公開日: 2026年4月5日 | 最終更新: 2026年4月8日
5月はゴールデンウィーク・八十八夜・立夏・小満・麦秋など、年間でも特に豊かな行事と二十四節気が集まる初夏の月です。薫風(くんぷう)が心地よく吹き抜け、新緑が輝くこの季節、手紙やメールの書き出しに季節感を添えることで、相手への丁寧な気遣いが伝わります。
本記事では「5月の時候の挨拶」を上旬・中旬・下旬・ビジネス別に徹底解説します。漢語調11選一覧表・例文11パターン・結びの言葉・よくある質問まで、必要な情報をすべて網羅しています。
参考:国立天文台「二十四節気とは」 / 文化庁「国語施策・日本語教育」
5月の時候の挨拶とは?基本知識と季節の特徴
5月はゴールデンウィーク・八十八夜・立夏・小満と、年間でも特に豊かな行事と二十四節気が集まる月です。入学・入社から1ヶ月が経ち、新しい生活が本格的に動き始めるこの時期、手紙やメールの書き出しに「薫風の候」「新緑の候」などの清々しい表現を添えることで、季節感と相手への気遣いが伝わります。本記事では5月の時候の挨拶を上旬・中旬・下旬・ビジネス別に完全解説します。
5月の主な季節的特徴を整理します。
- ゴールデンウィーク(5月3〜6日頃):GW中・GW明けの連絡に「ゴールデンウィーク」への言及を加えると自然な書き出しに
- 八十八夜(5月2日前後):立春から88日目。茶摘みの時期として知られ、和語調の書き出しに活用できる
- 立夏(5月6日前後):夏の始まりを告げる二十四節気。この日以降「立夏の候」が使える
- 小満(5月21日前後):「万物が満ちてくる」を意味する二十四節気。下旬の格調ある表現として活用
- 薫風・新緑・麦秋:5月を代表する季節語。5月全般にわたって使える表現が豊富
5月の二十四節気と時候の挨拶
5月には二十四節気の「立夏(りっか)」(5月6日前後)と「小満(しょうまん)」(5月21日前後)が含まれます。立夏は「夏の始まり」を告げる節気で、この日以降「立夏の候」が使えます。小満は「万物が次第に満ちてくるころ」を意味し、5月下旬のビジネス文書に知的な格調を加えます。二十四節気を正しく使いこなすことで、文章に季節感と教養が自然ににじみ出ます。
立夏(りっか):5月6日前後
「立夏の候」は5月6日前後以降〜下旬まで使える表現です。「夏の始まり」という明確な意味を持ち、改まった公式文書や目上の方への手紙に格調を与えます。
小満(しょうまん):5月21日前後
「小満の候」は5月21日前後以降から使える表現です。「万物が次第に成長し、天地に満ちてくるころ」という意味で、麦などの植物が充実するこの時期を知的に表現できます。
5月の漢語調 時候の挨拶 一覧表【旬別11選】
5月の時候の挨拶は旬によって最適な表現が変わります。上旬(1〜10日)は「薫風の候」「若葉の候」「立夏の候」、中旬(11〜20日)は「青葉の候」「初夏の候」「薫風の候」、下旬(21〜31日)は「麦秋の候」「向暑の候」「小満の候」が適しています。相手に届ける日付に合った語を選ぶことで、細やかな配慮が伝わる手紙・メールになります。
5月の漢語調時候の挨拶を上旬・中旬・下旬別に一覧表にまとめました。
| 時期 | 表現 | 読み方 | 意味・特徴 | 適した場面 |
|---|---|---|---|---|
| 上旬〜全般 | 薫風の候 | くんぷう | 初夏の緑の香りを運ぶ爽やかな風 | ビジネス・挨拶状全般(最汎用) |
| 上旬〜全般 | 新緑の候 | しんりょく | 新鮮な緑が美しく輝く季節 | 幅広い場面・ビジネス |
| 上旬〜中旬 | 若葉の候 | わかば | 若々しく芽吹いた葉の季節 | ビジネス・お礼状・招待状 |
| 上旬(6日以降) | 立夏の候 | りっか | 二十四節気・夏の始まり | 改まった手紙・公式文書 |
| 全般 | 初夏の候 | しょか | 夏の始まり・清々しい季節 | ビジネス・一般手紙全般 |
| 全般 | 清和の候 | せいわ | 空が澄み渡り穏やかな初夏 | 目上の方・改まった手紙 |
| 中旬〜下旬 | 青葉の候 | あおば | 深い緑をたたえた初夏の青葉 | ビジネス・お礼状 |
| 中旬〜下旬 | 緑陰の候 | りょくいん | 青葉が作る木陰の涼しさ | 目上の方・改まった手紙 |
| 下旬(21日以降) | 小満の候 | しょうまん | 二十四節気・万物が満ちてくる | 改まった手紙・公式文書 |
| 下旬〜6月上旬 | 麦秋の候 | ばくしゅう | 麦の穂が実り収穫を迎える時期 | 改まった手紙・目上の方 |
| 下旬〜6月 | 向暑の候 | こうしょ | 暑さに向かっていく季節 | ビジネス・目上の方 |
5月の時候の挨拶 例文11パターン【漢語調・和語調・カジュアル】
5月の時候の挨拶の書き出し例文を「漢語調(5パターン)」「和語調(3パターン)」「カジュアル(3パターン)」に分けてまとめました。
| 種別 | 表現パターン | 書き出し例文(全文) |
|---|---|---|
| 漢語調①(上旬) | 薫風の候 | 薫風の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 漢語調②(上旬) | 若葉の候 | 若葉の候、皆様にはご清祥のこととお喜び申し上げます。 |
| 漢語調③(中旬) | 青葉の候 | 青葉の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。 |
