公開日: 2026年4月7日
3月中旬(11〜20日)は春分が近づき、卒業式シーズンが本番を迎える、希望と別れが交差する感慨深い時期です。「仲春の候」「春暖の候」「春陽の候」など、春の本格的な訪れを告げる表現が多く使われます。
この記事では、3月中旬の時候の挨拶を漢語調・和語調・カジュアルに分けて11パターン紹介し、卒業・お礼・ビジネス文書別の使い分けを詳しく解説します。
3月中旬の時候の挨拶 一覧表(漢語調8選)
3月中旬(11〜20日)は、春分(3月20日頃)が近づき、昼と夜の長さがほぼ等しくなる時期です。全国各地で卒業式が行われ、終わりと始まりが交差する感慨深い季節でもあります。「仲春の候」「春暖の候」「春陽の候」など、春の本格的な訪れを告げる表現が多く使われます。卒業・入学・異動に関わる手紙が増えるため、お祝いや感謝の気持ちを盛り込んだ表現がよく合います。
| 表現 | 読み方 | 意味・特徴 | 使用時期 | 適した文書 |
|---|---|---|---|---|
| 仲春の候 | ちゅうしゅんのこう | 春の中ごろを表す。落ち着いた印象 | 3月中旬 | 改まった手紙・公用文 |
| 春暖の候 | しゅんだんのこう | 春の温かさが増す頃。明るい表現 | 3月中旬〜下旬 | 手紙・ビジネス文書 |
| 春陽の候 | しゅんようのこう | 春の明るい日差しを表す | 3月中旬 | 手紙・メール |
| 春風の候 | しゅんぷうのこう | 春の風が吹く季節。温かみある表現 | 3月全般 | 手紙・メール |
| 陽春の候 | ようしゅんのこう | 暖かな春を表す。格式ある表現 | 3月中旬〜4月 | 改まった手紙 |
| 春和の候 | しゅんわのこう | 春の穏やかさを表す | 3月中旬 | 手紙 |
| 早春の候 | そうしゅんのこう | 春の始まりを表す汎用表現 | 3月全般 | 手紙・ビジネス文書 |
| 春色の候 | しゅんしょくのこう | 春らしい景色・雰囲気を表す | 3月全般 | 手紙・メール |
書き出し例文 11パターン(漢語調・和語調・カジュアル)
3月中旬は卒業シーズン真っただ中です。書き出しに時候の挨拶を添え、その後「ご卒業おめでとうございます」「新しいご出発をお祝い申し上げます」と続けることで、形式的ではなく心のこもった手紙になります。漢語調では「仲春の候」「春暖の候」が定番ですが、卒業お祝いのカードには「日ごとに暖かくなってまいりました」「桜の便りが待ち遠しい頃となりました」などの口語調も親しみやすいです。
| 種別 | 表現パターン | 書き出し例文(全文) |
|---|---|---|
| 漢語調① | 仲春の候 | 仲春の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。 |
| 漢語調② | 春暖の候 | 春暖の候、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。 |
| 漢語調③ | 春陽の候 | 春陽の候、貴社のご清栄をお慶び申し上げます。 |
| 漢語調④ | 陽春の候 | 陽春の候、皆様のご健勝とご活躍をお慶び申し上げます。 |
| 漢語調⑤ | 春風の候 | 春風の候、ご清祥のこととお慶び申し上げます。 |
| 和語調① | 日ごとに暖かく | 日ごとに暖かくなってまいりましたが、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。 |
| 和語調② | 卒業シーズンを迎え | 卒業シーズンを迎え、新しい旅立ちの喜びが聞こえてくる季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。 |
| 和語調③ | 桜の便りが待ち遠しい | 桜の便りが待ち遠しい頃となりましたが、お元気でしょうか。 |
| カジュアル① | 春らしくなってきました | すっかり春らしくなってきましたね。いかがお過ごしですか? |
| カジュアル② | 卒業おめでとうございます | ご卒業おめでとうございます。この季節、新たな旅立ちを心からお祝い申し上げます。 |
| カジュアル③ | 桜が咲き始めそうですね | そろそろ桜が咲き始めそうですね。お元気ですか? |
結びの言葉
3月中旬の結びの言葉には「新しい出発」への期待や応援の気持ちを込めるのが特徴的です。「新天地でのご活躍をお祈り申し上げます」「桜の季節とともに、素晴らしいスタートを切られますよう願っています」など、卒業・入学・異動のシーズンにふさわしい前向きな結びが3月中旬の手紙を引き立てます。
改まった手紙・ビジネス文書向け
