時候の挨拶 3月下旬|春分・お彼岸の書き出し例文と結びの言葉・手紙の書き方

公開日: 2026年4月7日

3月下旬(21日〜末日)は春分を迎え、桜の開花が待ち遠しくなる春本番の季節です。年度末の区切りでもあり、お礼・挨拶・人事異動など様々な手紙が交わされる時期でもあります。

この記事では、3月下旬の時候の挨拶を漢語調・和語調・カジュアルに分けて11パターン紹介し、年度末挨拶・着任挨拶・お礼状など使用シーン別の例文も詳しく解説します。

3月下旬の時候の挨拶 一覧表(漢語調8選)

3月下旬(21日〜末日)は、春分(3月20日頃)を迎えて昼と夜の長さが等しくなり、春彼岸が訪れる季節です。桜の開花が各地で伝えられ始め、年度末として職場・学校の区切りの時期でもあります。「春分の候」「麗春の候」「春色の候」など、春が本格的に訪れたことを感じさせる表現が多く使われます。

表現 読み方 意味・特徴 使用時期 適した文書
春分の候 しゅんぶんのこう 二十四節気「春分」から。昼夜が等しくなる 3月20日頃〜 手紙・ビジネス文書
麗春の候 れいしゅんのこう うららかな春を表す。格調高い美しい表現 3月下旬〜4月上旬 改まった手紙
春色の候 しゅんしょくのこう 春らしい景色・雰囲気を表す 3月全般 手紙・メール
陽春の候 ようしゅんのこう 暖かな春を表す。格式ある表現 3月下旬〜4月 改まった手紙
春暖の候 しゅんだんのこう 春の温かさを表す。汎用的な表現 3月全般 手紙・ビジネス文書
春和の候 しゅんわのこう 春の穏やかさを表す 3月下旬 手紙
桜花の候 おうかのこう 桜の花が咲く頃。華やかで明るい表現 3月下旬〜4月上旬 手紙・カード
春光の候 しゅんこうのこう 春の明るい光を表す。穏やかな印象 3月下旬〜4月 手紙・メール

書き出し例文 11パターン(漢語調・和語調・カジュアル)

3月下旬の書き出し例文のポイントは「春が本格化した喜び」と「年度末の区切り」を意識することです。取引先への年度末挨拶には「麗春の候」「春分の候」などの格調高い表現が適しています。着任・異動挨拶には「花の便りが聞かれる頃となりました」「春分を迎えました」など、新しい始まりにふさわしい明るい表現が喜ばれます。

種別 表現パターン 書き出し例文(全文)
漢語調① 春分の候 春分の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
漢語調② 麗春の候 麗春の候、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
漢語調③ 陽春の候 陽春の候、貴社のご清栄をお慶び申し上げます。
漢語調④ 春暖の候 春暖の候、皆様のご健勝とご活躍をお慶び申し上げます。
漢語調⑤ 桜花の候 桜花の候、ご清祥のこととお慶び申し上げます。
和語調① 花の便りが 花の便りが聞かれる頃となりましたが、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
和語調② 年度末を迎え 年度末を迎え、何かとお忙しい時期と存じますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
和語調③ 桜の開花が待ち遠しい 桜の開花が待ち遠しい頃となりましたが、お元気でしょうか。
カジュアル① 春本番ですね すっかり春本番になってきましたね。いかがお過ごしですか?
カジュアル② 桜が咲きそうですね いよいよ桜が咲きそうですね。お元気ですか?
カジュアル③ 年度末でお忙しいですね 年度末でお忙しい頃かと思いますが、体調はいかがでしょうか。

結びの言葉

3月下旬の結びの言葉は「春の喜び」と「年度の節目への感謝・期待」を組み合わせるのが効果的です。「春光の折、貴社のさらなるご発展をお祈り申し上げます」「新年度もどうぞよろしくお願い申し上げます」「桜の花とともに、素晴らしい新年度のスタートを切られますよう願っております」など、前向きで季節感のある結びが印象に残ります。

改まった手紙・ビジネス文書向け
・春光の折、貴社のさらなるご発展をお祈り申し上げます。
・新年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
・桜の花とともに、すばらしい新年度のスタートをお祈り申し上げます。
・春の訪れとともに、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

