時候の挨拶 10月|上旬・中旬・下旬の例文&ビジネス・紅葉・寒露に使える表現一覧

公開日: 2026年4月7日

時候の挨拶 10月|上旬・中旬・下旬の例文&ビジネス・紅葉・寒露に使える表現一覧

10月は「錦秋(きんしゅう)」という言葉がぴったりの、紅葉が美しく輝く秋の佳境です。寒露(10月8日ごろ)から霜降(10月23日ごろ)にかけて、山々が紅く染まり、澄んだ空気が広がります。本記事では10月の時候の挨拶を上旬・中旬・下旬・ビジネス別に漢語調8選テーブルと例文11パターンで解説します。

10月の時候の挨拶とは|寒露・錦秋・霜降の季節背景

10月は日本の秋がもっとも美しく輝く月です。「寒露(かんろ)」(10月8日ごろ)から「霜降(そうこう)」(10月23日ごろ)にかけて、山々の紅葉が色づき始め、澄んだ空気と青空が広がります。「錦秋(きんしゅう)」という言葉が示すように、紅葉が錦の織物のように美しく輝く季節です。「紅葉の候」「錦秋の候」「寒露の候」「深秋の候」などが代表的な表現で、ビジネス文書・改まった手紙ともに季節感を豊かに伝えることができます。体育の日(スポーツの日)・ハロウィンなど行事も多く、相手との話題作りにも活用できます。

10月の時候の挨拶の特徴は「秋の美しさを表す豊富な表現」です。「錦秋」「紅葉」「深秋」「晩秋」など、日本の秋の豊かな情景を詩的に表現できる言葉が多数あります。ビジネス文書でも個人の手紙でも、これらの言葉を使いこなすことで相手に季節感と格調を伝えることができます。

二十四節気では「寒露」(10月8日ごろ)と「霜降」(10月23日ごろ)がこの月に含まれ、それぞれにちなんだ「寒露の候」「霜降の候」は特に格調ある表現として重宝されます。

参考:国立天文台:二十四節気とは文化庁:国語施策・日本語教育

10月の漢語調8選|格式ある時候の挨拶一覧

10月上旬(1〜10日ごろ)は「寒露(かんろ)」(10月8日ごろ)を中心に、秋の空気がより一層澄んでくる時期です。「寒露の候」「秋冷の候」「清秋の候」が適した表現です。「寒露」は「冷たい露が宿り始める頃」を意味する二十四節気で、秋の深まりを端的に表す格調ある言葉です。「体育の日(スポーツの日)」(10月第2月曜日)があり、秋の行楽シーズンの始まりでもあります。ビジネスでは「寒露の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」という書き出しが格調ある印象を与えます。

10月に使える漢語調の時候の挨拶を8つ厳選しました。各旬の使用時期もあわせてご確認ください。

表現 読み方 意味・由来 使用時期 適した文書
寒露の候 かんろのこう 二十四節気「寒露」(10月8日ごろ)、冷たい露が宿る頃 10月上旬(10月8日前後〜) ビジネス文書・改まった手紙
錦秋の候 きんしゅうのこう 紅葉が錦のように美しい秋を表す 10月中旬〜下旬 ビジネス文書・改まった手紙
紅葉の候 こうようのこう 紅葉が色づく頃、秋の深まりを表す 10月中旬〜下旬 ビジネス文書・手紙
霜降の候 そうこうのこう 二十四節気「霜降」(10月23日ごろ)、霜が降り始める頃 10月下旬 ビジネス文書・格式ある手紙
深秋の候 しんしゅうのこう 秋の深まり、深まりゆく秋を表す 10月下旬 ビジネス文書・改まった手紙
秋冷の候 しゅうれいのこう 秋の冷たさ、朝晩の冷え込みを表す 10月全般 ビジネス文書・手紙
晩秋の候 ばんしゅうのこう 秋の終わり、秋の末期を表す 10月下旬〜11月 ビジネス文書・改まった手紙
清秋の候 せいしゅうのこう 清らかな秋の空気、澄んだ秋を表す 10月上旬〜中旬 ビジネス文書・改まった手紙

「錦秋の候」は10月を代表する最も格調ある表現で、ビジネス文書・改まった手紙の両方に対応しています。「寒露の候」「霜降の候」は二十四節気にちなんだ表現で知る人を唸らせる言葉です。「秋冷の候」は10月全般に使える汎用表現です。

