公開日: 2022年1月25日 | 最終更新: 2026年4月7日
2月は節分・立春・バレンタインデー・年度末準備と、ビジネスシーンでも節目が多い月です。適切な時候の挨拶を使うことで、取引先や社外の方への好印象につながります。
この記事では2月のビジネスメール・文書向けの時候の挨拶を旬別にまとめ、シーン別の例文12パターンと件名例をご紹介します。
2月 旬別・用途別 時候の挨拶 早見表
2月のビジネス文書では「厳冬・立春・余寒・春暖」という季節の変化を意識した時候の挨拶が重要です。立春(2月4日頃)前後で使える表現が変わるため、送る日付をしっかり確認しましょう。また、2月は年度末を控えているため、1年間のお礼や来年度への期待を盛り込んだ挨拶が喜ばれます。ビジネスメールには口語調も広く使われます。
| 時期 | 漢語調(改まった文書) | 口語調(メール向け) | 主な行事・ポイント |
|---|---|---|---|
| 上旬(1〜10日) | 厳冬の候・立春の候・節分の候 | 節分を迎えました・春めいてまいりました | 節分(2/3頃)・立春(2/4頃) |
| 中旬(11〜20日) | 余寒の候・春寒の候・梅花の候 | 梅の便りが聞かれます・春の足音が近づいて | バレンタインデー(2/14) |
| 下旬(21〜末日) | 春暖の候・雨水の候・向春の候 | 春の暖かさが日ごとに・梅が満開を迎え | 雨水(2/19頃)・年度末準備 |
ビジネスメール 時期別の正しい使い分け
ビジネスメールで時候の挨拶を使う際の最大のポイントは「送信日時と季節感を一致させること」です。2月のよくある失敗として、立春前(2月3日以前)に「立春の候」を使ってしまうケースがあります。「立春の候」は2月4日以降に使いましょう。迷ったときは「余寒の候」(2月4日〜末)や「春暖の候」(2月下旬〜)など時期をまたいで使える表現を選ぶのが安全です。
シーン別 件名・メール書き出し 対応表(12シーン)
| シーン | 件名例 | 書き出し例(全文) |
|---|---|---|
| 取引先への上旬挨拶 | 〇〇のご案内 | 厳冬の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。 |
| 立春のご挨拶 | 立春のご挨拶 | 立春の候、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。暦の上では春となりましたが、まだまだ寒い日が続いております。 |
| バレンタイン関連 | 春のご提案について | 梅花の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。春を彩る新商品をご提案申し上げたく、ご連絡いたしました。 |
| 年度末挨拶 | 年度末のご挨拶 | 春暖の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。本年度も格別のご支援を賜り、誠にありがとうございました。 |
| 見積書・提案書送付 | ご提案書ご送付の件 | 向春の候、平素より大変お世話になっております。ご要望いただきました件につきまして、提案書をお送りいたします。 |
| お礼メール | 先日はありがとうございました | 余寒の候、先日はお時間をいただき、誠にありがとうございました。 |
| 打ち合わせ依頼 | 打ち合わせのお願い | 春の足音が近づいてまいりました。来期に向けてぜひ一度打ち合わせをお願いできますでしょうか。 |
| 請求書送付 | 2月分請求書ご送付 | 春暖の候、平素より大変お世話になっております。2月分の請求書をお送りいたします。 |
| 社内業務連絡 | 年度末業務の確認について | 節分を過ぎ、春の気配が漂ってまいりました。年度末に向けて下記の確認をお願いいたします。 |
| 新入社員向け案内 | 4月入社の皆様へ | 向春の候、4月のご入社を心よりお待ちしております。 |
| 着任挨拶メール | 着任のご挨拶 | 春暖の候、このたび〇〇部へ異動いたしました△△と申します。何卒よろしくお願い申し上げます。 |
| 休業・営業時間変更のお知らせ | 春季営業についてのお知らせ | 梅花の候、日頃より格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。 |
結びの言葉(ビジネス向け)
