時候の挨拶 8月|上旬・中旬・下旬の例文&ビジネス・残暑見舞いに使える表現一覧

公開日: 2026年4月7日 | 最終更新: 2026年4月8日

8月は「立秋(りっしゅう)」(8月7日ごろ)を境に暦の上で夏から秋へと変わりますが、実際には厳しい暑さが続く「残暑(ざんしょ)」の季節です。上旬の猛暑・立秋、中旬のお盆、下旬の処暑と、時期によって季節感が移り変わります。本記事では8月の時候の挨拶を上旬・中旬・下旬・ビジネス別に漢語調8選テーブルと例文11パターンで解説します。残暑見舞いにも使える表現を一覧でまとめましたので、すぐに使えます。

8月の時候の挨拶とは|立秋・残暑・処暑の季節背景

8月は「立秋(りっしゅう)」(8月7日ごろ)を境に、暦の上での夏から秋への転換点を迎える月です。しかし実際の気温は一年で最も高い状態が続き、「残暑(ざんしょ)」という言葉が示すとおり、秋になっても暑さが残ります。8月上旬は立秋前後の猛暑、中旬はお盆の時期、下旬は「処暑(しょしょ)」(8月23日ごろ)を経て秋の気配が感じられ始めます。この月の時候の挨拶は、残暑への言及と相手の健康を気遣う表現がセットになるのが特徴で、「残暑見舞い」もこの時期ならではの習慣です。

8月の時候の挨拶では「立秋前後で表現が変わる」という点が重要です。立秋(8月7日ごろ)前は「暑中見舞い」の時期で「猛暑の候」「盛夏の候」などを使います。立秋後は「残暑見舞い」の時期に切り替わり、「残暑の候」「立秋の候」が適した表現となります。

お盆(8月13〜16日)は先祖の霊をお迎えする伝統行事で、多くの企業が夏季休暇を設けています。お盆前後のビジネスメール・手紙では、夏季休暇のご挨拶や休暇明けの挨拶に季節の言葉を添えることが大切です。

下旬の「処暑」(8月23日ごろ)は「暑さが峠を越す頃」を意味し、朝夕には秋の気配を感じ始めます。「処暑の候」「晩夏の候」はこの時期らしい格調ある表現です。

参考:国立天文台:二十四節気とは文化庁:国語施策・日本語教育

8月の漢語調8選|格式ある時候の挨拶一覧

8月上旬(1〜10日ごろ)は、立秋(8月7日ごろ)前後の猛暑が続く時期です。立秋前は「暑中見舞い」、立秋後は「残暑見舞い」に切り替わります。「猛暑の候」「盛夏の候」が上旬前半、立秋後は「残暑の候」「立秋の候」が適した表現です。暦上は秋でも実際は一年で最も暑い時期のひとつですので、相手への暑さへの気遣いを忘れずに盛り込むことが大切です。お中元のお礼や夏季休暇前後の連絡にも、季節の挨拶が重宝する時期です。

8月に使える漢語調の時候の挨拶を8つ厳選しました。それぞれの読み方・意味・使用時期・適した文書もあわせてご確認ください。

表現 読み方 意味・由来 使用時期 適した文書
残暑の候 ざんしょのこう 立秋後も続く暑さ(残る暑さ)を表す 8月上旬(立秋後)〜下旬 ビジネス文書・残暑見舞い
晩夏の候 ばんかのこう 夏の終わりが近づく頃を表す 8月全般 ビジネス文書・改まった手紙
立秋の候 りっしゅうのこう 二十四節気「立秋」(8月7日ごろ)、暦上の秋の始まり 8月上旬(8月7日前後) ビジネス文書・手紙
処暑の候 しょしょのこう 二十四節気「処暑」(8月23日ごろ)、暑さが峠を越す頃 8月下旬 ビジネス文書・改まった手紙
猛暑の候 もうしょのこう 猛烈な暑さが続く時期を表す 8月上旬(立秋前) ビジネス文書・暑中見舞い
炎天の候 えんてんのこう 炎熱の空が続く夏の盛りを表す 8月中旬 ビジネス文書・改まった手紙
秋暑の候 しゅうしょのこう 立秋後の残る暑さを秋の暑さとして表す 8月中旬〜下旬 ビジネス文書・手紙
暮夏の候 ぼかのこう 夏の暮れ、夏の終わり頃を表す 8月下旬 手紙・改まった文書

「残暑の候」は立秋後から8月末まで広く使える表現で、残暑見舞いにも最適です。「処暑の候」は下旬限定ですが、季節感が豊かで格調のある表現です。立秋の前後で表現を切り替えることが大切なポイントです。

