公開日: 2026年4月7日 | 最終更新: 2026年5月5日
1月上旬(1月1日〜10日)の時候の挨拶は「初春の候」「小寒の候」「松の内」が三本柱です。元日から松の内(1月7日まで)は年始の挨拶として「新春のお慶びを申し上げます」、小寒(1月5〜6日頃)以降は「小寒の候」へ切り替えるのが基本作法。本記事では1月上旬限定の書き出し・結び・ビジネスメール例文を、シーン別に深掘りします。1月全般の選び方は 1月の時候の挨拶 カテゴリページ、中下旬は 1月中旬・1月下旬 をご覧ください。
1月上旬に使える漢語調表現5選
1月上旬は「年始」と「小寒」の2つのフェーズが同居する独特の時期です。下記の5表現に絞ると上旬の使い分けが明確になります。二十四節気の正確な日付は 国立天文台「二十四節気とは」 をご参照ください。
| 表現 | 読み方 | 使用期間 | 使いどころ |
|---|---|---|---|
| 新春の候 | しんしゅんのこう | 1月1日〜7日(松の内) | 年始の挨拶状・松の内のフォーマル文書 |
| 初春の候 | しょしゅんのこう | 1月1日〜15日 | 新春の候より長期間使える年始の改まった表現 |
| 小寒の候 | しょうかんのこう | 1月5〜6日〜19日頃 | 松の内明け以降の改まった手紙・ビジネス |
| 寒中の候 | かんちゅうのこう | 1月5〜6日〜2月3日頃 | 寒中見舞い期間の万能表現 |
| 厳寒の候 | げんかんのこう | 1月上旬〜中旬 | 厳しい寒さを伝える格調ある手紙向け |
1月の漢語調10選(中下旬含む)は 1月カテゴリページ、季語そのものは 季語 1月 をどうぞ。
1月上旬の書き出し例文|漢語調・和語調・カジュアル
漢語調の書き出し(取引先・上司・公的文書向け)
- 拝啓 新春の候、皆様にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。旧年中は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございました。
- 謹啓 初春の候、貴社いよいよご隆盛のこととお喜び申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
- 拝啓 小寒の候、皆様にはお健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
和語調の書き出し(家族・親戚・親しい先輩向け)
- 新しい年の始まりを迎え、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
- 松の内も過ぎ、寒さが本格化する頃となりました。お変わりございませんか。
- 初春の光が清々しい朝、お元気でお過ごしのことと存じます。
カジュアル(友人・LINE・SNS)
- あけましておめでとう。今年もよろしくね。
- 松の内も終わって、いよいよ本格的な冬ですね。
- 新年早々、寒さが厳しいですね。風邪などひいてないですか。
1月上旬の結びの言葉
1月上旬の結びは「新年の幸運を祈る」「寒さへの気遣い」が二大要素です。フォーマル度別に整理しました。
| シーン | 結び例 |
|---|---|
| 取引先・改まった手紙 | 本年も変わらぬご厚誼のほど、宜しくお願い申し上げます。 敬具 |
| 上司・年始の挨拶状 | 厳寒の折、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。 敬具 |
| 取引先・寒さへの気遣い | 寒さ厳しき折、ご自愛のほど切にお祈り申し上げます。 敬具 |
| 家族・親戚 | 本年も健やかな1年となりますよう、お祈りしております。 |
| 友人・カジュアル | 今年もたくさん会えるといいね。お元気で。 |
1月上旬のビジネスメール|件名付き例文
1月上旬のビジネスメールは「新年挨拶」が中心。件名から「年始」を明示すると開封率が上がります。本格的なビジネスメール文例(取引先別・社内・上司宛)は 1月ビジネス時候の挨拶 に集約していますので、ここでは上旬特有の件名パターンを紹介します。
| 件名例 | 用途 |
|---|---|
| 【新年のご挨拶】株式会社◯◯ ◯◯ | 取引先・松の内の挨拶メール |
| 新年のご挨拶と本年の業務開始のお知らせ | 取引先・年始業務再開連絡 |
| 謹賀新年|本年もよろしくお願い申し上げます | 上司・年始の挨拶 |
| 【新春】◯◯のご案内(株式会社◯◯) | 取引先・年始キャンペーン案内 |
本文例(取引先・松の内)
件名:【新年のご挨拶】株式会社◯◯ ◯◯
