公開日: 2022年1月31日 | 最終更新: 2026年4月7日
2月中旬(11〜20日)は梅の香りが漂い始め、バレンタインデーが訪れる、冬と春が交差する特別な時期です。「余寒の候」「春寒の候」「梅花の候」など、寒さと春の気配が混在した豊かな表現が揃っています。
この記事では、2月中旬の時候の挨拶を漢語調・和語調・カジュアルに分けて11パターン紹介し、手紙・メール・ビジネス文書別の使い分けを詳しく解説します。
2月中旬の時候の挨拶 一覧表(漢語調8選)
2月中旬(11〜20日)は、立春が過ぎてもまだ寒さが続く「余寒」の時期です。2月14日のバレンタインデー、各地で梅の花が見頃を迎えるなど、冬から春への移り変わりを感じる季節です。時候の挨拶では「春寒の候」「余寒の候」「梅花の候」など、春を意識しながらも寒さを感じさせる表現が多く使われます。
| 表現 | 読み方 | 意味・特徴 | 使用時期 | 適した文書 |
|---|---|---|---|---|
| 余寒の候 | よかんのこう | 立春後も続く寒さ。格式ある表現 | 2月上旬〜中旬 | 改まった手紙 |
| 春寒の候 | しゅんかんのこう | 春でも感じる寒さ。詩的な表現 | 2月中旬 | 手紙・ビジネス文書 |
| 梅花の候 | ばいかのこう | 梅の花が咲く頃。華やかな表現 | 2月上旬〜3月上旬 | 手紙・メール・カード |
| 向春の候 | こうしゅんのこう | 春に向かう頃。前向きなニュアンス | 2月全般 | 手紙・ビジネス文書 |
| 残寒の候 | ざんかんのこう | 残っている寒さを表す。「余寒」の類語 | 2月中旬 | 改まった手紙 |
| 春暁の候 | しゅんぎょうのこう | 春の夜明け・春の始まりを表す | 2月中旬〜下旬 | 格調高い手紙 |
| 雪解けの候 | ゆきどけのこう | 雪が解け始める頃。やわらかい表現 | 2月中旬〜下旬 | 手紙・メール |
| 光春の候 | こうしゅんのこう | 春の光を感じる頃。明るい印象 | 2月中旬〜下旬 | 手紙・メール |
書き出し例文 11パターン(漢語調・和語調・カジュアル)
2月中旬の書き出し例文を選ぶ際の最大のポイントは「寒さはまだあるが春の気配も感じる」というバランスです。改まった手紙には漢語調(「〇〇の候」)、ビジネスメールには「余寒厳しい折ですが」「春の足音が近づいてまいりました」などの和語調がよく使われます。バレンタインデー(2月14日)の前後であれば、「梅花の候」「春暖の候」など明るい表現を選ぶと場の雰囲気に合います。
| 種別 | 表現パターン | 書き出し例文(全文) |
|---|---|---|
| 漢語調① | 余寒の候 | 余寒の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。 |
| 漢語調② | 春寒の候 | 春寒の候、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。 |
| 漢語調③ | 梅花の候 | 梅花の候、貴社のご清栄をお慶び申し上げます。 |
| 漢語調④ | 向春の候 | 向春の候、皆様のご健勝とご活躍をお慶び申し上げます。 |
| 漢語調⑤ | 残寒の候 | 残寒の候、ご清祥のこととお慶び申し上げます。 |
| 和語調① | 梅の便りが | 梅の便りが届く頃となりましたが、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。 |
| 和語調② | 春の足音が | 春の足音が近づいてまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。 |
| 和語調③ | 余寒厳しき折 | 余寒厳しき折、皆様のご健康をお祈り申し上げます。このたびは〇〇の件についてご連絡申し上げます。 |
| カジュアル① | まだ寒い日も | まだ寒い日もありますが、少しずつ春めいてきましたね。お変わりなくお過ごしですか? |
| カジュアル② | 梅の花が | 梅の花が咲き始める季節になりましたね。いかがお過ごしでしょうか。 |
| カジュアル③ | バレンタインの季節 | バレンタインの季節になりましたが、お元気ですか? |
結びの言葉
2月中旬の結びの言葉は「まだ寒いのでご自愛を」という気遣いを基本としながら、「春の訪れを共に楽しみましょう」というポジティブなニュアンスも添えると、より温かみのある手紙になります。「春暖の折にはぜひお会いしましょう」「梅の香りとともにまたお便りします」など、季節感のある一言が2月中旬の手紙を印象的にします。
改まった手紙・ビジネス文書向け
・余寒なお厳しき折、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。
・春の訪れが待たれる今日この頃、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
・梅の花が春を告げる頃、貴社のさらなるご発展をお祈り申し上げます。