2月のビジネス文書の結びの言葉は、時期によって変えると洗練された印象を与えます。上旬(〜2月10日頃)は「寒さ厳しき折、ご自愛ください」、中旬(バレンタイン前後)は「春の訪れとともにご活躍をお祈りします」、下旬(年度末前)は「来年度もよろしくお願い申し上げます」という流れで結ぶのが自然です。
上旬向け(2月1〜10日頃)
・寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。
・余寒なお続く折、皆様のご健康をお祈り申し上げます。
中旬向け(2月11〜20日頃)
・春の訪れとともに、貴社のさらなるご発展をお祈り申し上げます。
・梅の花が春を告げる頃、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
下旬向け(2月21〜末日)
・春暖の折、今後ともよろしくお願い申し上げます。
・来年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
よくある失敗例と正しい使い方
2月ビジネスメールでよくある失敗は「季節と表現のズレ」です。例えば「春爛漫の候」は桜が咲く4月の表現で、2月には不適切。また「余寒の候」は立春後にしか使えないため、2月3日以前には「厳冬の候」を使いましょう。メールの件名に時候の挨拶を入れる必要はありませんが、書き出しの一文に入れると礼儀正しい印象を与えます。
失敗例1: 「立春の候」を2月3日以前に使う
立春は2月4日頃。「立春の候」はその日以降に使いましょう。2月1〜3日には「厳冬の候」が適切です。
失敗例2: 「春爛漫の候」を2月に使う
「春爛漫の候」は桜が満開になる4月の表現です。2月には使えません。
失敗例3: 社外メールに挨拶文を省略する
社外の取引先へのメールで時候の挨拶を省略すると、礼節が欠けた印象を与えることがあります。一文でも添えると印象が格段に良くなります。
内部リンク・関連記事
2月の各旬の詳細な例文は以下をご参照ください。
・2月の時候の挨拶 まとめ(全旬・TOP記事)
・2月上旬の時候の挨拶|立春・節分の例文
・2月中旬の時候の挨拶|バレンタイン・春寒の例文
・2月下旬の時候の挨拶|雨水・春暖の例文
・3月ビジネス向け時候の挨拶|年度末・卒業シーズン対応
参考資料・出典
・国立天文台 二十四節気について
・文化庁 国語・日本語(ビジネス文書の書き方)
よくある質問(FAQ)
2月のビジネスメールで最もよく使われる時候の挨拶は?
2月全般では「余寒の候」「向春の候」が最もよく使われます。上旬(立春前)なら「厳冬の候」、立春後なら「立春の候」「余寒の候」、下旬なら「春暖の候」「向春の候」が適切です。迷ったら「向春の候」は2月全般で使えるため便利です。
2月のビジネスメールで「春の候」は使えますか?
「春の候」は一般的な時候の挨拶としては使われません。正式な表現としては「春暖の候」「向春の候」などを使いましょう。「春の候」よりも具体的な時期を示す表現の方が、受け取った相手に丁寧な印象を与えます。
2月上旬と中旬で時候の挨拶は変えるべきですか?
はい、変えることをおすすめします。上旬(立春前)は「厳冬の候」、立春後(2/4〜)は「立春の候」「余寒の候」、中旬は「春寒の候」「梅花の候」と時期に合わせて変えると季節感があります。ただし「向春の候」は2月を通して使えるため、複数の相手に送る際のデフォルト表現として便利です。
バレンタインデー(2月14日)前後に送るビジネスメールに適した時候の挨拶は?
バレンタインデー(2月14日)前後には「梅花の候」「向春の候」「春寒の候」などが適しています。「梅花の候」は梅の花が咲く頃を表し、明るく温かみのある印象を与えます。ビジネスメールなら「梅の便りが届く季節となりました」という口語調も自然です。
2月の年度末挨拶状に使える時候の挨拶と例文を教えてください。
年度末挨拶状(2月下旬送付)には「春暖の候」「向春の候」が適しています。例文:「春暖の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。本年度も格別のご支援を賜り、誠にありがとうございました。来年度もよろしくお願い申し上げます。」春を感じさせる表現を使うことで、年度の締めくくりに明るいイメージを持たせることができます。
監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部
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