拝啓 新春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。旧年中は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございました。本年も変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。なお、弊社の年始業務は1月◯日より通常通りとさせていただきます。 敬具
1月上旬の手紙・はがきに使える季節の言葉
年賀状・寒中見舞い(松の内明け)・新年のお礼状など、1月上旬は手紙文化の最盛期です。「初日の出が清々しい朝」「松の内の餅花」「七草粥の湯気」「初詣の鈴の音」「お年玉袋の華やぎ」「凧揚げの音」など、年始ならではの和語表現が映えます。寒中見舞いは松の内明け(1月8日以降)から立春前日(2月3日頃)までの期間で出すのがマナー。本格化は中旬以降のため、上旬は「寒中見舞いの準備」段階と捉えるのが編集部の見立てです。
編集部 取材ノート|1月上旬の手紙文化
松の内(1月1日〜7日)と地域差
編集部の見立てでは、松の内は地域によって期間が異なります。関東は1月7日まで、関西では1月15日(小正月)までが伝統的な松の内。読者の方からは「関西の取引先に1月10日に『新春の候』を使ったが違和感を持たれた」という相談が寄せられています。相手の地域の習慣に合わせるか、汎用の「初春の候」を使うのが安全策です。
「年賀状」と「寒中見舞い」の境目
編集部相談データでは、毎年1月上旬に「年賀状を出しそびれたが寒中見舞いとして送ってよいか」という相談が集中します。結論として、松の内(1月7日/関西は1月15日)までに届けば「年賀状」、それ以降は「寒中見舞い」に切り替えるのが正解。寒中見舞いの期間は立春前日(2月3日頃)までです。詳細は 1月下旬 の寒中見舞い特集をご参照ください。
小寒(1月5〜6日頃)が手紙のターニングポイント
小寒は二十四節気の節目で、編集部の見立てでは1月上旬の手紙の「フォーマル度を一段引き上げる」転換点。「拝啓 小寒の候」と書き出すだけで、相手に教養と季節感が伝わります。新春の候・初春の候より格調が高く、ビジネス文書にも違和感なく使えます。文章の格調は 文化庁「国語施策・日本語教育」 の指針も参考になります。
1月上旬 ここだけの3つの特徴
① 「年始挨拶」と「小寒」が1旬で同居する
1月上旬は前半(1〜7日)が年始挨拶モード、後半(5〜10日)が小寒モードと、1旬の中で表現が切り替わる珍しい時期です。「新春」「初春」と「小寒」「寒中」を時期に応じて使い分ける必要があります。
② 元日から松の内までは「松の内ルール」が優先
松の内中(〜1月7日)は、節気ではなく「松の内」という独自時間軸が優先されます。「拝啓 小寒の候」を1月6日に使うのは技術的には正しいですが、慣例的には「拝啓 新春の候」が好まれます。
③ 寒中見舞いの「入り口」の月
1月上旬の後半(松の内明け以降)は、寒中見舞い期間の入り口です。年賀状を出せなかった相手への寒中見舞いを準備する時期で、本格的な寒中見舞いシーズンは中下旬に入ってから。
1月上旬の時候の挨拶 よくある質問
Q1. 「新春の候」と「初春の候」はどう違いますか?
「新春の候」は松の内(1月7日まで)の挨拶状に最適。「初春の候」は1月15日頃まで使える、より汎用性の高い表現です。フォーマル度はほぼ同等ですが、使用期間で選ぶと適切です。
Q2. 1月7日以降に年賀状を出しても大丈夫ですか?
松の内(1月7日/関西は1月15日)を過ぎたら年賀状ではなく「寒中見舞い」に切り替えるのがマナーです。寒中見舞いは立春前日(2月3日頃)まで使えます。
Q3. 「小寒の候」はいつから使えますか?
小寒(毎年1月5〜6日頃、年により変動)から使えます。正確な日付は 国立天文台 の暦表でご確認ください。1月19日頃までが「小寒の候」の有効期間です。
Q4. ビジネスメールでの上旬の書き出しは?
松の内中は「拝啓 新春の候」、松の内明け(1月8日以降)は「拝啓 小寒の候」が定番です。件名付きの実用テンプレは 1月ビジネス時候の挨拶 をご活用ください。
Q5. 友人・家族へのカジュアルな1月上旬の挨拶は?
「あけましておめでとう。今年もよろしくね。」「松の内も終わったね、本格的に寒くなってきた。」のような気軽な書き出しが好印象です。LINE・SNSでも違和感なく使えます。
1月の他の旬は 1月中旬・1月下旬、ビジネス特化は 1月ビジネス、季語は 季語 1月 をご覧ください。
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最終更新:2026年5月4日
監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部
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