時候の挨拶 2月|全旬まとめ・漢語調10選と書き出し・結び例文集

公開日: 2026年4月7日

2月の時候の挨拶を全旬まとめて解説します。節分・立春・バレンタインデー・雨水と行事が続く2月は、「冬の厳しさ」から「春の訪れ」への変化を感じさせる豊かな表現が揃っています。

この記事では、2月全体の時候の挨拶を漢語調10選で一覧にまとめ、旬別の書き出し例文・結びの言葉・使い分けのポイントを詳しく解説します。

2月の時候の挨拶 漢語調10選

2月は日本の暦において「冬の終わり・春の始まり」が重なる特別な月です。節分(2月3日頃)・立春(2月4日頃)・バレンタインデー(2月14日)・雨水(2月19日頃)と行事が続き、手紙や文書に添える時候の挨拶も豊かな表現が揃っています。「厳冬の候」から「春暖の候」まで、2月の上旬・中旬・下旬それぞれにふさわしい表現を選ぶことが大切です。

表現 読み方 使用時期 意味・特徴
厳冬の候 げんとうのこう 1月〜2月上旬 冬の厳しい寒さを表す。格式高い汎用表現
節分の候 せつぶんのこう 2月3日前後 季節の変わり目・節分を表す限定的な表現
立春の候 りっしゅんのこう 2月4日〜下旬 二十四節気「立春」から。暦の春始まりを表す
余寒の候 よかんのこう 2月上旬〜中旬 立春後も残る寒さ。格式ある書き言葉
春寒の候 しゅんかんのこう 2月中旬 春でも感じる寒さ。詩的な表現
梅花の候 ばいかのこう 2月上旬〜3月上旬 梅の花が咲く頃。華やかで親しみやすい表現
向春の候 こうしゅんのこう 2月全般 春に向かう頃。2月を通して使える汎用表現
春暖の候 しゅんだんのこう 2月下旬〜3月中旬 春の温かさを表す。明るく前向きな表現
雨水の候 うすいのこう 2月19日〜3月上旬 二十四節気「雨水」から。雪が雨に変わる頃
晩冬の候 ばんとうのこう 2月下旬 冬の終わりを表す。詩的な余韻がある表現

旬別 書き出し・結び まとめ表

2月の時候の挨拶を選ぶ際の最重要ポイントは「立春(2月4日頃)を境に使える表現が変わる」ことです。立春前(2月1〜3日)は「厳冬の候」「節分の候」、立春後(2月4日〜)は「立春の候」「余寒の候」が適切です。迷ったときは2月全般で使える「向春の候」が便利です。また、口語調では「梅の便りが聞かれます」「春の足音が近づいてまいりました」などが広く使われます。

時期 漢語調(改まった手紙) 口語調(メール・親しい相手) 結びの言葉
上旬(1〜3日) 厳冬の候・節分の候 節分を迎えました・まだまだ寒い日が続きますが 寒さ厳しき折、ご自愛ください
上旬(4〜10日) 立春の候・余寒の候・梅花の候 立春を迎えましたが・春めいてまいりました 余寒なお続く折、ご健康をお祈りします
中旬(11〜20日) 余寒の候・春寒の候・向春の候 梅の便りが届く頃・春の足音が近づいて 梅の花とともに春をお楽しみください
下旬(21〜末日) 春暖の候・雨水の候・向春の候 春の暖かさが日ごとに増して・梅が満開を迎え 春の訪れとともにご活躍をお祈りします

2月上旬の時候の挨拶

2月は「厳しい冬の中に春の気配」という繊細な季節感を持つ月です。手紙の書き出しに「立春とは名のみで、いまだ寒さが続いております」という表現は、この微妙なニュアンスを完璧に捉えた日本語の美しい言い回しです。このような季節の機微を表現できると、受け取った相手に深い印象を与えます。

2月上旬(1〜10日)は節分と立春が重なる特別な時期です。立春前(2月3日以前)と立春後(2月4日以降)で使える表現が異なります。

代表的な書き出し例文
・厳冬の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。(2月1〜3日向け)
・立春の候、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。(2月4日以降向け)
・梅の便りが聞かれる頃となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。(口語調)

