時候の挨拶 6月下旬|夏至・向暑・梅雨明けの書き出し例文と結びの言葉・手紙の書き方

公開日: 2026年4月7日 | 最終更新: 2026年4月8日

6月下旬(21日〜30日頃)は二十四節気「夏至(げし)」(6月21日前後)を迎え、一年で最も昼が長く夜が短い時期です。梅雨明けが近づき、蒸し暑さが増すこのころ、手紙の書き出しに季節感を添えることで、相手への丁寧な気遣いが伝わります。

本記事では6月下旬にふさわしい時候の挨拶を漢語調・和語調・カジュアルの11パターン例文、漢語調8選一覧表、結びの言葉、手紙の書き方まで完全解説します。

参考:国立天文台「二十四節気とは」 / 文化庁「国語施策・日本語教育」

6月下旬の時候の挨拶とは?基本知識と季節の特徴

6月下旬は二十四節気「夏至(げし)」(6月21日前後)を迎え、一年で最も昼が長く夜が短い時期です。梅雨明けが近づく(地域によっては梅雨明けする)この時期、手紙やメールの書き出しに「夏至の候」「向暑の候」など夏の到来を感じさせる表現を添えることで、季節感と相手への気遣いが伝わります。本記事では6月下旬にふさわしい時候の挨拶を例文11パターンとともに徹底解説します。

6月下旬の主な季節的特徴は以下のとおりです。

  • 夏至(げし)(6月21日前後):二十四節気のひとつ。一年で最も昼が長く夜が短い日。「夏至の候」が6月21日以降から使える
  • 梅雨の最盛期〜梅雨明け:多くの地域で梅雨が最も激しくなる時期。7月上旬に向けて梅雨明けが近づく
  • 蒸し暑さの本格化:梅雨の湿気と夏の暑さが重なり、蒸し暑い日が増える。「蒸暑(むしあつ)の候」がこの時期にぴったり
  • 短夜(みじかよ):夏至前後の夜が最も短い時期を表す詩的な語。6月下旬に使える情緒ある表現

6月下旬の漢語調 時候の挨拶 8選【一覧表】

6月下旬の漢語調時候の挨拶は「夏至(げし)の候」「向暑(こうしょ)の候」「蒸暑(むしあつ)の候」が代表的です。「夏至」は6月21日前後の二十四節気で、「一年で最も昼が長い日」を意味する格調ある表現として6月下旬の手紙に活用できます。「向暑」は「暑さに向かっていく季節」を意味し、梅雨の中でも夏の到来を感じるこの時期にぴったりです。「蒸暑」は「蒸し暑い天候」を表し、梅雨の湿気と夏の暑さが重なる6月下旬の特徴を的確に表現します。

6月下旬にふさわしい漢語調の時候の挨拶を8選、使用時期・適した文書とともに一覧表にまとめました。

表現 読み方 意味・由来 使用時期 適した文書
夏至の候 げし 二十四節気・一年で最も昼が長い日(6月21日前後) 6月21日前後〜7月上旬 改まった手紙・公式文書
向暑の候 こうしょ 暑さに向かっていく季節 6月全般〜7月 ビジネス・目上の方
蒸暑の候 むしあつ 蒸し暑い天候が続く季節 6月下旬〜7月 ビジネス・一般手紙
梅雨の候 つゆ/ばいう 梅雨の雨が続く時期 6月全般(梅雨明け前) ビジネス・手紙全般
短夜の候 みじかよ 夏至前後の夜が短い季節 6月中旬〜下旬 詩的な手紙・目上の方
薄暑の候 はくしょ 暑さがほんのりと感じられる初夏 6月全般 ビジネス・目上の方
盛夏の候 せいか 夏の盛り(7月〜8月が中心だが6月下旬から使い始めることも) 6月下旬〜8月 改まった手紙・ビジネス
長雨の候 ながあめ 梅雨の長く続く雨の時期 6月中旬〜梅雨明けまで 個人的な手紙・お礼状

各表現の解説と使い方のポイント

夏至(げし)の候は6月21日前後以降に使える二十四節気を活用した格調ある表現です。「一年で最も昼が長い時期」という意味で、知性と季節感を兼ね備えた表現として改まった手紙・公式文書に活用できます。

蒸暑(むしあつ)の候は「蒸し暑い天候が続く季節」を意味し、梅雨の湿気と夏の暑さが重なる6月下旬の特徴を的確に表現します。ビジネス・個人の手紙ともに使いやすい表現です。

短夜(みじかよ)の候は「夏至前後の夜が短い季節」を意味する詩的な表現です。夏至を意識した情緒ある語で、目上の方への改まった手紙に奥行きを添えたい場面に効果的です。

6月下旬の例文11パターン【漢語調・和語調・カジュアル】

和語調の時候の挨拶は「夏至を過ぎ、日が長くなりました」「梅雨明けが待ち遠しい季節となりました」「蒸し暑い日が続くこのごろ」など、6月下旬の気候を柔らかく描写する表現が自然です。梅雨のじめじめとした暑さの中、「梅雨明けの青空が待ち遠しいこのごろ」のように明るい展望を感じさせる表現が喜ばれます。