・向春の折、ご一同様のいっそうのご活躍をお祈り申し上げます。
やわらかい表現(メール・親しい相手)
・まだ寒い日が続きますが、体調を崩さないようお気をつけください。
・春はもうすぐそこまで来ていますね。またお会いできることを楽しみにしています。
・梅の花と一緒に、良い知らせをお届けできることを願っています。
ビジネスでの使い方のポイント
ビジネスシーンで2月中旬に特に気をつけたいのが「余寒」と「残寒」の使い分けです。「余寒」は主に書き言葉(手紙・公文書)で使われる格式高い表現、「残寒」はやや一般的な表現です。どちらも「立春後に残る寒さ」を表しますが、改まった文書なら「余寒」を選ぶと好印象です。一方、社内メールや親しい相手には「春の足音が近づいてまいりました」のような口語調が自然です。
件名での活用例
ビジネスメールの件名に時候の挨拶をそのまま使う必要はありませんが、「〇〇のご案内【2月】」といった形で季節を示す場合があります。書き出しに時候の挨拶を入れ、その後に用件を続けましょう。
社外メールでの例文
件名: 春のご提案について
余寒の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てをいただき、誠にありがとうございます。さて、このたびは春の新サービスについてご提案申し上げたく、ご連絡いたしました。
具体的な使用シーン別 例文
シーン1: お取引先への挨拶状
春寒の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。旧年中は格別のご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
シーン2: バレンタインカードに添える一文
梅の花が咲き、春の便りが届く季節になりました。日頃の感謝の気持ちを込めて。
シーン3: 目上の方への手紙
余寒の候、先生にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。日頃のご指導に心より感謝申し上げます。
シーン4: 友人への近況報告
梅の花が咲き始める季節になりましたね。こちらは変わらず元気に過ごしております。最近は梅見に出かけたりして、春を楽しんでいます。
シーン5: 社内連絡メール
春の足音が聞こえてきた今日この頃ですが、年度末に向けて〇〇についてご確認をお願いいたします。
内部リンク・関連記事
2月の時候の挨拶については、以下の記事もあわせてご覧ください。
・2月の時候の挨拶 まとめ(全旬・TOP記事)
・2月上旬の時候の挨拶|立春・節分の例文
・2月下旬の時候の挨拶|雨水・春暖の例文
・2月ビジネス向け時候の挨拶|メール例文と件名まとめ
・3月上旬の時候の挨拶|ひな祭り・啓蟄の例文
参考資料・出典
・国立天文台 二十四節気について
・文化庁 国語・日本語(手紙文の書き方)
よくある質問(FAQ)
2月中旬の時候の挨拶で最もよく使われる表現は何ですか?
2月中旬では「余寒の候」「春寒の候」「梅花の候」が特によく使われます。「余寒の候」は格式高い改まった手紙に、「梅花の候」は梅の花が咲く季節感を出したい場合に適しています。メールなら「春の足音が近づいてまいりました」のような口語調も自然です。
「余寒の候」と「残寒の候」はどちらを使えばよいですか?
どちらも「立春後に残る寒さ」を表しますが、「余寒の候」の方が改まった手紙・公用文でよく使われる格式高い表現です。「残寒の候」も同じ意味ですが、やや口語的な印象があります。正式な手紙やビジネス文書では「余寒の候」を選ぶと無難です。
バレンタインデー(2月14日)のカードや手紙に時候の挨拶は必要ですか?
カジュアルなバレンタインカードには時候の挨拶は不要ですが、ビジネス上のお相手やフォーマルな手紙に添える場合は「梅花の候」「向春の候」などを使うと品格が出ます。親しい相手なら「梅の花が咲き、春が近づいてきましたね」のような一言を添えるだけで十分です。
2月中旬のビジネスメールで使える時候の挨拶の具体例を教えてください。
ビジネスメールには「余寒の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」や「春寒の候、平素は格別のお引き立てを賜り誠にありがとうございます」がよく使われます。社内メールや親しい相手には「春の足音が近づいてまいりましたが、ご多忙のことと存じます」のような口語調も自然です。
2月中旬に「春の候」は使えますか?
「春の候」という表現は実際には一般的ではありません。春を表す正式な時候の挨拶としては「春暖の候」(3月以降)、「向春の候」(2月)、「春寒の候」(2月)などが適切です。「春の候」を使うよりも、時期に合った正確な漢語調表現を選ぶことをおすすめします。
監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部
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