10月の例文11パターン|上旬・中旬・下旬・ビジネス対応

10月中旬(11〜20日ごろ)は「錦秋(きんしゅう)」「紅葉(こうよう)」といった言葉がぴったりの、秋の美しさが最高潮を迎えつつある時期です。「錦秋の候」「紅葉の候」「深秋の候」が代表的な表現です。「錦秋」は紅葉が錦の織物のように美しく輝く秋を表す詩的な言葉で、格調ある文書に用いられます。「行楽の秋」「芸術の秋」「食欲の秋」など秋を楽しむ話題が豊富で、ビジネス文書・個人の手紙ともに情趣豊かな書き出しが可能です。

10月の時候の挨拶例文を漢語調5・和語調3・カジュアル3の計11パターンでまとめました。

種別 パターン 例文(全文)
漢語調① 寒露+清栄 寒露の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
漢語調② 錦秋+清祥 錦秋の候、時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
漢語調③ 霜降+健勝 霜降の候、皆様におかれましてはご健勝のことと存じます。
漢語調④ 深秋+お世話 深秋の候、平素よりお世話になっておりますこと、厚く御礼申し上げます。
漢語調⑤ 晩秋+ご発展 晩秋の候、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
和語調① 紅葉 山々の紅葉が美しく色づく季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
和語調② 秋晴れ 秋晴れの爽やかな季節となりましたが、皆様ご健勝にお過ごしのことと存じます。
和語調③ 朝晩冷え 朝晩の冷え込みが一段と増してまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
カジュアル① 紅葉 紅葉がきれいな季節になりましたね。お元気ですか?
カジュアル② ハロウィン ハロウィンが近づいてきましたね。今年は何か楽しみますか?
カジュアル③ 過ごしやすい すっかり秋らしくなりましたね。お体は大丈夫ですか?

ビジネスには漢語調②「錦秋の候、時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます」が格調高い表現として最適です。カジュアルな友人への連絡は和語調①「山々の紅葉が美しく色づく季節となりましたが」が情趣豊かで好まれます。

10月のビジネス挨拶・行楽シーズン活用法

10月下旬(21〜31日ごろ)は「霜降(そうこう)」(10月23日ごろ)を迎え、朝晩の冷え込みが一段と増す時期です。「霜降の候」「晩秋の候」「深秋の候」が適した表現で、秋から冬への移り変わりを感じさせます。ハロウィン(10月31日)もこの時期の話題として添えることができます。「晩秋の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」という書き出しは、秋の深まりと格調を同時に表現します。朝晩の冷え込みへの気遣いを結びに添えることで、相手への温かみが伝わります。

10月は「行楽の秋」「芸術の秋」「食欲の秋」と呼ばれるように、様々な活動が楽しまれる季節です。ビジネスメールにこうした話題をさりげなく添えることで、相手に親しみと季節感を伝えられます。

紅葉の名所を持つ地域の取引先への手紙では「紅葉の名所として知られる貴地は、さぞかし美しい季節をお迎えのことと存じます」という一文も喜ばれます。

よくある質問(FAQ)

10月の時候の挨拶でもっともよく使われる表現は何ですか?

10月でもっともよく使われるのは「錦秋の候」です。紅葉が美しく輝く10月中旬〜下旬を中心に使えます。上旬は「寒露の候」「清秋の候」、下旬は「霜降の候」「深秋の候」「晩秋の候」が適しています。全般に使える汎用表現は「秋冷の候」です。

「錦秋の候」とはどういう意味で、いつ使えますか?

「錦秋の候(きんしゅうのこう)」は「紅葉が錦の織物のように美しく輝く秋」を表す言葉です。10月中旬ごろから使い始め、紅葉の盛りである10月下旬〜11月上旬が最も適した時期です。格調ある表現としてビジネス文書・改まった手紙に広く使われます。

「寒露の候」はいつから使えますか?

「寒露の候」は二十四節気の「寒露」(10月8日ごろ)以降から使えます。次の節気「霜降」(10月23日ごろ)の前日まで使えますので、10月8日ごろ〜22日ごろが適した時期です。「冷たい露が宿り始める秋の深まり」を表す格調ある言葉です。

10月の結びの言葉にはどんな表現がありますか?

「朝晩の冷え込みが増してまいりましたので、くれぐれもご自愛くださいませ」「秋の行楽シーズン、お体に気をつけてお楽しみください」「紅葉の美しい季節、皆様の秋が素晴らしいものとなりますようお祈り申し上げます」などが定番です。

ハロウィン(10月31日)を挨拶文に取り入れることはできますか?

ハロウィンを取り入れる場合は「ハロウィンが近づき、街が賑やかになってまいりました」「もうすぐハロウィンですね。お子様はどのような仮装を楽しまれますか」といった一文を添えることができます。改まったビジネス文書よりも、やや親しみのある相手への手紙・メールに向いています。

監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部

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