| 漢語調④(中旬) | 初夏の候 | 初夏の候、貴殿ますますご活躍のこととお慶び申し上げます。 |
| 漢語調⑤(下旬) | 麦秋の候 | 麦秋の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 和語調① | 若葉薫る | 若葉の緑が鮮やかな季節となりましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。 |
| 和語調② | 初夏の風 | 初夏の爽やかな風が心地よいこのごろ、いかがお過ごしでしょうか。 |
| 和語調③ | 緑深まる | 緑が一段と深まり、初夏の風情が漂うこのごろ、お元気でお過ごしのことと存じます。 |
| カジュアル① | GW明け | ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?リフレッシュできましたか? |
| カジュアル② | 新緑の季節 | 新緑がきれいな季節になりましたね。元気にしていますか? |
| カジュアル③ | もうすぐ梅雨 | もうすぐ梅雨の季節ですね。今のうちに外を楽しんでいますか? |
5月の結びの言葉【場面別まとめ】
5月の結びの言葉は、初夏の爽やかさと相手への気遣いを一文で表現するのが理想です。ビジネス向けには「薫風の折、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます」「麦秋の折、引き続きよろしくお願い申し上げます」、個人向けには「初夏の爽やかな季節、どうぞご自愛ください」「若葉薫る季節、皆様のご多幸をお祈りしております」などが適しています。書き出しと同じトーンで統一することが大切です。
ビジネス・目上の方向け
- 「薫風の折、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。」
- 「麦秋の折、引き続きよろしくお願い申し上げます。」
- 「初夏の候、皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。」
- 「向暑の候、どうぞご自愛くださいますようお祈り申し上げます。」
個人・お礼状向け
- 「若葉薫る季節、どうかお体に気をつけてお過ごしください。」
- 「初夏の爽やかな日々、皆様のご多幸をお祈りしております。」
- 「梅雨前のさわやかな季節、またお会いできる日を楽しみにしています。」
カジュアル向け
- 「新緑が気持ちいい季節、元気で過ごしてね。また連絡しましょう!」
- 「もうすぐ梅雨だね。体調に気をつけてね。」
5月の各旬・ビジネス別 詳細ページ
- 5月上旬の時候の挨拶 ── 薫風・立夏・八十八夜の書き出し例文と詳細解説
- 5月中旬の時候の挨拶 ── 青葉・初夏・薫風の表現と例文
- 5月下旬の時候の挨拶 ── 麦秋・小満・向暑の表現と例文
- 5月のビジネス時候の挨拶 ── GW明け・取引先・上司向け例文集
- 4月の時候の挨拶まとめ ── 桜・新年度の書き出し例文
よくある質問(FAQ)
5月の時候の挨拶で最もよく使われる表現は何ですか?
5月全般を通じて最もよく使われるのは「薫風の候」です。「初夏の緑の香りを運ぶ爽やかな風」を意味し、5月を代表する時候の挨拶語として広くビジネス・個人の手紙で活用されています。旬別では、上旬が「若葉の候」「立夏の候」、中旬が「青葉の候」「初夏の候」、下旬が「麦秋の候」「向暑の候」と使い分けるとより丁寧です。
「立夏の候」と「小満の候」はいつから使えますか?
「立夏の候」は二十四節気の立夏(毎年5月6日前後)以降から使えます。「小満の候」は小満(毎年5月21日前後)以降から使えます。いずれも節気の日付は年によって1〜2日ズレることがありますが、概ね上記の時期を目安にしてください。二十四節気を活用した表現は格調があり、改まった文書に特に適しています。
5月の時候の挨拶をGW前後でどう変えればいいですか?
GW中(5月3〜6日頃)は「薫風の候」「若葉の候」の漢語調に加え、「ゴールデンウィーク中はゆっくりとお過ごしのことと存じます」を続けると自然です。GW明け(5月7日以降)の最初の連絡には「薫風の候、ゴールデンウィーク中はゆっくりとお過ごしのことと存じます」が定番です。GW明けへの言及を加えることで、相手への気遣いと季節感が同時に伝わります。
「麦秋の候」はどういう意味ですか?
「麦秋(ばくしゅう)の候」は「麦の穂が黄金色に実り、収穫を迎えるころ」という意味です。5月下旬〜6月上旬に使える表現で、「夏なのに秋の字が入る」というギャップが教養と季節感を感じさせます。この時期にしか使えない限定感のある表現のため、使いこなすと相手に知的な印象を与えられます。
5月末に送る手紙の時候の挨拶はどれが適していますか?
5月末(26〜31日頃)には「麦秋の候」「向暑の候」「小満の候」が最も適しています。梅雨入りが近い地域では和語調の「梅雨入り前のさわやかな日が続いております」という表現も自然です。6月1日以降のメール・手紙には「梅雨の候」「長雨の候」など梅雨を意識した表現への切り替えを検討しましょう。
季語についても調べてみませんか
季語ガイドを見る →監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部
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