この記事でわかること
- ✅ 12月の時候の挨拶一覧(上旬・中旬・下旬)
- ✅ ビジネス・フォーマル向けの漢語調の挨拶と例文
- ✅ カジュアル・手紙向けの口語調の挨拶と例文
- ✅ 12月の結びの挨拶
- ✅ そのまま使える12月の手紙テンプレート
12月は「師走(しわす)」とも呼ばれ、年末に向けてあわただしくなる時期です。手紙やビジネス文書では、冬の寒さや年末のご挨拶を取り入れた時候の挨拶が使われます。
この記事では、12月の上旬・中旬・下旬それぞれの時期に適した時候の挨拶を、漢語調(ビジネス・フォーマル向け)と口語調(カジュアル・手紙向け)に分けてご紹介します。
12月の時候の挨拶一覧表
12月に使える主な時候の挨拶を一覧にまとめました。時期やシーンに合わせてお使いください。
| 時期 | 漢語調(フォーマル) | 口語調(カジュアル) | 使用シーン |
|---|---|---|---|
| 上旬 (1日〜10日) |
初冬の候 | 師走に入り、何かと気忙しい毎日ですが | ビジネス文書全般 |
| 師走の候 | 木枯らしが身にしみる季節となりました | お礼状・挨拶状 | |
| 大雪の候 | いよいよ冬本番を迎えましたが | 12月7日頃〜(二十四節気) | |
| 寒冷の候 | 朝夕の冷え込みが一段と厳しくなりましたが | 目上の方への手紙 | |
| 中旬 (11日〜20日) |
歳末の候 | 年の瀬も押し迫り、お忙しくお過ごしのことと存じます | 年末の挨拶文 |
| 寒気の候 | 寒さが一段と厳しくなってまいりましたが | ビジネスメール | |
| 霜寒の候 | 街にはイルミネーションが輝く季節となりました | 友人・知人への手紙 | |
| 短日の候 | 日暮れがすっかり早くなりましたが | カジュアルな手紙 | |
| 下旬 (21日〜31日) |
冬至の候 | 冬至を過ぎ、日足が少しずつ伸びてまいりましたが | 12月22日頃〜(二十四節気) |
| 歳噩の候 | 本年もいよいよ残すところわずかとなりましたが | 年末の挨拶 | |
| 年末の候 | 年末ご多忙の折、お変わりなくお過ごしでしょうか | ビジネス年末挨拶 | |
| 厳寒の候 | 厳しい寒さが続いておりますが | フォーマルな手紙 |
12月上旬の時候の挨拶と例文(12月1日〜10日頃)
12月上旬は、暧の上では「大雪(たいせつ)」を迎える時期です。師走の慌ただしさが始まり、冬の寒さが本格的になります。
漢語調の時候の挨拶(ビジネス・フォーマル向け)
| 時候の挨拶 | 読み方 | 例文 |
|---|---|---|
| 初冬の候 | しょとうのこう | 初冬の候、貴社にえかれましてはますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 師走の候 | しわすのこう | 師走の候、皆様にえかれましてはお忙しい日々をお過ごしのことと存じます。 |
| 大雪の候 | たいせつのこう | 大雪の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。 |
| 寒冷の候 | かんれいのこう | 寒冷の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。 |
▶ ポイント:「大雪の候」は二十四節気の「大雪」(12月7日頃)以降に使うのが適切です。「師走の候」は12月全般で使える便利な表現です。
口語調の時候の挨拶(カジュアル・手紙向け)
| 時候の挨拶 | 例文 |
|---|---|
| 師走に入り、何かと気忙しい毎日ですが | 師走に入り、何かと気忙しい毎日ですが、お元気でお過ごしでしょうか。 |
| 木枯らしが身にしみる季節となりました | 木枯らしが身にしみる季節となりましたが、お変わりなくお過ごしですか。 |
| いよいよ冬本番を迎えましたが | いよいよ冬本番を迎えましたが、皆様お元気でいらっしゃいますか。 |
| 朝夕の冷え込みが一段と厳しくなりましたが | 朝夕の冷え込みが一段と厳しくなりましたが、お健やかにお過ごしのことと存じます。 |
12月中旬の時候の挨拶と例文(12月11日〜20日頃)
12月中旬は、年末の準備が本格化する時期です。え歳暮やクリスマスカードなど、感謝やお祝いの気持ちを伝える機会も多くなります。
漢語調の時候の挨拶(ビジネス・フォーマル向け)
| 時候の挨拶 | 読み方 | 例文 |
|---|---|---|
| 歳末の候 | さいまつのこう | 歳末の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 寒気の候 | かんきのこう | 寒気の候、皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます。 |
| 霜寒の候 | そうかんのこう | 霜寒の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。 |
| 短日の候 | たんじつのこう | 短日の候、年末のお忙しい時期かと存じますが、ますますご健勝のことと存じます。 |
⚠️ 注意:「霜寒の候」は本来11月〜12月上旬に使われることが多い表現です。12月中旬以降は「歳末の候」「寒気の候」がより適切です。
口語調の時候の挨拶(カジュアル・手紙向け)
| 時候の挨拶 | 例文 |
|---|---|
| 年の瀬も押し迫り | 年の瀬も押し迫り、お忙しくお過ごしのことと存じます。 |
| 寒さが一段と厳しくなってまいりましたが | 寒さが一段と厳しくなってまいりましたが、お健やかにお過ごしでしょうか。 |
| 街にはイルミネーションが輝く季節となりました | 街にはイルミネーションが輝く季節となりましたが、いかがお過ごしですか。 |