6月下旬の時候の挨拶の書き出し例文を「漢語調(5パターン)」「和語調(3パターン)」「カジュアル(3パターン)」に分けてまとめました。

種別 表現パターン 書き出し例文(全文)
漢語調① 夏至の候 夏至の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
漢語調② 向暑の候 向暑の候、皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。
漢語調③ 蒸暑の候 蒸暑の候、貴殿ますますご活躍のこととお慶び申し上げます。
漢語調④ 梅雨の候 梅雨の候、貴社のますますのご発展をお慶び申し上げます。
漢語調⑤ 短夜の候 短夜の候、皆様のご清祥をお喜び申し上げます。
和語調① 夏至を過ぎ 夏至を過ぎ、日一日と夜が短くなるこのごろ、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
和語調② 梅雨明けが近い 梅雨明けが待ち遠しい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
和語調③ 蒸し暑い 蒸し暑い日が続くこのごろ、お元気でお過ごしのことと存じます。
カジュアル① もうすぐ梅雨明け もうすぐ梅雨明けですね。夏が待ち遠しいですが、体調は大丈夫ですか?
カジュアル② 夏至 夏至を過ぎて日が長くなりましたね。元気にしていますか?
カジュアル③ 蒸し暑い 蒸し暑い日が続いていますね。体調に気をつけていますか?

漢語調例文の使い方

「夏至の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」は6月下旬の改まった挨拶状・ビジネスメールに最適です。「向暑の候」「蒸暑の候」はいずれも6月下旬の気候に合った表現で、相手の立場や文書の格式に合わせて選べます。

和語調例文の使い方

「夏至を過ぎ、日一日と夜が短くなるこのごろ」は夏至を踏まえた情緒的な書き出しです。「梅雨明けが待ち遠しい季節となりましたが」は梅雨の終わりへの期待を込めた前向きな表現で、受け取る方の気持ちを明るくします。

6月下旬の結びの言葉

6月下旬の結びの言葉は、梅雨の蒸し暑さや体調への気遣いを込めた表現が特に喜ばれます。「蒸し暑い日が続きますが、くれぐれもご自愛ください」「梅雨明けを心待ちにしながら、どうぞ健やかにお過ごしください」「向暑の折、皆様のご健勝をお祈り申し上げます」など、この時期ならではの言葉で締めくくることで季節感が際立ちます。

ビジネス・目上の方向け

  • 「向暑の折、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。」
  • 「蒸し暑い日が続きますが、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。」
  • 「梅雨明けを心待ちにしながら、引き続きよろしくお願い申し上げます。」
  • 「夏至の候、皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。」

一般・個人向け

  • 「蒸し暑い季節、お体に気をつけてお過ごしください。」
  • 「梅雨明けの青空が待ち遠しいですね。どうぞご自愛ください。」
  • 「もうすぐ夏本番。皆様のご多幸をお祈りしております。」

カジュアル向け

  • 「もうすぐ梅雨明けだね。夏を一緒に楽しみましょう!」
  • 「蒸し暑いけど、体調には気をつけてね。」

6月下旬の手紙・メールの書き方【全体構成と実例】

ビジネスメール実例

件名:夏至のご挨拶

〇〇株式会社
〇〇部 〇〇様

拝啓 夏至の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

さて、〇〇の件についてご連絡申し上げます。(本文)

蒸し暑い日が続きますが、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。

敬具

個人の手紙実例

夏至を過ぎ、日一日と夜が短くなるこのごろですね。お元気でお過ごしでしょうか。

私は(本文)

梅雨明けが待ち遠しい季節ですが、どうかお体に気をつけてお過ごしください。またお会いできる日を楽しみにしています。

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よくある質問(FAQ)

「夏至の候」はいつから使えますか?意味は何ですか?

「夏至(げし)の候」は二十四節気の夏至(毎年6月21日前後)以降から使えます。「一年で最も昼が長く、夜が最も短い日」を意味する節気で、この日以降に使う格調ある表現です。改まった手紙・公式文書に適しており、「夏至の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」が定番の用法です。

6月下旬のビジネスメールに最適な時候の挨拶を教えてください。

6月下旬のビジネスメールには「夏至の候」「向暑の候」「蒸暑の候」「梅雨の候」が適しています。最もよく使われるのは「向暑の候」と「梅雨の候」です。「向暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」が定番書き出しです。梅雨明け後の地域に送る場合は「向暑の候」「盛夏の候」が自然です。

梅雨明け後の6月下旬に「梅雨の候」を使い続けてもよいですか?

梅雨明け後に「梅雨の候」を使うのは不自然です。梅雨明けが発表された後は「向暑の候」「盛夏の候」「夏至の候」など梅雨に依存しない表現に切り替えましょう。和語調では「梅雨が明け、いよいよ夏本番を迎えました」という書き出しが梅雨明け後の爽やかさを伝えます。

「短夜の候」はどういう意味ですか?

「短夜(みじかよ)の候」は「夏至前後の夜が最も短い季節」を意味します。夏至(6月21日前後)を境に日本では夜が最も短くなるため、この時期の詩的な表現として用いられます。やや難しい語ですが、文学的・情緒的な印象があり、目上の方への改まった手紙や奥行きのある表現を求める場面に効果的です。

6月末に7月への移行期として使える時候の挨拶はありますか?

6月末(28〜30日頃)から7月上旬にかけては「向暑の候」「盛夏の候」が両月にまたがって使いやすい表現です。また「梅雨の候」(梅雨明け前)も6月末まで使えます。7月に入ったら「盛夏の候」「大暑の候」「炎暑の候」など夏本番を表す表現への切り替えを検討しましょう。

監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部

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