると季節感と情趣が加わります。

9月下旬の結びの言葉|秋の彼岸・寒暖差への気遣い

9月下旬の結びの言葉は、秋の深まりと季節の変わり目への気遣いを中心に据えることが大切です。「清秋の候、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます」「爽やかな秋を存分にお楽しみいただき、ご自愛くださいませ」がビジネス文書の定番結びです。秋分・彼岸にちなんだ結びとして「秋の彼岸を前に、改めてご先祖様へのご供養の気持ちを新たにしております」という一文も情趣があります。朝夕の冷え込みへの気遣いとして「朝晩の冷え込みが増してまいりました。寒暖差に負けずご自愛ください」も9月下旬らしい温かみのある結びです。

9月下旬の結びの言葉を場面別にご紹介します。

ビジネス文書・改まった手紙:「清秋の候、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます」「爽やかな秋の季節、何卒ご自愛くださいませ」「朝晩の冷え込みが増してまいりましたので、お体にはご留意ください」

やや親しい相手:「秋の彼岸を前に、改めて大切な方への感謝の気持ちを持つ季節ですね。どうぞご自愛ください」「夜が長くなってきましたが、お互い秋を楽しみましょう」

カジュアルなメッセージ:「朝晩は冷えてきましたので、体調に気をつけてくださいね」「秋本番ですね。季節の変わり目に負けず元気でいてください」

よくある質問(FAQ)

「秋分の候」はいつから使えますか?

「秋分の候」は二十四節気の「秋分」(9月23日ごろ)以降から使えます。次の節気「寒露」(10月8日ごろ)の前日まで使うことができます。9月23日前後〜10月上旬が適した時期です。昼夜の長さが等しくなる日を表す格調ある表現です。

秋の彼岸はいつですか?挨拶文への取り入れ方を教えてください。

秋の彼岸は「秋分(9月23日ごろ)を中日(ちゅうにち)とした前後3日間」、つまり約9月20〜26日ごろです。挨拶文には「秋の彼岸を迎え、皆様のご先祖様へのご供養のお気持ちをお察し申し上げます」または「彼岸の折、ご先祖様へのご供養をお忘れなく」と添えることができます。

9月下旬に使える「秋冷の候」とはどういう意味ですか?

「秋冷の候(しゅうれいのこう)」は「秋の冷たさ」を表す表現で、9月下旬から10月にかけての朝晩の冷え込みを感じる季節を表します。「秋冷の候、朝晩の冷え込みが増してまいりましたが、お体にはご留意ください」という形で使うと、相手への気遣いが伝わる丁寧な挨拶文になります。

9月下旬の結びの言葉で「朝晩の冷え込み」に触れた表現はありますか?

「朝晩の冷え込みが増してまいりましたので、お体にはご留意ください」「朝夕は肌寒くなってまいりました。寒暖差に気をつけてくださいませ」「秋の夜長になってまいりましたが、お体を大切にお過ごしください」などが使えます。9月下旬の実際の気候に寄り添った表現として喜ばれます。

9月下旬の「夜が長くなる」という表現は手紙に使えますか?

はい、使えます。「夜が長くなってまいりましたが、皆様ご健勝にお過ごしのことと存じます」という書き出しは、秋分後の実際の気候変化(日照時間が短くなること)を踏まえた自然な表現です。カジュアルな手紙では「夜が長くなってきましたね。読書や映画を楽しんでいますか?」という書き出しも温かみがあります。

監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部

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