時候の挨拶 8月下旬|処暑・晩夏・秋の気配の書き出し例文&ビジネス・手紙の結びの言葉

公開日: 2026年4月7日 | 最終更新: 2026年4月8日

8月下旬(21日〜31日ごろ)は、二十四節気の「処暑(しょしょ)」(8月23日ごろ)を迎え、暑さが峠を越し始める時期です。朝夕には秋の気配が漂い始め、季節の変わり目ならではの情感があります。「処暑の候」「晩夏の候」「初秋の候」など夏の終わりを表す表現が豊富なこの時期の、時候の挨拶を漢語調8選テーブルと例文11パターンで徹底解説します。

8月下旬の時候の挨拶とは|処暑・晩夏・初秋の季節背景

8月下旬(21日〜31日ごろ)は「処暑(しょしょ)」(8月23日ごろ)を迎え、暑さが峠を越して秋へと向かい始める時期です。「処暑」は二十四節気のひとつで「暑さが収まる頃」を意味します。日中はまだ残暑が厳しいものの、朝夕には涼しい風を感じる日が増え始め、空の色や日暮れの早さに秋の気配が漂い始めます。「晩夏の候」「処暑の候」「暮夏の候」などが適した表現で、夏と秋の端境期ならではの情感を伝えることができます。9月へ向かう移行期として、季節の変わり目への言及が特に効果的な時期です。

「処暑」(8月23日ごろ)は「暑さが収まる」という意味の二十四節気で、この日を境に少しずつ秋らしさが増してきます。ただし実際には9月に入っても残暑が続くことも多く、「処暑の候とはいえ、まだ残暑が続いております」という表現が8月下旬ならではのリアルな言葉です。

「初秋の候」「早秋の候」「新秋の候」は秋の始まりを表す表現で、8月下旬から9月上旬にかけて使えます。夏の表現から秋の表現への橋渡しをする時期として、「晩夏の候」がこの時期の中心的な表現となります。

季節の変わり目は体調を崩しやすいため、結びの言葉での健康気遣いが特に重要です。

参考:国立天文台:二十四節気とは文化庁:国語施策・日本語教育

8月下旬の漢語調8選|処暑・晩夏・初秋の挨拶一覧

8月下旬の漢語調挨拶で最も格調があるのは「処暑の候」です。二十四節気の「処暑」(8月23日ごろ)にちなんだ表現で、「暑さが収まる頃」という意味を持ちます。「晩夏の候」は夏の終わりを雅に表す言葉で、ビジネス文書・改まった手紙ともに品格ある表現として重宝されます。「暮夏の候」は「夏の暮れ」を意味し、やはり詩情豊かな表現です。「秋暑の候」「残暑の候」は8月下旬全般に使える実用的な表現です。夏と秋の端境期にふさわしい、季節の移り変わりを感じさせる言葉を選ぶと、相手に印象深い挨拶文を届けることができます。

8月下旬に使える漢語調の時候の挨拶を8つ厳選しました。夏の表現と秋の表現が混在する特別な時期の言葉をご確認ください。

表現 読み方 意味・由来 使用時期 適した文書
処暑の候 しょしょのこう 二十四節気「処暑」(8月23日ごろ)、暑さが峠を越す頃 8月下旬 ビジネス文書・改まった手紙
晩夏の候 ばんかのこう 夏の終わりが近づく頃を表す 8月下旬〜9月上旬 ビジネス文書・改まった手紙
暮夏の候 ぼかのこう 夏の暮れ、夏の終わり頃を表す 8月下旬 手紙・改まった文書
残暑の候 ざんしょのこう 立秋後も続く暑さ(残る暑さ)を表す 8月全般(立秋後) ビジネス文書・残暑見舞い
秋暑の候 しゅうしょのこう 立秋後の残る暑さを秋の暑さとして表す 8月下旬 ビジネス文書・手紙
初秋の候 しょしゅうのこう 秋の初め、秋が始まった頃を表す 8月下旬〜9月上旬 ビジネス文書・改まった手紙
早秋の候 そうしゅうのこう 秋の早い頃、秋の入り口を表す 8月下旬〜9月上旬 ビジネス文書・手紙
新秋の候 しんしゅうのこう 新しい秋の到来を表す、秋の始まり 8月下旬〜9月 改まった手紙・ビジネス文書

「処暑の候」は8月23日ごろ以降に使える格調ある表現です。「初秋の候」「早秋の候」「新秋の候」は秋の始まりを表し、8月下旬〜9月上旬に使えます。まだ暑い日が続く場合は「残暑の候」が実情に合った表現です。

8月下旬の例文11パターン|夏から秋への橋渡し

8月下旬の例文では、夏の終わりと秋の始まりを意識した表現が効果的です。「処暑の候、朝夕には秋の気配を感じるようになりましたが、日中はまだ残暑が続いております。貴社皆様のご健勝をお祈り申し上げます」という書き出しは、季節の移り変わりと相手への気遣いを同時に表現できます。和語調では「朝夕には涼しい風を感じる季節となりましたが、日中はまだ暑さが続いております。いかがお過ごしでしょうか」が情感豊かな書き出しです。夏から秋へのグラデーションを感じさせる表現を意識すると、相手の心に残る文章が生まれます。

