時候の挨拶 2月下旬|雨水・春暖の書き出し例文と結びの言葉・手紙の書き方

公開日: 2022年1月31日 | 最終更新: 2026年4月7日

2月下旬(21日〜末日)は、雨水を迎えて雪が雨に変わり始め、梅の花が満開を迎える春本番直前の季節です。「春暖の候」「雨水の候」「向春の候」など、春の気配を存分に感じさせる表現が揃っています。

この記事では、2月下旬の時候の挨拶を漢語調・和語調・カジュアルに分けて11パターン紹介し、手紙・メール・ビジネス文書別の使い分けを詳しく解説します。

2月下旬の時候の挨拶 一覧表(漢語調8選)

2月下旬(21〜末日)は、二十四節気の「雨水(うすい)」(2月19日頃)を迎え、雪が雨に変わり始める頃です。梅の花が満開を迎え、春の気配が一段と強まります。時候の挨拶では「春暖の候」「雨水の候」「梅花爛漫の候」など、春の到来を告げる明るい表現が多く使われます。2月下旬は「冬の終わり・春の始まり」を感じさせる表現を選ぶのがポイントです。

表現 読み方 意味・特徴 使用時期 適した文書
春暖の候 しゅんだんのこう 春の温かさを表す。明るい印象 2月下旬〜3月中旬 手紙・ビジネス文書
雨水の候 うすいのこう 二十四節気「雨水」から。春の雨のイメージ 2月19日〜3月上旬 手紙・カード
梅花爛漫の候 ばいからんまんのこう 梅の花が咲き乱れる頃。華やかな表現 2月下旬〜3月上旬 改まった手紙
向春の候 こうしゅんのこう 春に向かう頃。前向きなニュアンス 2月全般 手紙・ビジネス文書
解氷の候 かいひょうのこう 氷が解け始める頃。春の訪れを表す 2月下旬〜3月上旬 手紙
春色の候 しゅんしょくのこう 春らしい景色・雰囲気を表す 2月下旬〜3月 手紙・メール
軽暖の候 けいだんのこう やわらかい温かさを表す。詩的な表現 2月下旬〜3月 改まった手紙
晩冬の候 ばんとうのこう 冬の終わりを表す。2月下旬特有の表現 2月下旬 手紙

書き出し例文 11パターン(漢語調・和語調・カジュアル)

2月下旬の書き出し例文を選ぶ際のコツは「春の訪れへの期待感」を前面に出すことです。「厳しい寒さも和らいできました」「梅の花が満開を迎えております」など、冬の終わりと春の始まりを感じさせる表現が2月下旬の手紙に最もふさわしいです。漢語調では「春暖の候」「雨水の候」が定番ですが、年度末に向けた挨拶状には「向春の候」も多く使われます。

種別 表現パターン 書き出し例文(全文)
漢語調① 春暖の候 春暖の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
漢語調② 雨水の候 雨水の候、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
漢語調③ 梅花爛漫の候 梅花爛漫の候、貴社のご清栄をお慶び申し上げます。
漢語調④ 向春の候 向春の候、皆様のご健勝とご活躍をお慶び申し上げます。
漢語調⑤ 春色の候 春色の候、ご清祥のこととお慶び申し上げます。
和語調① 梅の花が満開を 梅の花が満開を迎え、春の気配が漂う頃となりましたが、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
和語調② 春の暖かさが 春の暖かさが日ごとに増してまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
和語調③ 雪解けの便りが 雪解けの便りが届く頃となりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
カジュアル① 梅がきれいですね 梅の花がきれいな季節になりましたね。お元気ですか?
カジュアル② 春の足音が 春の足音がどんどん近くなってきましたね。いかがお過ごしでしょうか。
カジュアル③ 寒さも和らいで 寒さも和らいできて、過ごしやすくなってきましたね。お変わりありませんか?