やわらかい表現(メール・親しい相手)
・お花見のシーズンですね。またご一緒できることを楽しみにしています。
・新年度もよろしくお願いします。また近いうちにお会いしましょう。

「麗春の候」について

「麗春の候(れいしゅんのこう)」は3月下旬〜4月初旬にかけて使われる格調高い表現です。「麗」は「うるわしい・美しい・明るい」という意味を持ち、「麗春」でうらうらとした春を表します。「麗春の候」は年度末・新年度にまたがる時期の改まったビジネスレターや、目上の方への手紙に特に適しています。上品で洗練された印象を与えたいときに選びたい表現です。

「春分の候」は春分の日(3月20日頃)以降に使える表現です。「昼と夜の長さが等しくなった」という事実に基づいた表現なので、春分の日より前に使うと意味と時期がずれてしまいます。3月下旬(20日以降)からは「春分の候」「麗春の候」「陽春の候」などが使えます。

具体的な使用シーン別 例文

シーン1: 年度末挨拶状(取引先向け)
麗春の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。本年度も格別のご支援を賜り、誠にありがとうございました。来年度もよろしくお願い申し上げます。

シーン2: 着任・異動挨拶
春分の候、このたびの人事異動により〇〇部を担当することになりました△△と申します。何卒よろしくお願い申し上げます。

シーン3: お礼状
桜花の候、先日は大変お世話になりました。おかげさまで〇〇を無事に終えることができました。心より御礼申し上げます。

シーン4: 目上の方への手紙
陽春の候、先生にはいよいよご健勝のこととお慶び申し上げます。花の便りが届く頃、先生のご近況をお伺いしたく筆をとりました。

シーン5: 友人への近況報告
桜の開花が待ち遠しいですね。こちらはおかげさまで新年度の準備を進めています。年度末でお忙しいかと思いますが、体調に気をつけてください。

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参考資料・出典

国立天文台 二十四節気(春分について)
文化庁 国語・日本語(手紙文の書き方)

よくある質問(FAQ)

3月下旬の時候の挨拶で最もよく使われる表現は何ですか?

3月下旬では「春分の候」「麗春の候」「陽春の候」が特によく使われます。「春分の候」は春分(3月20日頃)以降に使える表現で時期が明確です。「麗春の候」はうららかな春を表す格調高い表現で、改まった手紙に最適です。ビジネスメールなら「花の便りが聞かれる頃となりました」「年度末を迎え」などの口語調も広く使われます。

「麗春の候」はいつから使えますか?

「麗春の候」は3月下旬(20日頃〜)から4月上旬にかけて使える表現です。「麗」はうるわしい・明るいという意味で、「麗春」はうらうらとした春を表します。年度末〜新年度にまたがる時期に特によく使われ、改まった手紙やビジネス文書に格調を添えます。

年度末(3月末)の挨拶状に使える書き出し例文を教えてください。

年度末挨拶状には「麗春の候」「春分の候」がおすすめです。例文:「麗春の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。本年度も格別のご支援を賜り、誠にありがとうございました。来年度もよろしくお願い申し上げます。」結びは「新年度もよろしくお願い申し上げます」「春の訪れとともに、貴社のさらなるご発展をお祈り申し上げます」が定番です。

「桜花の候」はいつから使えますか?東北と東京で桜の時期が違う場合はどうすればいいですか?

「桜花の候」は桜が咲く時期を表す表現で、一般的に3月下旬〜4月中旬に使われます。地域によって桜の開花時期が異なる(東北では5月頃)場合は、相手の地域の開花状況に合わせて使うのが理想的です。相手の地域の開花が分からない場合は「春分の候」「陽春の候」など、地域に依存しない表現を選ぶのが安全です。

3月下旬の着任挨拶メールに最適な時候の挨拶を教えてください。

着任挨拶メールには「春分の候」「花の便りが聞かれる頃となりました」が使いやすいです。例文:「春分の候、このたびの人事異動により〇〇部を担当することになりました△△と申します。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。」新しいスタートにふさわしい明るい春の表現を選ぶと好印象です。

監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部

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