・春暖の折、皆様のご健康とご発展をお祈り申し上げます。
・新天地でのいっそうのご活躍をお祈り申し上げます。
・春の訪れとともに、ご一同様の益々のご繁栄をお祈り申し上げます。
卒業・旅立ちのお祝い向け
・桜の季節とともに、素晴らしいスタートを切られますよう心よりお祈り申し上げます。
・新しい出発をお祝い申し上げるとともに、いっそうのご活躍をお祈りしております。
やわらかい表現(メール・親しい相手)
・春の空気とともに、良いことがたくさんありますように。
・お互い新年度も元気でがんばりましょう。
春分について
春分(3月20日頃)は二十四節気のひとつで、昼と夜の長さがほぼ等しくなる日です。春分の日は国民の祝日(自然をたたえ、生物をいつくしむ日)でもあります。「春分の候」は3月20日頃から使える表現で、「陽春の候」や「麗春の候」も春分前後に使えます。3月中旬の手紙にはまだ「仲春の候」「春暖の候」の方が時期的に合っています。
卒業式シーズンである3月中旬は、「卒業おめでとうございます」と時候の挨拶を組み合わせた手紙が多くなります。時候の挨拶の後に「このたびは〇〇のご卒業、誠におめでとうございます」と続けることで、形式を整えながらも祝福の気持ちを丁寧に伝えられます。
具体的な使用シーン別 例文
シーン1: 卒業お祝い
春暖の候、このたびはご卒業おめでとうございます。在学中のご努力に敬意を表するとともに、新しい出発を心よりお祝い申し上げます。
シーン2: 取引先への挨拶状
仲春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てをいただき、誠にありがとうございます。
シーン3: 目上の方への手紙
春陽の候、先生にはいよいよご健勝のこととお慶び申し上げます。卒業の季節、先生のご指導への感謝の気持ちを改めてお伝えしたく、筆をとりました。
シーン4: 友人への近況報告
日ごとに暖かくなってきましたね。こちらはおかげさまで元気にしています。桜の開花が待ち遠しい今日この頃です。
シーン5: ビジネスメール(年度末)
春の気配が日増しに増す今日この頃、年度末のご多忙中、誠に恐れ入りますが、〇〇の件についてご連絡申し上げます。
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・2月下旬の時候の挨拶|雨水・春暖の例文
参考資料・出典
・国立天文台 二十四節気(春分について)
・文化庁 国語・日本語(手紙文の書き方)
よくある質問(FAQ)
3月中旬の時候の挨拶で最もよく使われる表現は何ですか?
3月中旬では「仲春の候」「春暖の候」が特によく使われます。「仲春の候」は「春の中ごろ」を意味し、3月中旬に最もふさわしい表現です。「春暖の候」は温かみがあり、ビジネス文書にも日常の手紙にも使いやすい表現です。メールなら「日ごとに暖かくなってまいりました」という口語調も広く使われます。
卒業祝いの手紙に使える3月中旬の時候の挨拶を教えてください。
卒業お祝いの手紙には「春暖の候」「仲春の候」が適しています。例文:「春暖の候、このたびはご卒業おめでとうございます。〇〇様の在学中のご努力に心から敬意を表するとともに、新しい出発を心よりお祝い申し上げます。」口語調なら「桜の季節、新たなご出発をお祝い申し上げます」という書き出しも温かみがあります。
「仲春の候」と「早春の候」の違いは何ですか?
「早春の候」は「春の始まり」を表し3月全般で使えますが、特に上旬に多く使われます。「仲春の候」は「春の中ごろ」を表し、3月中旬に最もふさわしい表現です。どちらも3月中旬に使えますが、より時期を絞りたい場合は「仲春の候」を選ぶと季節感が正確に伝わります。
3月中旬に「陽春の候」は使えますか?
「陽春の候」は「暖かな春」を表す表現で、3月中旬〜4月に使えます。ただし「陽春の候」はやや4月のイメージが強いため、3月中旬には「春暖の候」「仲春の候」の方が時期的に合っています。格式高い改まった手紙に使う場合は「陽春の候」も選択肢になります。
3月中旬の結びの言葉で「新天地でのご活躍を」と書く場合の完全な例文を教えてください。
結びの例文:「春暖の折、新天地でのいっそうのご活躍を心よりお祈り申し上げます。」や「卒業という新しいスタートに際し、輝かしいご未来をお祈り申し上げます。」が代表的です。「折」は「時節・季節」を表す言葉で、「春暖の折」は「春が温かくなった時節に」という意味になります。
監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部
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