結びの言葉

2月下旬の結びの言葉は、春の訪れへの喜びと相手への気遣いを組み合わせるのが理想的です。「春の訪れとともにますますご活躍されますことをお祈り申し上げます」「梅に続き桜の便りが届く頃には、ぜひお会いしましょう」など、前向きで季節感のある結びは読む人の心を温めます。年度末を意識した「来年度もどうぞよろしくお願い申し上げます」という結びも2月下旬らしい表現です。

改まった手紙・ビジネス文書向け
・春暖の折、貴社のさらなるご発展をお祈り申し上げます。
・梅の花が咲き誇る今日この頃、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
・春の訪れとともに、皆様のご活躍をお祈り申し上げます。
・来年度も変わらぬご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

やわらかい表現(メール・親しい相手)
・春が近づいていますね。またお会いできることを楽しみにしています。
・桜の季節にはぜひ一緒にお花見をしましょう。
・来年度もどうぞよろしくお願いします。

年度末・ビジネス向けのポイント

2月下旬は年度末(3月)が迫り、ビジネスシーンでも節目の挨拶が増える時期です。「春暖の候」などで始め、本年度のお礼と来年度への期待を込めた文章が喜ばれます。「雨水の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。今年度も残りわずかとなりましたが、格別のご支援を賜り、誠にありがとうございました」のような書き出しは、年度末の挨拶状に最適です。

年度末挨拶状の例文
春暖の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。本年度も格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございました。来年度もより一層のサービス向上に努めてまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

具体的な使用シーン別 例文

シーン1: 取引先への年度末挨拶
向春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。本年度も格別のご支援をいただき、誠にありがとうございました。来年度もよろしくお願い申し上げます。

シーン2: 目上の方への手紙
雨水の候、先生にはいよいよご健勝のこととお慶び申し上げます。梅の花が美しく咲き誇る今日この頃、先生のご近況はいかがでしょうか。

シーン3: 友人への近況報告
梅の花が満開を迎えましたね。こちらは家族一同元気に過ごしています。年度末でお忙しい頃かと思いますが、お体には気をつけてください。

シーン4: 社内連絡メール
春の暖かさが増してまいりましたが、年度末の業務について確認をお願いします。

シーン5: お礼状
春暖の候、先日はお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。おかげさまで無事に〇〇を終えることができました。

内部リンク・関連記事

2月の時候の挨拶については、以下の記事もあわせてご覧ください。

2月の時候の挨拶 まとめ(全旬・TOP記事)
2月上旬の時候の挨拶|立春・節分の例文
2月中旬の時候の挨拶|バレンタイン・春寒の例文
2月ビジネス向け時候の挨拶|メール例文と件名まとめ
3月上旬の時候の挨拶|ひな祭り・啓蟄の例文

参考資料・出典

国立天文台 二十四節気(雨水について)
文化庁 国語・日本語(手紙文の書き方)

よくある質問(FAQ)

2月下旬の時候の挨拶で最もよく使われる表現は何ですか?

2月下旬では「春暖の候」「向春の候」「雨水の候」が特によく使われます。「春暖の候」は温かみのある明るい表現で幅広い場面に使えます。「雨水の候」は2月19日頃の節気「雨水」にちなんだ表現で、季節感があります。年度末の挨拶状には「向春の候」もよく使われます。

「春暖の候」はいつから使えますか?

「春暖の候」は春の温かさを表す表現で、2月下旬〜3月中旬頃に使えます。厳密な使用開始日はありませんが、雨水(2月19日頃)を過ぎたあたりから使うと季節感が合います。3月に入っても使えるので、2月下旬〜3月中旬を通して使いやすい汎用的な表現です。

「梅花爛漫の候」とはどういう意味ですか?いつ使えますか?

「梅花爛漫の候」は「梅の花が美しく咲き乱れている頃」という意味です。「爛漫」は花が咲き乱れている様子を表す言葉です。梅の開花時期は地域によって異なりますが、一般的に2月下旬〜3月上旬頃に使える表現です。格調高い言葉なので、改まった手紙やお礼状に適しています。

2月下旬に年度末の挨拶を手紙で送る場合のポイントは?

年度末(2月下旬〜3月)の挨拶手紙は「春暖の候」「向春の候」などで始め、1年間のお礼と来年度への期待を伝えるのが基本です。「本年度も格別のご支援を賜り、誠にありがとうございました。来年度もよろしくお願い申し上げます」という定型文に、具体的なエピソードや感謝の言葉を加えると印象的な挨拶状になります。

2月下旬の手紙で「晩冬の候」は使えますか?

「晩冬の候」は「冬の終わり」を表す表現で、2月下旬に使うことができます。ただし「春暖の候」「向春の候」などの春を感じさせる表現の方が2月下旬の雰囲気に合っています。「晩冬の候」は冬の終わりを少し寂しく、詩的に表現したい場合に適しています。

監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部

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