詳しい例文は2月上旬の時候の挨拶をご覧ください。

2月中旬の時候の挨拶

2月中旬(11〜20日)はバレンタインデーを迎え、梅の見頃が続く時期です。「余寒の候」「春寒の候」「梅花の候」が多く使われます。

代表的な書き出し例文
・余寒の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
・梅の花が咲き始める季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
・春の足音が近づいてまいりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

詳しい例文は2月中旬の時候の挨拶をご覧ください。

2月下旬の時候の挨拶

2月下旬(21日〜末日)は雨水を迎え、梅が満開を迎える春本番直前の季節です。「春暖の候」「雨水の候」「向春の候」が代表的な表現です。

代表的な書き出し例文
・春暖の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
・梅の花が満開を迎え、春の気配が漂う頃となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
・春の暖かさが日ごとに増してまいりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

詳しい例文は2月下旬の時候の挨拶をご覧ください。

結びの言葉

2月の結びの言葉で最も大切なのは「相手の健康への気遣い」です。「寒さ厳しき折、どうかご自愛ください」(上旬)、「梅の香りが春を告げる頃、ご健康をお祈り申し上げます」(中旬)、「春の訪れとともに、いっそうのご活躍をお祈り申し上げます」(下旬)と、時期に合わせて変えることで、より心のこもった手紙になります。

改まった手紙・ビジネス文書向け
・寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。(上旬)
・春の訪れとともに、貴社のさらなるご発展をお祈り申し上げます。(中旬〜下旬)
・来年度も変わらぬご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。(年度末)

やわらかい表現(メール・親しい相手)
・まだ寒い日もありますが、どうかお体に気をつけてお過ごしください。
・春が待ち遠しいですね。またお会いできることを楽しみにしています。

ビジネス向け時候の挨拶

2月のビジネスメールや文書向けの時候の挨拶・件名例文・シーン別の書き出しについては、2月ビジネス向け時候の挨拶をご覧ください。立春・バレンタイン・年度末に対応した12シーンの例文を掲載しています。

参考資料・出典

国立天文台 二十四節気(立春・雨水について)
文化庁 国語・日本語(手紙文の書き方・敬語)

よくある質問(FAQ)

2月全体を通して使える時候の挨拶は何ですか?

「向春の候」は2月全般で使える最も汎用的な表現です。上旬から下旬まで幅広く対応できます。「梅花の候」も2月の幅広い時期に使えます。特定の旬に限定せず使いたい場合、これらの表現が安心して使えます。

2月の時候の挨拶で「立春の候」と「余寒の候」の違いは?

「立春の候」は立春(2月4日頃)に直接言及した表現で、「春が始まりました」という意味合いです。「余寒の候」は「立春後も残る寒さ」を表す表現で、どちらも立春(2月4日)以降に使えます。改まった手紙なら「余寒の候」がより上品な印象を与え、春の喜びと冬の余韻を同時に表現できます。

節分(2月3日)の日に送る手紙で最適な時候の挨拶は?

節分の日(2月3日頃)に最もふさわしいのは「節分の候」です。ただし使える期間が節分前後の数日のみなので、「厳冬の候」も2月3日以前なら安全に使えます。口語調では「節分を迎え、鬼を追い払う声が聞こえてくる季節となりましたが」という一文が季節感があって親しみやすいです。

「梅花の候」と「梅花爛漫の候」はどちらを使えばいいですか?

「梅花の候」は「梅の花が咲く頃」という意味でシンプルに使えます。「梅花爛漫の候」は「梅の花が咲き乱れる頃」という意味でより華やかで格調高い表現です。改まった手紙やお礼状には「梅花爛漫の候」が印象的ですが、ビジネスメールには「梅花の候」の方が使いやすいでしょう。

2月下旬の年度末挨拶に最適な時候の挨拶と結びを教えてください。

年度末挨拶状(2月下旬)には「春暖の候」「向春の候」がおすすめです。例文:「春暖の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。本年度も格別のご支援を賜り、誠にありがとうございました。」結びは「来年度もよろしくお願い申し上げます」や「春の訪れとともに、いっそうのご発展をお祈り申し上げます」が年度末らしい表現です。

監修: 時候の挨拶|例文・結びの言葉・季語がわかる 編集部

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