8月の例文11パターン|上旬・中旬・下旬・ビジネス対応

8月中旬(11〜20日ごろ)はお盆(8月13〜16日)の時期です。お盆は先祖の霊をお迎えする日本の伝統行事で、多くの企業が夏季休暇を設けています。「残暑の候」「炎天の候」が代表的な表現です。お盆明けの連絡やビジネス再開の挨拶としても、季節の言葉を添えることで丁寧な印象を与えます。「残暑お見舞い申し上げます。お盆休みはいかがお過ごしでしたか」という書き出しは、相手への親しみやすい挨拶として広く使われています。

8月の時候の挨拶例文を漢語調5・和語調3・カジュアル3の計11パターンでまとめました。シーンや時期に合わせてお使いください。

種別 パターン 例文(全文)
漢語調① 残暑+清栄 残暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
漢語調② 晩夏+清祥 晩夏の候、時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
漢語調③ 立秋+健勝 立秋の候、皆様におかれましてはご健勝のことと存じます。
漢語調④ 処暑+ご発展 処暑の候、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
漢語調⑤ 炎天+お世話 炎天の候、平素よりお世話になっておりますこと、厚く御礼申し上げます。
和語調① 残暑見舞い 残暑お見舞い申し上げます。立秋を過ぎてもなお厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
和語調② 秋の気配 朝夕には秋の気配を感じるようになりましたが、日中はまだまだ暑い毎日ですね。
和語調③ お盆 お盆の季節を迎え、ご家族でゆっくりお過ごしのことと存じます。
カジュアル① まだ暑い 暦の上では秋ですが、まだまだ暑い日が続きますね。お元気ですか?
カジュアル② お盆休み お盆休みはゆっくり過ごせましたか?
カジュアル③ 夏の終わり 夏もそろそろ終わりに近づいてきましたね。いかがお過ごしですか?

立秋後は「残暑お見舞い申し上げます」(和語調①)が最もオーソドックスな書き出しです。お盆の話題を添えた和語調③も親しみやすく好まれます。各旬の詳細は以下もご参照ください。

8月のビジネス挨拶・残暑見舞い活用法

8月下旬(21〜31日ごろ)は「処暑(しょしょ)」(8月23日ごろ)を迎え、暑さが峠を越し始める時期です。朝夕には秋の気配を感じる日も出てきます。「処暑の候」「晩夏の候」「秋暑の候」などが使える表現で、夏から秋への移り変わりを詩的に表現できます。「朝夕には秋の気配が感じられるようになりましたが、日中はまだ暑さが続いております」という和語調の書き出しは、季節の繊細な変化を相手に伝える美しい表現です。9月の時候の挨拶への橋渡しとなる、大切な時期です。

残暑見舞いは立秋(8月7日ごろ)から白露前日(9月7日ごろ)までが送れる時期です。ビジネスでは「残暑お見舞い申し上げます。立秋を過ぎてもなお猛暑が続いておりますが、貴社皆様のご健勝をお祈り申し上げます」が標準的な書き出しです。

8月は夏季休暇前後の挨拶や、休暇明けのビジネス再開の連絡が多い時期でもあります。「夏季休暇中は大変お世話になりました」「休暇明けとなりましたが、引き続きよろしくお願い申し上げます」といった表現と季節の挨拶を組み合わせましょう。

よくある質問(FAQ)

8月の時候の挨拶で「残暑の候」はいつから使えますか?

「残暑の候」は立秋(8月7日ごろ)以降から使えます。立秋前は「猛暑の候」「盛夏の候」「暑中の候」を使い、立秋を過ぎたら「残暑の候」に切り替えるのがマナーです。残暑見舞いも同様に立秋後から送ることができます。

暑中見舞いと残暑見舞いの違いは何ですか?

暑中見舞いは小暑(7月7日ごろ)から立秋前日(8月6日ごろ)まで送るもので、残暑見舞いは立秋(8月7日ごろ)から白露前日(9月7日ごろ)まで送ります。8月7日の立秋が境界線で、同じ日でも立秋以降は「残暑見舞い」に切り替えます。

お盆の時期に送るビジネスメールの書き出しはどうすればよいですか?

「残暑の候、お盆休みはいかがお過ごしでしたか。休暇明けとなりましたが、引き続きよろしくお願い申し上げます」が自然な書き出しです。お盆前後の連絡では季節の挨拶に加えて夏季休暇への言及を入れると、相手に親しみを与えられます。

8月下旬に使える「処暑の候」とはどういう意味ですか?

「処暑(しょしょ)」は二十四節気のひとつで「暑さが峠を越し、収まってくる頃」を意味します。8月23日ごろに当たります。「処暑の候」はこの時期らしい格調ある表現で、ビジネス文書・改まった手紙に使えます。朝夕の涼しさを感じ始める時期に使うと季節感が増します。

「晩夏の候」はいつごろ使いますか?

「晩夏の候(ばんかのこう)」は夏の終わりを表す言葉で、8月全般に使えます。特に8月下旬〜9月上旬の夏の締めくくりの時期に適しています。「夏の暮れ」を詩的に表現した言葉で、格式ある文書・改まった手紙に向いています。

監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部

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