8月下旬の時候の挨拶例文を漢語調5・和語調3・カジュアル3の計11パターンでまとめました。夏から秋への季節の移り変わりを意識した表現をご活用ください。

種別 パターン 例文(全文)
漢語調① 処暑+清栄 処暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
漢語調② 晩夏+清祥 晩夏の候、時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
漢語調③ 初秋+健勝 初秋の候、皆様におかれましてはご健勝のことと存じます。
漢語調④ 暮夏+お世話 暮夏の候、平素よりお世話になっておりますこと、厚く御礼申し上げます。
漢語調⑤ 残暑+ご発展 残暑の候、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
和語調① 秋の気配 朝夕には秋の気配を感じるようになりましたが、日中はまだ残暑が続いております。いかがお過ごしでしょうか。
和語調② 残暑見舞い 残暑お見舞い申し上げます。暑さもそろそろ峠を越えそうですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
和語調③ 夏の終わり 夏の終わりを感じる季節となりましたが、まだ暑い日が続いております。ご自愛ください。
カジュアル① 夏もそろそろ 夏もそろそろ終わりに近づいてきましたね。お元気ですか?
カジュアル② 秋の気配 朝晩は少し涼しくなってきましたね。体調はいかがですか?
カジュアル③ 残暑 まだ暑い日が続きますが、夏バテしていませんか?

和語調①「朝夕には秋の気配を感じるようになりましたが、日中はまだ残暑が続いております」は、8月下旬の気候を的確かつ情感豊かに表現した書き出しです。季節の微妙な変化を感じさせる表現として特におすすめです。

8月下旬の結びの言葉|季節の変わり目の締め方

8月下旬の結びの言葉は、季節の変わり目への気配りを中心に据えることが大切です。「処暑を過ぎてもなお残暑が続きますが、くれぐれもご自愛くださいませ」「晩夏の折、お体には十分ご留意ください」が格式ある結びです。秋の気配を感じる表現として「朝夕の涼しさを感じる頃となりましたが、日中の暑さにはまだご注意ください」もバランスの取れた結びとなります。カジュアルなメッセージでは「もうすぐ夏も終わりですね。秋に向けてお互い体調を整えていきましょう」という前向きな締め方も温かみがあります。季節の変わり目は体調を崩しやすいため、相手への健康気遣いは特に大切です。

8月下旬の結びの言葉を場面別にご紹介します。

ビジネス文書・改まった手紙:「処暑を過ぎてもなお残暑が続きますが、くれぐれもご自愛くださいませ」「晩夏の折、お体には十分ご留意ください」「季節の変わり目でございますので、何卒ご自愛ください」

やや親しい相手:「朝夕は涼しくなってきましたが、日中の寒暖差に気をつけてください」「夏の疲れが出やすい時期ですので、どうぞご自愛ください」

カジュアルなメッセージ:「もうすぐ夏も終わりですね。秋に向けてお互い元気に過ごしましょう」「夏バテに気をつけて、元気でいてくださいね」

よくある質問(FAQ)

「処暑の候」はいつから使えますか?

「処暑の候」は二十四節気の「処暑」(8月23日ごろ)以降から使えます。次の節気「白露」(9月8日ごろ)の前日まで使えますので、8月下旬〜9月上旬が適した時期です。「暑さが峠を越す頃」という意味で、秋への移行を表す格調ある表現です。

8月下旬に「初秋の候」を使うことはできますか?

はい、使えます。「初秋の候」は秋の始まりを表す表現で、立秋(8月7日ごろ)以降から使えます。8月下旬は暦の上ではすでに秋ですので、「初秋の候」「早秋の候」「新秋の候」などの秋を表す表現を使うことができます。ただし実際はまだ暑い場合が多いため、本文中に残暑への言及を添えると自然です。

8月下旬の残暑見舞いの書き方を教えてください。

「残暑お見舞い申し上げます。暑さもそろそろ峠を越えそうですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。日頃より格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございます」が基本的な書き出しです。9月が近づいていることを意識した表現を使うと、季節感豊かな残暑見舞いになります。

8月下旬の結びの言葉で「季節の変わり目」に触れた表現はありますか?

「季節の変わり目でございますので、何卒お体にはご留意ください」「朝夕の寒暖差が大きくなる時期ですので、体調管理にはくれぐれもお気をつけください」などが使えます。季節の変わり目は体調を崩しやすいため、この気遣いを添えると相手への思いやりが伝わります。

「晩夏の候」と「暮夏の候」はどちらを使えばよいですか?

どちらも夏の終わりを表す表現ですが、「晩夏の候」はより広く使われる一般的な表現で、8月全般から9月上旬まで対応できます。「暮夏の候」は「夏の暮れ」という意味で、やや文学的な表現として主に8月下旬に使われます。どちらもビジネス文書・改まった手紙に適していますが、なじみやすさでは「晩夏の候」がおすすめです。

監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部

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