| 日暮れがすっかり早くなりましたが | 日暮れがすっかり早くなりましたが、お風邪など召していらっしゃいませんか。 |
12月下旬の時候の挨拶と例文(12月21日〜31日)
12月下旬は、冬至を迎え、一年の締めくくりの時期です。年末のご挨拶や、新年に向けた言葉を添えるのがふさわしいでしょう。
漢語調の時候の挨拶(ビジネス・フォーマル向け)
| 時候の挨拶 | 読み方 | 例文 |
|---|---|---|
| 冬至の候 | とうじのこう | 冬至の候、貴社におかれましてはますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 歳晩の候 | さいばんのこう | 歳晩の候、本年も格別のご愛顧を賜り、厚くお礼申し上げます。 |
| 年末の候 | ねんまつのこう | 年末の候、皆様におかれましてはお忙しい日々をお過ごしのことと存じます。 |
| 厳寒の候 | げんかんのこう | 厳寒の候、皆様にはますますご壮健のこととお慶び申し上げます。 |
▶ ポイント:「冬至の候」は冬至(12月22日頃)以降に使います。「歳晩の候」「年末の候」は12月下旬全般で使用できます。年末の挨拶文では、一年の感謝を述べるのが一般的です。
口語調の時候の挨拶(カジュアル・手紙向け)
| 時候の挨拶 | 例文 |
|---|---|
| 本年もいよいよ残すところわずかとなりましたが | 本年もいよいよ残すところわずかとなりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。 |
| 年末ご多忙の折 | 年末ご多忙の折、お変わりなくお過ごしのことと存じます。 |
| 冬至を過ぎ、日足が少しずつ伸びてまいりましたが | 冬至を過ぎ、日足が少しずつ伸びてまいりましたが、まだまだ寒い日が続きますね。 |
| 慌ただしい年の瀬を迎えましたが | 慌ただしい年の瀬を迎えましたが、皆様お変わりありませんか。 |
12月の結びの挨拶
手紙やメールの締めくくりに使える、12月にふさわしい結びの挨拶をご紹介します。
| シーン | 結びの挨拶 |
|---|---|
| ビジネス(年末挨拶) | 本年も大変お世話になりました。来年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。 |
| ビジネス(通常) | 年末ご多忙の折、くれぐれもご自愛くださいますようお祈りいたします。 |
| フォーマル | 寒さ厳しき折。皆様のご健康をお祈りいたします。どうぞよいお年をお迎えください。 |
| フォーマル(感謝) | 本年中は格別のご厚情を賜り、心より感謜申し上げます。来る年が皆様にとって素晴らしい年となりますようお祈りいたします。 |
| カジュアル | 寒い日が続きますので、風邪などひかないようお気をつけくださいね。よいお年を! |
| カジュアル(親しい間柄) | 今年も一年ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。楽しい年末年始をお過ごしください。 |
12月の手紙テンプレート【そのまま使える】
12月の時候の挨拶を使った手紙のテンプレートをご用意しました。シーンに合わせてご活用ください。
■ビジネス年末挨拶テンプレート
拝啓 師走の候、貴社におかれましてはますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。
本年中は格別のご高配を賖り、厚くお礼申し上げます。おかげさまで、弊社も無事に年末を迎えることができました。
来年も変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
時節柄、ご多忙のことと存じますが、くれぐれもご自愛くださいませ。
どうぞよいお年をお迎えください。
敬具
■カジュアルな年末挨拶テンプレート
○○さん、お元気ですか。
早いもので、今年も残すところあとわずかとなりました。
今年は○○でお世話になり、本当にありがとうございました。おかげさまで楽しい一年を過ごすことができました。
寒い日が続きますが、風邪なとひかないよう気をつけてお過ごしくださいね。
来年もどうぞよろしくお願いします。よいお年を!
■お歳暮のお礼状テンプレート
拝啓 歳末の候、○○様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたびは結構なお品をお送りいただき、誠にありがとうございました。いつもながらのお心遣いに深く感謝いたしております。
ご家族の皆様おそろいで、どうぞよいお年をお迎えくださいますようお祈り申し上げます。
略儀ながら、書中をもちましてお礼申し上げます。
敬具
12月の時候の挨拶でよくある質問
A. 一般的に、12月中旬(15日頃)以降であれば「歳末」「年末」といった表現が自然です。12月上旬は「師走」「初冬」「大雪」など、冬の到来を表す言葉がふさわしいでしょう。
A. 「師走の候」は12月の別名「師走」に由来するため、12月1日〜31日まで月を通して使用できます。時期を選ばない万能な12月の時候の挨拶として重宝します。
A. ビジネスメールでの年末挨拶は、12月20日〜28日頃に送るのが一般的です。仕事納め直前は多忙なため、余裕を持って送ることをおすすめします。12月29日以降は届いても確認されない可能性があります。
A. お歳暮のお礼状には「歳末の候」「寒冷の候」「師走の候」などが適しています。お礼状はできるだけ早く(届いてから3日以内が目安)送るのがマナーです。
A. 寒中見舞いは松の内(1月7日)が明けてから立春(2月4日頃)までに出すのが正式なマナーです。12月中は年賀状や年末のご挨拶状で対応しましょう。
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